「帰ってくる?」シン・ウルトラマン K・Eさんの映画レビュー(感想・評価)
帰ってくる?
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ウルトラマンは私が3歳から5歳のころにビデオで何度も見た思い出深い作品です。令和の世に映画館で再びウルトラマンが戦う姿を見られることにワクワクしながら映画館に足を運びました。
大まかなストーリー、登場する怪獣、宇宙人は当時のままなので敵の名前を思い出し、過去作へのオマージュ的な描写、BGM、現在のCGで見る当時のSEのままのスペシウム光線、八つ裂き光輪にはとても感動しました。
人間ドラマについては昔からウルトラマンが敵と戦うまでのオマケ程度と考えていたので、大人になった今から見てチープな演技、内容でもさして気にはなりませんでした。
ただし、終盤のゼットンとの戦いはストーリーのつなげ方に不満点があります。ガボラ、ザラブ、メフィラスと展開が駆け足なため不敗のウルトラマンがゼットンに敗北するという絶望感が足りません。
そのためか、肉弾戦をしないエヴァンゲリオンの使徒的なゼットンにも拒否感があります。
また、“ウルトラマンに頼らず人類の力で問題を解決する。”というテーマが、国際的に弱腰で外宇宙の高度な文明に依存しようとする日本政府の描写が多すぎるため、駆け足な展開も合わさり無理やり感のある終わり方だと感じてしまいました。
当時子どもながらに感じた、自立した存在としてのかっこいい人類、大人を最後に見たかったため、少し期待をしすぎてしまい視聴後に物足りなさを感じてしまいました。
しかし、やはりまた帰ってきてほしいです。次回作があってほしいです。
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