「吉兆庵のPR映画」しあわせのマスカット odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
吉兆庵のPR映画
クリックして本文を読む
感動物語を作るぞという思いが強すぎてリアリティのない脚本になってしまった。
心は純真だがやることなすこと裏目に出る、そこまでドジに仕立てる必然性を感じない。
芸人がわざとドジをしてみせるのは観客に優越感を持たせる技と聞いたことがあるが、その手の発想なのだろう。まあ、製作陣がテレビマンだから発想も似た者同士。
キャスティングも好みじゃない、特に竹中直人は性格の悪さが地のようで嫌悪感というか観ているだけで不愉快になるから恐ろしい。ムロさんだったら強面でも内面の温かみが出せたろうに・・。
だから、なんなのこの映画、源吉兆庵のPR映画?、アレキサンドリアはクレオパトラが愛した葡萄の女王だが雨の多い日本では栽培が難しく、流石に高価、最近は新たな交配種シャインマスカットに押され気味、吉兆庵もシャインマスカットやオーロラブラック版を作っていますね。頭で考えただけで美談を仕立てても人間らしい深みが出ないから絵空事に見えてしまいます。
コメントする