劇場公開日 2022年5月13日

「浪漫を楽しみたいという日本人の純粋な気持ちが詰まった作品」シン・ウルトラマン ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5浪漫を楽しみたいという日本人の純粋な気持ちが詰まった作品

2022年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

60~70年も前から日本の特撮ヒーローの最前線に立っていたウルトラマンが、新たな映画でよみがえり、旧ウルトラマンを知らない10代の僕も引き込まれました。何から何まで浪漫が詰まっており、日本人ってこういうヒーローが好きなんだって改めて思いました。「シン・ゴジラ」に引き続き、新たな特撮映画として歴史に名を残すことを期待します。

まずいきなりから設定が斬新です。日常的に怪獣の出現に見舞われる日本が舞台で、こんなんじゃ普通に生活できないじゃんって思うかもしれないですが、そこも浪漫の一つです。それがないとウルトラマンが始まりません。巨大怪獣が出現し、そこにウルトラマンが宇宙から現れるのが定番の流れといったところでしょうか。この作品の中で初めて人間たちが「銀色の巨人(ウルトラマン)」を観た瞬間が、一番ワクワクしました。今まで、こんなにちゃんと特撮のウルトラマンを見たことがなかったので、知っているキャラクターのはずなのに、初めて見るような感覚を覚えました。リアルな特撮をこんな臨場感あふれる演出で見ると、ここまで心が躍らされるのかと、映画館の座席で体中が揺れました。映画というものは、どれを取ってもたくさんの人の手で作られた浪漫でいっぱいです。表現が難しい描写も多々あったかと思うので、多くの製作スタッフの方々のご苦労を考えると、たとえ見る側が満足できなくても決してバカにできるものじゃないです。日本の特撮は、誰もが魅了されるようなものであると思います。
そして最後、米津玄師さんの主題歌「M八七」で心をすべて持っていかれました。映画の満悦を味わいながら最終的に主題歌が別の世界に引き込んできました。映画も神、主題歌も神。日本のエンタメ業界どうなってるんだって心の底から思います。
来年の3月公開の「シン・仮面ライダー」もすごく楽しみです。

関係ない話、ポケモン剣盾やってる方ならわかると思うんですが、キョダイマックスカイリキーってウルトラマンに似てますよね・・・。

ニンフィア好き