「新・初代ウルトラマン」シン・ウルトラマン ハーシー・カイルトラスさんの映画レビュー(感想・評価)
新・初代ウルトラマン
始まりのタイトルロールから遊び心いっぱいでワクワク!
ただ、制作会社のテロップが多過ぎかな。東宝マークとTSUBURAYAだけで後はエンドロールでよい。
世界観と構成・進行は『シン・ゴジラ』と同じ。
だが、自分が観ている印象としては、情報量や台詞はさほど詰めている感じはしなかった。
今回、怪獣を禍威獣、科特隊を禍特対としているが、禍威獣は台詞の呼び方は一緒なので気にならないし、科学と銘打っていなくとも現実科学 (化学?) 的な対策で問題を解決していくので、ちゃんと科学を使った対策部隊である。
そして流石は庵野秀明さん!と思ったのは、舞台は現代日本だけれど、『ウルトラマン』の存在や大まかな設定は初代と同じにして、これを2時間の映画の屋台骨にして分かりやすい筋にしてあることで、オリジナルを知っているファンにも、初めてウルトラマンを観る人にも楽しめるようになっている。
そしてそして、主演のウルトラマン。
余分なものを一切削ぎ落とした美麗な佇まい、特殊な技はスペシウム光線と八つ切り光輪のみでワチャワチャうるさく、汚い (←失礼w) 禍威獣たちをスカッと倒す。
シンプル・イズ・ベストとはよく言ったもので、ウルトラマンの強さを表現するにはこれで充分。
フルCGにより、スーツアクトでは見られないアクションもありカッコ良かった。
ラストの敵の倒し方はもっと派手だと盛り上がったかな。
今回の「シン」は『シン・ゴジラ』ほどあらゆる意味は含まれていないと思う。
素直に現代解釈された、2022年版初代ウルトラマンだと思って鑑賞すれば良い。
『空想特撮映画』ですから。
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