トップガン マーヴェリックのレビュー・感想・評価
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今の20代の感想が聞きたいおじさん
まるで80年代にタイムスリップしたかのようなトムクルーズのマッチョ感。
ブリードのスタローンみたいに老いることもなく、歳は取ってるのだろうが
まるでセサミンのCMの親父みたく現役バリバリ。「その目付き。。」これがもうギャグとなり、相手は違う女性だった気がするがそれさえも気にならない強引さ。
お話も単純明快、前作は見なくても充分楽しめるが、最後感動出来るのは前作見てる方が
うるっと来るだろうなあ。分かりやすく泣きそうになった親父でした。
IMAX初体験に相応しい映画でした。バイクの大型免許を取りたくなってしまった。
前作を超えるスケール
正直、前作がそこまで面白いと思わなかったので今回も期待はしてなかったけど、いい意味で裏切られました。
今回はミッションが対外的で、より具体的な危機に対処するので見ていてリアルで面白い!
また新型機の技術vs旧型機のテクニック、現在の精鋭vs過去の英雄という構図に、半ば結果は予想しながらも見入ることができた。
時折「それは無理やろ笑」と思うような現実的でないような流れもあるけど、まあそこは演出というで心に留めずスルー。
マーヴェリックやアイスマン、ヒロインの加齢具合もなんとか描き方を工夫して頑張って誤魔化してるも、これだけは致し方なし。
ただ、スケールの大きさに予想せぬ展開が合わさったら、もう面白くない訳がない。
もう一度見たいと思う逸品でした。
マーヴェリック✈︎
トムが劇場公開をこだわったのが理解出来る映画。
このコロナ禍で劇場公開が縮小傾向にある中、
「テネット」でノーラン監督が劇場公開をいち早く行い
それに続くように話題作が劇場公開を続々としていく中で
公開予定から3年経過してやっとお披露目された本作。
前作「トップガン」において無謀だが腕は確かな
ピート・マーヴェリック・ミッチェルを演じたトムは本作では
若手を育てる教官へと代替わり。
教え子の中にはかつての盟友グースの息子もいたことで
亡き父との確執がマーヴェリックとの間に生まれる。
この辺りは前作をなぞるように描かれかつてのマーヴェリックも
亡き父への心のしこりがあり、父がどんなパイロットなのか知らず
自身もパイロットになるが教官から父のことを知ることで一皮むけるようになる。
F-14トムキャットからF/A-18スーパーホーネットに機体も変わり
敵軍の主力、第5世代戦闘機Su-57との戦闘も見所。
トムが最新機(序盤のダークスター)からどんどんレトロな機体へと
物語が進むごとに時間が逆行するかのようになるのも面白いところ。
最後はレシプロ機の第2次大戦時のP-51に乗ってエンドロールへと突入。
そしてかつてのトップガンの監督である亡きトニー・スコットへの
哀悼の意を持って幕を閉じる。
アイスマンことヴァル・キルマーも喉頭癌から声が出せない部分も
役と同一視した状態で出演しており、まさにトップガンの映画内のような
男の友情で作り上げた本作と言える。
今年、というより21世紀、
映画館で見なくてはならない傑作の一本だと言っても過言ではない。
ひたすら格好良い飛行機映画
とても素晴らしい作品です。格好良さ満載で、昔、若かりし頃、トップガンを見た時の興奮を思い出しました。
ミリタリーアクションに青春スポ根物のテイストを効かせたような、まさしくトップガンの続編。それを、美しい空撮とVFXと渋みをましたトム・クルーズが、これでもかというくらい盛り上げてくれる。見ている間、ずっと手を握りしめているような、そんな作品でした。
残念な点・・・、あまり無いけど、ハングマンとの和解を掘り下げても良かった。(ビーチで遊んで仲良しにっていうのが、まさにトップガンの伝統なんだけど。)例えば、ブラックアウトしたのがハングマンで、それをロックオンアラームで助けたのがルースター。でも直後、バードストライクにあって墜落。しぶしぶ見舞いに来たハングマンと本音で語り合うとか。
そうそう、スタッフの誰か、絶対、エリア88OVA版のAct.3見てるよね。(正直に言えないだろうけど。)
最高!!
トムクルーズ最高💕素晴らしい。
マーベルより、the ハリウッド!!
相変わらずのかっこよさ!
