「結婚をメインテーマとした男女関係の紐解き」マリッジ・ストーリー Kazuaki Fukudaさんの映画レビュー(感想・評価)
結婚をメインテーマとした男女関係の紐解き
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もちろん題の通り、結婚した夫婦が離婚を巡り変化していく物語。
しかし、本質的にはどんな人間関係にも存在する問題を浮き彫りにするストーリーであり、メインテーマとして結婚があるだけである。
長い人間関係の中では、どこかで相手を許したり、自分の意見を曲げたりすることが必要になる。かといって、全く主張をすることなく、自重し過ぎれば、自ら鬱屈していってしまう。
そんな分かっていても保つことの難しい絶妙な人間関係のバランスを、映像作品として見事に可視化し、エモーショナルに表現した作品だと思う。
特に、最後にニコールの書いたチャーリーの長所を書いた紙をヘンリーと読むシーンは素晴らしかった。
切なさと、人間の脆さ、それゆえの美しさを存分に感じられる良い作品だった。
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