劇場公開日 2020年9月11日

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「「八日村の祟り」よりも「暴力温泉」を観てみたい!」喜劇 愛妻物語 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「八日村の祟り」よりも「暴力温泉」を観てみたい!

2020年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「幸福の赤いパンツ」は『幸福の黄色いハンカチ』のパクリではないのか?!いや、これがオマージュなんだって・・・と、主人公豪太も妻チカも、そして友人である由美も大学の映研出身らしい。もっと映画談義も楽しみたかったのですが、その他はペキンパーや日本の俳優名が登場する程度でした。

 手書きにこだわる脚本家の豪太。「暴力温泉」で賞を獲ってからというもの、鳴かず飛ばずの有り様。映画の脚本にこだわってるせいもあるけど、元来持っているプライドが邪魔してるんですよね、きっと。そんな彼にもチャンスが回ってきた。以前書いた「八日村の祟り」が実現しそうだったからだ。さらにもう一つ、「うどんを打つ女子高生」を取材して物語を仕上げる企画が舞い込んできたのだ。

 ストーリーの中心は妻とセックスしたい欲求と、家族両行で絆を取り戻したいと願う豪太。ここでも頑張り屋のチカが旅行の計画を全て立て、倹約につとめるたくましいお母さんが描かれていた。東京から香川まで“青春18きっぷ”を使うところから苦労が窺えるのです。また夫のダメぶりを罵るかのような夫婦漫才の様相を呈してきて、ツッコミされまくりの豪太。笑えるどころか悲しくなってくるほどで、高齢カップルの観客が多い中、大笑いしたのは最後の一発だけでした。

 でも、ちゃんとわかってる。家族旅行を提案した夫の気持ち、チカは心の奥では感謝していたんだよ。ただし、ノーセックス!質素倹約してるんだから、豪太もその気持ちを汲んでやれよ~てな感じで呆れてしまう場面もしばしば。あとは、パソコン打てるくらいになろうね。エロ動画ばかり見てないで・・・

 濱田岳のモノローグを聞いていたら、W座からの招待状を思い出しました。

kossy