コレはScreenXに向き、とIMAXレーザーGT鑑賞感追記+作品徹底解説試み
いつもはiMaxレーザーで上映されてる作品はそれにこだわって鑑賞してるが、今回は(手始めに) ScreenX版で鑑賞してみた。
オープニングの空母発艦シーンから早速度肝を抜かれた感に突入し、空撮や戦闘シーンなどで横方向(側面まで)無限空間状態を体験でき、異次元の迫力を感じさせて貰いました。
横ワイドな体験で、当時一作目を都内有数のワイドスクリーンだった、今は無き「新宿プラザ劇場」D150の大スクリーンで観た時のことが蘇ってきた。
次はiMaxレーザーで見比べる予定。
さながら「テアトル東京」っぽい感じの鑑賞となりそう。
一作目のStar Warsをあそこで観た時の、あのX-wingのクライマックスを彷彿させそうな感じ?
今回の作品自体については、もはやなにも言うまでも無い、(むしろ一作目よりも遥かに)、久々に観た「コレぞ映画っ!」「これこそがエンターテイメントっ!」という以外の何物でもないものだった事だけ伝えておきたい。
蛇足ながら、字幕状ではF-18、F-18、と呼ばれているが、正式には戦闘攻撃機でF/A-18です。
ただの戦闘機では無いのでF-じゃ無いんです。
戦闘攻撃機だから地上の敵基地の攻撃(爆撃)も行えるので、F-22やF-35のような敵と同世代のレベルの新鋭機はこのミッションには不向きという事です。
この機体は、当初F-4ファントムIIの後継的”対戦闘機戦用”「F-18」と、A-7コルセアIIの後継的”対地攻撃用”「A-18」を平行開発し別名となる予定だったのが、開発の進行で両者の仕様を統合可能になったため、最終的に統合によりF/A-18という唯一的な名称になったという、他にない異色の経緯をもっている、F/A-18なのです。
その流れからスコードロンも同期に再編、VA-(攻撃隊)、VF-(戦闘隊)と目的別機種と同様に別隊だったのが、F/A-18の登場によりVFA-化されるか、或いは廃止に。
我が国での『ミッドウェイ』横須賀時代と一致し、F-4とA-7がF/A-18へ機種転換したことで、スコードロン「Dambusters」などもVA-195 からVFA-195に。
そんな1986年12月に第一作の「トップガン (Top Gun)」が公開。
招集された中心メンバーの所属スコードロンと部隊機は、
VX-31 Dust Devils マーヴェリック :米海軍、海兵隊の固定翼機及びヘリコプターの航空試験と評価を行う部隊。
VFA-41 Black Aces フェニックス F/A-18F
VFA-87 Golden Warriors ルースター F/A-18E 以下同
VFA-143 Pukin' Dogs ファンボーイ
VFA-86 Sidewinders コヨーテ
VFA-151 Vigilantes ハングマン
VFA-125 Rough Raiders ペイバックのみ F-35C
VFA-51 Screaming Eagles ボブ 現存しない幽霊部隊(笑)
ボブのVFA-51 Screaming Eagles は、1995年にVF-51のまま(前述参照)廃止になりVFA-は架空です。が、VF-51は第一作の撮影に参加したNASミラマー拠点の飛行隊の 1 つだったことと繋がりで、教官ヴァイパーがマーヴェリック父と同僚時代所属の部隊として語られており、その延長のオマージュとリスペクトに盛り込んだと考えるのが妥当そう。
蛇足で、当方所有の2着の初期型CWU-45Pは『ミッドウェイ』横須賀時代のスコードロン仕様と、初期型CWU-36P当時の新古の素のまま、直後81年製新品入手のCWU-36P後期モデル初年版は、Kitty Hawk (CV-63)艦載機F-14廃止の最後までトムキャット運用部隊VF-24フルパッチ仕様。廃止されたWEP(俗称G-8)は官給廃止直後にアヴィレックスが民間転用製造したUSA製モデルに、ラスト・ファントム部隊の一つVF-161 Chargersのメモリアルフルパッチ仕様で、本体は40年以上、パッチも当時のリアルで35年になり、上記の歴史そのものと。
以下は追記として、取り敢えず予定通り国内最大スクリーンのIMAXレーザーGTでも鑑賞を終えてきたので、今回は映画人生の集大成的に、考えつくままウンチク的な事並べてみます….
