劇場公開日 2020年10月9日

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「美しい映像で描かれた地獄絵図」異端の鳥 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0美しい映像で描かれた地獄絵図

2020年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

映像は美しい。森、麦畑、村、雪景色…どの場面でも透明感のある美しさに心は打たれる。しかし、ストーリーはエグくて、悲惨極まりない。一人のユダヤ人の少年が、人が想像出来る限りの辛酸を舐めさせられ、ボロクソにいじめられ、殺されこそしないが、激しい虐待が続く。それが3時間近く場面が変わろうが、いつ果てる事なく続く。流石にゲンナリして来る。エンディングで微かな灯が差しては来るが、何故かハッピーエンドとは思えない。少年のトラウマが鑑賞者にも伝染したかのようにとても疲れる映画だった。唯一の仄かな救いはハーベイ・カイテルとウド・キアの演出か…

shanti