「タル・ベーラ作品を思わずにはいられない傑作」異端の鳥 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
タル・ベーラ作品を思わずにはいられない傑作
ナチス占領下の東欧。ホロコーストから逃れるために両親と離れ叔母が住む田舎に疎開した少年。叔母か死に一人で旅に出ることに。
行く先々で受ける迫害は少年がユダヤ人だからか、単によそ者だからか、彼に対する仕打ちに容赦はなかった。
戦後もロシアの影響下で抑圧され続けた東欧諸国。ナチスを隠蓑に、むしろロシア時代の閉塞感、壊れゆく人間たちを描いたといえる傑作だ。
そう、スタイルこそ違えどタル・ベーラを思わずにはいられなかった。今年のベストの一本だろう。
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gachonさんのコメント
2020年11月8日
タル・ベーラ監督の作品にあるような哲学を感じましたね。主役の少年は成長しながら良く演じてましたね。ムラ社会と人間のテーマは古今東西同じですね。ラストシーンが特に印象に残りました。