まず初めに観たScreenXとIMAXレーザーGTの比較では、この作品は当初よりIMAX上映前提機材で撮影がなされていること、加えてScreenXの為の側方情報も同時収録で、素材自体がマルチ対応している性質上、両者を見ることは必須であると感じ、これはもはや甲乙を述べるの意味ないです。ある意味、別モノ。
特にクライマックスの敵ミサイルで入り乱れた空戦シーン等では、ScreenXは横に気を取られて散漫になりがちなのと、上下情報量的に(広大さが)窮屈感でやや分かりにくい感。
それがIMAXレーザーGTだと、上下情報量において通常版に準じたScreenXのに比して圧倒的な情報量に。
入り乱れたシーンでも十分に”空”が感じられて視認もしやすいくなり、単純に「観やすい」です。
側方情報は「あればより良い」が、IMAXの正面横いっぱいまでの広がりで、問題無しと。
個人的には「国内最大スクリーンIMAXレーザーGTでストレートに映画を堪能(埋没)」がお勧めかと。
もう一度観てもと考えるのなら、付加的(270°とか)要素も楽しめるScreenXは良いです。
本編についてスグに気付くのは、この映画も近年の例にもれずリメイク的手法による続編と言うこと(ターミネーターニューフェイトや、ブレードランナー2049も)
前作のストーリーや人物のキャラクター設定等の素材を活かし、一度バラしてリミックス+新要素も加えて再構築するやり方。
この手法の元祖的なのは『七人の侍』→『荒野の七人』(更にシリーズ化)でしょう。
一例だと、ルースター=かつてのマーヴェリック(父親の件など)、ハングマン=アイスマンを彷彿など。それを要素を足し引きしてアレンジ。偶発墜落事故シーンなんかもそのクチですね。
加えて60、70年代、さらには80年代には良く見られた所謂男気映画の要素がてんこ盛り状態であると。っで、今回 新たに盛られたと思われる要素を列挙。
まずは60~’70年代の戦争アクション、中でも爆撃モノ『633爆撃隊』辺りと、『モスキート爆撃隊』も入ってるかも。難攻不落に果敢に挑戦する為に、殆ど不可能と思われるミッションの訓練を繰り返すという元祖。
敵地で敵機奪って二人で脱出は『大脱走』。(トムでリメイクも囁かれた)
爆撃、墜落、脱出という流れは’80年代の『イントルーダー怒りの翼』辺りも?
それと外せない感じが’84~'86年の人気TVシリーズ『超音速攻撃ヘリ エアー・ウルフ』。
レーダー網など敵の探知を回避して山の起伏や渓谷形状に沿い山肌を這うような超低空高速飛行で攻略するという、まんま感。
一応、万人が気づきそうなのが、SW/EP4の計器に頼らず標的命中させるクライマックスとの類似。
大元は『燃えよドラゴン(龍爭虎鬥)』クライマックス鏡の間の闘いでリーに聴こえてきた老師の教えとも。
締めは、今回ミッション自体は6人でチームですが、最後のお助けでハングマンが1人加わったらこれで、主要メンバーは7人=まんま『The Magnificent Seven』完成って事で!
この映画にて、実は最もトムが意識(リスペクト)していたと考えられるのが「チャック・イエーガー」と言う”地球上(大気圏内)最速”に挑んだ伝説的人物です。
映画の冒頭、そして映画の締めで再びそれが現れているので間違いないでしょう。
冒頭のマーベリックがテストパイロットとしてマッハ10のスピードに挑むシーンは、チャック・イエーガーがマッハの壁に挑んだことへのオマージュと考えられる。
その象徴の、冒頭の格納庫内にその姿が認められラストシーンで宙に舞う第二次大戦の量産レシプロ機史上最強(諸説あり)のP-51マスタングこそ、大戦末期のエース・パイロット、チャック・イエーガー氏の愛機と同型機。
因みにそのP-51で、史上最初の量産ジェット戦闘(爆撃)機独Me-262の撃墜も記録され、チャック・イエーガーこそ、まさに戦中~戦後にかけてレシプロとジェットの過渡期の狭間を生きた伝説的存在なのです。
日本では短縮版公開だった『ライトスタッフ』中でそのテストパイロット時代がマーキュリー計画との対比として描かれ、エド・ハリスは(対する)宇宙飛行士側を象徴する役柄が今作と被るのと、『ザ・ロック』の准将役でもブラッカイマー繋がりあり。
因みにこのP-51というのがまた、「マルチロール機」のごく初期例との評価もあるようです。
付け加えると、映画のP-51(改造機)はトムの私物だそうで。
音楽ネタは、
冒頭の墜落後にたどり着いた店内で流れてる(サワリのみ)のはハンク・ウィリアムスの「Your Cheatin' Heart」だけ’50年代曲で、他の前半使用曲は’60年~’70年代の、何故かほぼブリティッシュ系。
因みに、最重要な訓練シーンの「Won't Get Fooled Again」がThe Who71年作で、これはよく知られたブラッカイマー繋がりの『CSIマイアミ』のテーマにも。
ジュークボックスからのT.Rex「Get It On」が71年とFoghat「Slow Ride」が75年、Otis Redding & Carla Thomas 版「Tramp」が67年。
レディングはアメリカ系ですが、The Whoとはモンタレー繋がり(別日)。
彼のこの曲は67年4月にヒット、6月モンタレー・ポップ出演、更に同年12月に”自家用機の墜落事故”にて事故死しており、その彼へのオマージュも?
