「帰ってきたウルトラマン」シン・ウルトラマン ちゃんけぃさんの映画レビュー(感想・評価)
帰ってきたウルトラマン
感動がありました。
きっとあれは世代を選ぶ感動ではないかと思います。
古いウルトラマンで手に汗を握っていたかつての子供達、国民的特撮番組に一番多い視聴者層は決してマニアではなく、ただ普通にお茶の間としての記憶を原風景に持つ人達だと思います。
きっとそんな多くの大人達の心に響くノスタルジィが全体を包んでいる作品でした。
微に入り細に入り、この設定がこの言動がマニア心をくすぐる、あるいは足りない、そんな風に評論家目線で検分する楽しみ方も否定しませんが、一番多いであろう“並のウルトラマン体験者”として感じたのは創り手もまたその「懐かしい」を最も大切にしたのだろうという事です。
今の観衆に違和感を与えないだけの現代的要素はありますし、進歩した映像技術や物語的クオリティの高さもありますが、もし若い人達が観るのなら自分の両親あるいは祖父母が数十年前に味わい楽しんでいた空気感を素直に感じてみて欲しいです。
その果てに、たぶん創り手が踏み込みたかったテーマ、「ウルトラマンとは何なのか」…の感動に触れられたら良い体験になると思います。
お帰りなさい、ウルトラマン。
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