劇場公開日 2019年12月6日

  • 予告編を見る

「鯉に救われたお母さんの愛。」私のちいさなお葬式 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0鯉に救われたお母さんの愛。

2019年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

想像の斜め上をいく話で、ビックリ!
でも、この驚きは嫌なものではなく、心が豊かになるようなビックリ加減
(^O^)
とにかく主人公のお母さんがとっても可愛くてお茶目。
もうすぐ死んじゃう人とは思えないくらい、元気でパワーに満ち溢れている!

てっきり自分の死に方を考える、真面目な映画だとばかり思っていたけれど、思ったよりコミカルだったので、映画自体を楽しんで観れました。

死生観を考える話ではあるけれど、それ以上に登場人物が個性的すぎて突っ込みどころ満載で、笑っちゃってばかり(笑)
ロシアの人ってみんなあんなに変人ばっかりなのかしら?
昼間っからお酒飲んでる人とか、変なバイク乗ってる人かとか、金くれって騒いでる人など、色んな人がいる…。

主人公のお母さんもかなり個性が強いけど、周りがもっとインパクト強いので、逆に飽きずに面白かったです
(o^^o)

そして、なにより印象深かったのは主人公のお母さんの姿。
もうすぐ死ぬって分かっているのに、自分のことよりも息子のことや友達のことを何よりも思いやる、優しい人。
自分が死んでも大丈夫なように、いろいろ死後の事を細かく準備している姿がなんだか切なくなりました。

やっぱり、ロシアのお母さんは強い。
そして、息子を思う気持ちは誰よりも一途。
仕事で忙しい息子に心配かけまいと、静かにこの世を去ろうとする、その姿に泣けてきました。
いつか、自分が息子を持っていざ死が訪れる時、こんなに決意をもって死ねるだろうか…と、色々としんみりした気持ちになってしまいました。

お金は沢山の幸せを生み出してくれるけど、時間だけはお金じゃ買えない…。
だからこそ、家族との時間だけは大切にしてほしい。
あとで後悔だけはしないように、お母さんと残りの時間を有意義に過ごしてほしい。
そんな気持ちになる切ないラストでした。

あと50年くらいしたら、自分もこの母親のようになるのかしら?
せめてこんな可愛く、お茶目な人でありたい…(*☻-☻*)
そんな気持ちになりました✌︎('ω'✌︎ )

ロシアのなかなかマニアックで素敵な映画でした。
ありがとうございました(^_^)

ガーコ