劇場公開日 2020年1月24日

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「俺はゲイです。当事者も感動できました。」his TAKETOさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0俺はゲイです。当事者も感動できました。

2020年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

久しぶりに、心に残る映画でした。

当事者として、

「そうだよね。そうなんだよね。どうすれば良いんだろうね・・・。」

共感ポイントが非常に多かったです。

一切、無駄がない内容でした。

映画のテンポは、のほほん♪とした感じですが、

まるで、自分自身を見ているような感覚を覚えました。

例えば、

◆飲み会で、「ゲイだろ?」と、面白がられる辛さ。
◆バイの方を愛した時の葛藤。
◆女性から告白をされて、「ありがとう。ごめんね。」しか言えない自分。

映画館では泣いている方々が多かったですが、
俺自身は、上記の3シーンは、自分の過去を思い出すきっかけになり、

辛かったし、切ないし、苦しい感情が沸いて、泣いてしまいました。

映画の内容とは関係ありませんが、
俺は、好きな人(=男性)と結婚がしたいですし、
好きな男性と、大切な子供を育てたい気持ちがあります。

今の日本は、「同性婚」はNGです。※今現在、全国各地で裁判してます。

映画だけでなく、今後、「愛」に溢れた日本を期待したいです!

そして、

将来、「his 2」の公開を期待したいし、是非、いつの日か、
「地上波」で放送して欲しい映画です。

ゲイの悩みや苦しさ。
レズビアンの悩みや苦しさ。
バイセクシャルの悩みや苦しさ。
トランスジェンダーの悩みや苦しさ。
クエスチョンの悩みや苦しさ。

は、それぞれ違います。

例えば、トランスジェンダーの方々にとって、
「同性婚」は関係なかったりします。

なぜなら、

彼ら彼女達は、「戸籍」を変えられるようにして欲しい!が、
希望だったりするからです。

「LGBTQ」と一括りにされてしまいますが、
それぞれ、違う課題や葛藤がある所まで、多くの方々に知って欲しいです。

偏見と差別は、もし、「無知」と「想像力の弱さ」が原因なのであれば、
是非、観て欲しいです。

「ゲイ」を少しでもご理解いただきたいので、
是非、多くの方々に、「his」を観て欲しいです。

そして、もし、自分の子供がゲイだったら?
もし、家族や親戚、友人、職場に当事者がいたら?

どんなセクシャリティでも良いじゃないか!と思いながら、
接し合える日本社会にしたいです。まさに、多様性からの協調性ですね!

※長々と失礼しました。

TAKETO