「良くも悪くもシン・ウルトラマン」シン・ウルトラマン オプソヨマンさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもシン・ウルトラマン
総評:ウルトラマンファンが作った二次創作といった感じ。
映像、音声の点はすごく良い。劇場スクリーンでニュルニュル動くウルトラマン、甲高い音を奏でながら放たれるスペシウム光線にはいい意味で鳥肌がたった。
また、往年のファンならニヤッとさせられるような過去作品からのオマージュがあり、その点に関しては良かった。
今回の作品はウルトラマンがなぜ地球を救うのか、スペシウム光線の原理など従来のウルトラマンでは触れない点を中心としており、ウルトラマンの登場,戦闘シーンよりかは会話シーンが大半を占める。
なので「ウルトラマンが出てきて怪獣を倒す」、「地球防衛軍が飛行機や光線銃で怪獣と戦う」といった従来のウルトラマンストーリーが好きな人には合わないかもしれない。
科学特捜隊に関してもパソコンで相手を分析し、自衛隊が応戦するといった形なので割と現実的である。
基本パソコンと睨めっこだ。
この作品において最大の問題点を挙げるとするならストーリーと構成である。
ウルトラマンの深い点に触れるのはいいが、根本のストーリーがつまらない。
元々3部作構成なんじゃないか?と思わせるくらいテンポが速い。なので広げた風呂敷を畳めていない印象。
特に後半は慌ただしく展開が進み、登場人物の行動意義に疑問を感じる点が多い。
見るなら劇場をお勧めする。自宅で見るのはお勧めしない。テンポが速いのにノッペリとした空気感に劇場でも少しストレスに感じたほどだ。自宅なら尚更だろう。
一緒に行った友人がチラチラとアップルウォッチで時間を確認していたのを見て「ウルトラマンよりも彼のカラータイマーの方が先に限界を迎えたのか」としみじみ思った。
自宅で見る場合はおそらく空気感に耐えられずSNSやソシャゲをプレイしてしまうだろう。
とはいえ、劇場に足を運び1900円払うのも勿体無いように思う。
他にも良い面、悪い面書きたいことは多々あるが、私のカラータイマーがなっているのでここまでとさせてもらう。
地球人の諸君、それではまた。。。
シュワッチ!!