hisのレビュー・感想・評価
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素晴らしかった。
始まりは、もしかして2人のラブラブな生活をずっと
見るのか?と思ってたら、
そこから2人だけの話じゃなく、
2人が生きる世界とその向こう側まで描いてて
素晴らしいなと思いました。
宮沢氷魚さんの空気感はちょっと異常。
日本人であんな俳優他にいるかな?と思える佇まいだった。
妖艶とはまた違うけど、透明感と言うか、
そこにいるけどいないような不思議な感覚。
素晴らしい俳優さんだなと思いました。
対する渚役の方は最初なんか危ういなと思ったけど、
終わる頃には大好きになって、
あいつ今何してるのかな?って自分の中で育って行く。
今泉監督のマジックだと僕は勝手に思っている。
周りからの偏見はもしかしたら自分が周りに対して偏見を
持ってたからかも、と言うお葬式のシーンは泣けた。
迅の勇気と周りの優しさに泣けた。
子どももとても良かった。
彼女のおかげでドラマは動き出すし、
渚と迅が変わって行くのを感じられた。
2人だけの世界はどんどん広がって行った。
同性愛をテーマに裁判をやる事でここまで世界を広げた
今泉監督の手腕に感服してしまった。
とても優しい幸せな時間を過ごせました。
文句なし
2020年、万人にお勧めしたい作品!!!
《愛がなんだ》の今泉監督が、とても優しい作品を作ったってよ!!
と、布教活動したい。
先ずはキャスティング最高!
(俺の)宮沢氷魚のゲイ役は、最近増殖傾向のゲイの雰囲気が出ていてびっくり。
おいおい、あんな真っ白な肌と異常に長い足、指先、ぷっくりした唇、どれをとっても《らしい》。
肉欲プンプンのゲイではなく、壮美なゲイという感じ。
お相手の藤原季節さん、演技力いまいちなんだけど、
この二人の雰囲気はとてもいい。
そして子役ソラちゃんのよく通る声に癒される。
しっかりした意志を持ち、気持ちをど直球に伝える役は素晴らしかった。
そして、たった一言で観客を射抜く根岸季衣さん、
迅の良き理解者で、いちいち言葉が重い鈴木慶一さん、
どんどん畳みかけるように言葉の圧力で追い込んでいくアンバマンw
いやあ、すごかった!!!
情景も、人の優しさも、まっすぐ胸のど真ん中に入ってくる。
こんな田舎なら、私も住みたいよ!!
私の今後の脚本にも大きく影響しそうな作品でした。
また観に行こう!
こういうのが、《残すべき作品》だと思った。
偏見は一生なくならないけど、、
これからの社会に
目立たない映画ですが、良かった
深いけどシンプルな美しい映画
今泉力哉の優しさには分け隔てがない
俺はゲイです。当事者も感動できました。
久しぶりに、心に残る映画でした。
当事者として、
「そうだよね。そうなんだよね。どうすれば良いんだろうね・・・。」
共感ポイントが非常に多かったです。
一切、無駄がない内容でした。
映画のテンポは、のほほん♪とした感じですが、
まるで、自分自身を見ているような感覚を覚えました。
例えば、
◆飲み会で、「ゲイだろ?」と、面白がられる辛さ。
◆バイの方を愛した時の葛藤。
◆女性から告白をされて、「ありがとう。ごめんね。」しか言えない自分。
映画館では泣いている方々が多かったですが、
俺自身は、上記の3シーンは、自分の過去を思い出すきっかけになり、
辛かったし、切ないし、苦しい感情が沸いて、泣いてしまいました。
映画の内容とは関係ありませんが、
俺は、好きな人(=男性)と結婚がしたいですし、
好きな男性と、大切な子供を育てたい気持ちがあります。
今の日本は、「同性婚」はNGです。※今現在、全国各地で裁判してます。
映画だけでなく、今後、「愛」に溢れた日本を期待したいです!
そして、
将来、「his 2」の公開を期待したいし、是非、いつの日か、
「地上波」で放送して欲しい映画です。
ゲイの悩みや苦しさ。
レズビアンの悩みや苦しさ。
バイセクシャルの悩みや苦しさ。
トランスジェンダーの悩みや苦しさ。
クエスチョンの悩みや苦しさ。
は、それぞれ違います。
例えば、トランスジェンダーの方々にとって、
「同性婚」は関係なかったりします。
なぜなら、
彼ら彼女達は、「戸籍」を変えられるようにして欲しい!が、
希望だったりするからです。
「LGBTQ」と一括りにされてしまいますが、
それぞれ、違う課題や葛藤がある所まで、多くの方々に知って欲しいです。
偏見と差別は、もし、「無知」と「想像力の弱さ」が原因なのであれば、
是非、観て欲しいです。
「ゲイ」を少しでもご理解いただきたいので、
是非、多くの方々に、「his」を観て欲しいです。
そして、もし、自分の子供がゲイだったら?
もし、家族や親戚、友人、職場に当事者がいたら?
どんなセクシャリティでも良いじゃないか!と思いながら、
接し合える日本社会にしたいです。まさに、多様性からの協調性ですね!
