劇場公開日 2020年11月20日

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「全33シーン・ワンカット」ホモ・サピエンスの涙 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0全33シーン・ワンカット

2020年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 喜劇的、悲劇的、寸劇的、小噺的、歓楽的、悲観的、絶望的、希望的、恍惚的、猜疑的、夢想的、宗教的、妄想的、楽観的、教会的、待人的、抒情的、壮観的、幻想的、概念的、敗残的、牧歌的、北欧的、日常的、夫婦的、雨傘的、唐柿的、絵画的、俯瞰的、遠近法的、歯痛的、ワイン的、シャンパン的なショートストーリー集・・・33個集めた・・・的な。

 ロイ・アンダーソン監督作品は『さよなら、人類』しか見てないけど、ほぼ同じだった。これだけ作家性のある映画も珍しい。33編の小品集だけど、最も多く出演する牧師がとにかくいい!十字架を背負い坂道を歩く姿は強烈なインパクトを与えてくれた。

 序盤のレストランとワインのところで笑うことができれば、あとはもうのめり込むこと間違いなし。浮遊感漂うシーンから重くのしかかるシーンまで、とにかく楽しむことができれば儲けもの!個人的に好きなのはわざとらしいまでの遠近法による構図とオー・ソレ・ミオです。

kossy