「ウルトラマン目線で観賞すれば良いのではないかなぁ。」シン・ウルトラマン 玲音さんの映画レビュー(感想・評価)
ウルトラマン目線で観賞すれば良いのではないかなぁ。
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本映画はウルトラマンが主人公なのだから、そこのみを追って観ていけばとても分かりやすいものだと思います。
1.禍威獣を駆除するために地球へ来訪、任務を果たす。
2.自身の戦闘の際、子供をかばって命を失った男の行動に興味を持つ。
3.男の身体に同化して地球の様子を探ろうとする。
4.なぜ男が自分の命を捨ててまで他人を助けたのかが理解できない。
5.幾多の戦闘や仲間たちの様子から、人間には外星人達とは違い「自己犠牲」という行動パターンがあると薄々気付く。
6.外星人達との接触の中で、その思いは確信へと変わってゆく。ただ「本当に救う価値のあるものは何なのか」の判断に思い悩む。
7.最後の審判が下される時、人間を救うべき存在なのかを試す為に「本当に自己犠牲の心があるのか?最終兵器の破壊に他人の為に本気で取り組むか否か」の問いを投げかける。
8.人間達が期待通りの行動・判断を下してくれたので、「自己犠牲」することを覚悟する。
9.自己犠牲とは、他人の事を思いやる「愛」だというものだと理解する。
10.愛すべき人達に心から受け入れられる。
禍威獣や外星人達がどんどんハイスピードで出てくるのは、作品の製作者側のファンサービス(趣味ともいう)であって、うまくストーリーを進める装飾的なものであると思いました。
特に音楽は顕著でした。
孤立していた人が徐々に周りから受け入れられていくという骨子は、最初のエヴァンゲリオンのTV版に近いのではないでしょうか。
映像とか細かな設定にどうしても目が行きがちなのは仕方がない事ですが、これはあくまでも「ウルトラマン」の映像なのでまずはストーリーから追ってみてはいかがでしょうか?
観方が少し変わると思います。
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