「求めているものではある」シン・ウルトラマン カメラマンさんの映画レビュー(感想・評価)
求めているものではある
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特撮ファンは概ね満足できる内容だったが、シンゴジラと比べれば映画として完成度は数段落ちる。
無駄な描写が多くテンポを損なっている点、おなじみ専門用語の羅列に役者が合っていない点、政治劇やカトクタイの言動にツッコミ所が多くリアリティを損なっている点、チーム内の信頼を築いていく描写が少なくラストにかけての人間ドラマに無理がある点が主なマイナス。特にシンゴジラの魅力だったテンポ感と内政シュミレーションのそれっぽさが共に落ちているのは痛い。
特撮ファンへの目配せや現代cgを用いながら特撮感を残した戦闘シーンは楽しめた。それだけで2時間の価値はあったが、素直に庵野秀明がメガホンを握れなかったのかと思いながら劇場を後にした。ウルトラマン好きならいけって感じの映画。
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