「amazon.comではヒンズー語・タミル語・テルグ語でprimeで見れます。」ロボット2.0 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
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2010年に制作された映画「ロボット」の続編の本作、前作と同様に主人公のバシー博士と高性能オトボケロボットのチッティをラジニカーントが演じる。前回では、バシー博士が10年もの月日を費やして完成させた高性能ロボットのチッティが巻き起こす騒動を描いていたシナリオが中心であったが、今回は、それよりもスケールが大きくなり、携帯電話と携帯電話中継塔に恨みを持つ鳥類学者パクシ・ラジャン博士が、かわいい鳥、特にスズメの為、オーラエネルギーを得るため自らの身命を賭して携帯ロボットを操る魔物と化してしまう。
ストーリーは、ある日、人々がいつものように携帯を使っていると、その携帯が何故か一瞬にして飛ぶように手元から離れてどこかに行ってしまう。そんなこんなで国中が大騒ぎになっている中、国の要人である通信大臣や携帯電話会社のオーナーなど携帯が体内に口から入って殺されるという事件が起きてしまう。そのため、政府から事件を解決するように依頼されたバシー博士が、前回、人工知能博物館に収められた高性能ロボ・チッティをバージョンアップをして ”2.0”としてよみがえらせ、秘書兼美人おっぱいロボのニラーと3人?で巨大携帯ロボと死闘をくりひろげる映画となっている。
とにもかくにも、いろいろなSci-Fi映画をインスパイアしたり、オマージュしたりと忙しく、例えを挙げるとアベンジャーズ風怪物、ラドン風鳥獣、ロボコップ・アイアンマン風鉄人、ファンタスティック4の超人の1人、また日本の妖獣”ガッパ”風怪物、最後には日本のアニメのヤッターマン風の小型ロボ(すみません。これは全然似てません。)。全てにおいてそれなりに似ているものであまり突っ込まないように。それなら書くなってか? つまるところボリウッドの著作権?なにそれ?面白ければいいのよ?ハリウッド何するものぞ! と思えるようなバイタリティを肌で感じられるし、枠組みの外に始めから飛び出している映画作りがとても気持ちがよく、言い過ぎかもしれないが爽快感さえ感じてしまう。ただし.......天下のNHKが放送したアメリカのシットコムの中でも使われた "I Nagasaki'd him." なんて気分が悪くなるものとは違う使われ方をしたとは言え..........!
In just 5 second, 70,000 people were killed in Hiroshima.
Till date that was the world record.
Today.....80,000 men and women
A new record!
このセリフは、ラストのサッカー場での最終決戦の時に巨大携帯ロボになった鳥類学者であるパクシ・ラジャン博士が狂気とも常軌を逸しているともとれる言葉となっている。
ギミックあり、ワイヤーアクションあり、よくできたCGIアリ、車なんて投げ飛ばす、戦車は大砲をぶっ放す、そんなこんなで奇想天外な映画であることはもちろんのこと、オジンロボ”2.0”が大勢作られ暴れるなんてどこから思いつくのか? この映画が良いストレス解消のアイテムになる1本の映画といえるかもしれないなんて言っている暇のない映画であることは言える。ただし、オジンロボ”3.0”が出てきたときは腰を抜かすか?