「意外と評価が高い...」シン・ウルトラマン みかんさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と評価が高い...
クリックして本文を読む
ウルトラマンは父が世代なので子供のころ再放送を一緒に見ていました。ゼットンが怖くて泣いた記憶が鮮明に残っています。
オリジナルに関する知識はその程度で非常に楽しみにしていましたが、結論から言うと、個人的には期待はずれでした。
理由はいくつかありますが、二点、ご紹介します。
まず一つ目にして最大の理由は、なぜウルトラマンがそこまで人類を愛すのか、その点がまったく伝わらなかったことです。
この手のものは、人類がウルトラマンに依存する分、視聴者も、彼が命を賭して守る人類に対して愛着が湧かなければ色々と破綻するわけですが、その意味で本作の人類にはほとんど魅力を感じませんでした。彼とその仲間たちの信頼関係構築にもほとんど時間が割かれませんでしたし、そこまで人類好きなるかなという感じで、ただただウルトラマンに申し訳なかった。
二点目はゼットンとの最終決戦です。
ゼットンがただの巨大兵器として描かれたので、子供の頃に、勝つと信じていたウルトラマンが負けて大泣きしたときほどの絶望感を全く覚えませんでした。そりゃこの体格差じゃ勝てんだろ、という感じ。
最後もアンパンチ1発で決まり、さして愛着もない人類のためにウルトラマンが命を賭けて終了というのはなんだか悲しかったです。私が愛せない人類を愛してくれてありがとうウルトラマン...。だから彼はウルトラマンなのかもしれませんが。
最後に、ここまでマイナスばかり書きましたが、山本耕史さんのメフィラス星人はとてもよかったです。
これはぜひ見てほしい。
百聞は一見にしかず、私の好きな言葉です。
コメントする