「庵野さん、そんなにウルトラマンが好きに……」シン・ウルトラマン 正山小種さんの映画レビュー(感想・評価)
庵野さん、そんなにウルトラマンが好きに……
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ウルトラマンを愛するプロの映像作家が、大きな予算と本物の役者を使って作った二次創作映画という感じでした。ウルトラマンを知らない人がどう評価するか分かりませんが、ウルトラマン好きは見ていてハマると思います。
サイケデリックな模様がクルクルと回転し、ウルトラQの文字に変わったかと思うと、シン・ウルトラマンのタイトルが出てくる。これだけで口元がニヤッとしてしまいます。
第1話と33話、最終回を下敷きにしたような物語も、緊張感があってとても面白かったです。33話ですから、巨大長澤まさみさんも外せません。見ていて、そうだよねーと思ってしまいました。ゾフィーとゼットンは意外な扱いでしたが、とても面白かったです。
劇中の要所要所にかかるウルトラマンからの楽曲、ザラブ星人と戦う際だったか、ファイティングポーズを取った後に、頭と肩を軽くゆするような動きなど、どこをとってもウルトラマン愛に溢れる作品でした。
また、昔の庵野秀明版帰ってきたウルトラマンでは、カラータイマーに記号としてのウルトラマンを求めていた庵野さんが、今回は成田亨さんのデザインに基づいてカラータイマーを外すようにしたのも興味深いことでした。
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