※長々と失礼しました。
カップル部分は頑張ってるんだけど、奥さん部分も同じくらい頑張って欲しかった
田舎のシーンはよかった。若い身空でほぼ隠居生活みたいなのしているところに昔自分を捨てた男が子供連れてのうのうとやってきて、ぎこちない感じから始まって、ごまかしショットではなく、きちんとカップルのラブシーンを演じてくれていた。また二人はそれぞれに物語があり、丁寧に描かれていたと思う。
過疎化した村は登場人物も少ないこともあり、脇を固めてくれる俳優さんも安心だった。特に住んでいる家が正直あまり居心地がよくなさそうでよい。移住者用に村が提供してくれたのか、ちょっと場所不便そうだし寒そうだし簡素だし、かわりに村の集会所や緒方さんの家なんかの狭くてごちゃっとした居心地の良さとの対比がよかった。
でも離婚・親権問題、奥さんの周辺がかなりひどかった。奥さんを表現する上でとても重要な仕事の様子があまりにもリアルさにかける(英語わかるスタッフいなかったのか?)。彼女はどれくらい稼ぎがある設定なのかあの仕事ぶりでは疑問が残る。もう一つ重要なシーンである裁判でかなり不満が残った。比べるなといわれそうだが、最近とてもいい離婚映画を見ただけにあれは厳しい。話の半分は東京で進行しているので、その辺がしょぼい感じだと半分の満足しか得られない。
あたたかさに包み込まれる
完成披露試写会、先行上映を含めて5回鑑賞した。
主人公の迅の日常生活を軸に、元カレやその家族、町の人達との関わりを丁寧に描いていて、1人1人にリアリティがあり、そこに存在するかのようだった。
私は性的マイノリティでもないし、シングルマザーでもない。
でも、心の奥深くに閉じ込めていた弱さ、葛藤をさらけ出させられて心が痛くなったけど、各人が優しさを持てるようになった時、それぞれにちゃんと癒しや救いをくれる人がいて、ラストではあたたかく、幸せな涙が溢れた。
そして、この映画の凄いところは、何度観ても新たな視点で観ることができて、新たな疑問と発見を得ること。
感じた疑問を深く深く考えると、登場人物への感情も変化し、また観え方が違い、その度に涙腺が崩壊してしまう。
また新たな視点が出てきたので、6回目を観に行こうと思います。
妻の物語の方が魅力的だ。
#09 白川町の風景と主人公がマッチしてて
ゲイということを隠さず生きる苦しさを白川町の人と風景が癒してくれる。
実際は田舎だからスンナリ受け入れてくれることはないだろうけどこんな世界があったらいいな。
子供と愛とどっちを選ぶか、どっちも手に入れようと頑張るもう1人の主人公も健気。
本当にみんなで一緒に暮らせるといいのにね。
生きる希望を感じた…
ドラマ版hisを何度も観返し、江ノ島へ聖地巡礼をし、その足で映画を観ました。ドラマ版から13年後の2人と周りの人々の物語。
バイアスが相当かかっているのはご容赦ください。というのも俺は男性同性愛当事者。今のパートナーと出会ってちょうど13年、それも映画の舞台である白川町のすぐ近隣で、男2人&愛犬と共に生きています。
このような、ほんわか余韻を残すドラマと映画に出逢えたことを幸せに思います。子供の頃に周りからからかわれたり、親から否定されたり、自己の存在に悩み、消えてしまいたい死んでしまいたいと悩んだ同性愛者は俺だけではないでしょう。そんな苦さを思い出しながらも、この映画の素晴らしい所は誰も悪者ではない所。同性愛をテーマにしながらも、ゲイと結婚してしまった女性に対しても慈しみの目線を向けられた事、脇役と呼ばれる方々の秀逸な存在感。
映画の舞台近隣に住む者としては、現実はこうは行かないよなぁと思う部分はありますが(笑)見馴れたはずの風景を愛しいと感じられました。
同性愛を気持ち悪いと感じることも真実だと思います。生理的にどうしても無理という方々の存在も俺は認めています。同性愛者の俺からしても、決して美しいといえないガチムチカップルを見ると興醒めしてしまう感情があるのは事実です。でも、みんな幸せであって欲しい。どんな人でも認め合おうよ。そう優しく思わせてくれた映画です。
LGBTの中にも様々なタイプがいて、世の中に積極的に自分たちを認めて欲しいと主張する方々もいますが、俺のように社会の中でひっそりと誰の迷惑にもならずに生きていきたいと願う同性愛者もいます。この映画はただ単に同性愛を認めて欲しいという一方的なメッセージでは無く、世の中にはそれぞれがそれぞれの事情を抱えている人々がいて、みんなが尊重されるべき、その中に同性愛で苦しんでいる人もいるんだよ。という柔らかなメッセージが含まれているように感じました。
圧倒的な映像美だとか、驚きの展開などはないかも知れませんが、じんわり心に沁みる素敵な映画。周りの人にも、そして自分自身にも優しくなろう。そういう想いを胸に抱きつつ劇場を後にした瞬間、温かな空が目の前に広がっていました…
2回目も観に行きました。主題歌のマリアロードもとても良く、涙しました。ドラマ版の渚からすると、映画版の渚は感情や言葉が多い気がしてキャラ変?とも感じましたが、藤原季節さんの憎めない演技に引き込まれました。宮沢氷魚さんは迅のイメージにぴったり。その他登場人物みんな好きです。
美しく儚い素敵な映画をありがとうございました。同性愛者も生きていて良いんだ。「長生きせぃ」根岸季衣さんの台詞が胸に突き刺さりました。
本人たちの問題
#his
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