マーク・ボラン(T.Rex)はその十年後の77年の9月、こちらは自動車事故死で29歳の若さで早死。先述のハンク・ウィリアムスも29歳で。
The Whoもキースがその翌78年のやはり9月32歳で若死に。ジョンも ‘02年に57歳の早さで。
これらの楽曲はブラッカイマー氏の青年期と被るって感じかな?
何故かDavid Bowieの「Let's Dance」だけが83年という、理由に考えられるのはブラッカイマー絡みの82年『キャットピープル』の主題歌「Cat People (Putting Out Fire)」がBowieで、それ(再録)が収録されているアルバム表題曲が「Let's Dance」といったつながりモロです。
更には、ジェニファー・コネリーの店でBowieの曲が流れてるって?、実はこの2人は‘86年の『TOP GUN』と同年公開の『ラビリンス/魔王の迷宮』主演(曲も提供)の二人という楽屋落ちです。
ジョージ・ルーカス制作だったこれの次回作、88年の『ウィロー』にヴァル・キルマーが主演というのも。
劇中曲は続投のメイヤーに加えハンス・ジマーで、この2人はどちらもドイツ系。
(上記の曲は公式サントラには未収録なので、自力で自作を)
あと、この映画の空戦関連は殆どCGで、当然実写じゃ無いです(ムリです)。
実写は主にメインのF/A-18一機だけと地上シーンのF-14だけで、他は敵機も含めてフルCG状態です。
最後に言っておきたいのは、‘80年代頃までのご都合主義ハリウッド映画のテイストそのまんま感が兎に角良い!
人種とかジェンダーとか男女同権とか、誰かやどっかへの気兼ねや忖度や配慮は要らない、「これがアメリカの娯楽映画なんだ」で良いと思う。しかしホント、中国のテンセント手を引いてくれて良かった~
個人的には映画の内容についての感想以外の、うんちく等を披露して長々と並べさせると言うのは好きじゃ無いんですが、うんちく好きな方たちも結構おられるようですし、これも何かの参考になりましたらと、勝手放題書かせてもらいました! (突っ込みはご勘弁)
アメリカ映画の代表。
ど迫力!!
最近見た作品で唯一非の付けどことがなかった作品
当時トップガンを見て本作を見る人はそこそこの年齢だとは思う。
近年ではVODが発達してその世代だから見ていないだろというのは通じなくなってきている。
本作に関しては前作トップガンを見た方が10倍以上は楽しめた。
トップガン マーヴェリックは前作を見なくても楽しめるとか言っていたライターやYoutuberはマジで滅んでほしい。
トップガン マーヴェリックでグースが死んだという表現が出てくるが、それまでのグースの息子とのいざこざが全く理解できないので前作を見ていないとまず本作で前作の状況を推察することになり本作の楽しみが失われる。
本作ではセルフオマージュが度々出てきたので楽しめるシーンが多くあってよかった。前作が記憶の彼方の人でもここオマージュなんじゃないかと思えるシーンがいくつかあったのではないかと思う。
戦闘機をあまりカッコいいと思わなかったがドッグファイトするシーンはカッコいいと正直に思った。
前作の若いトムクルーズを見た時は衝撃を受けたが、イケオジのトムクルーズも別の魅力があり、かっこよかった。
公開初日IMAX、翌日ULTIRA 、やっと4DX
予習を友達に勧められたので前作を観たが、まさかの初見だったのには自...
トニー・スコットの想いを胸に、トム・クルーズのドヤ顔……ついに極まる!!
映画『トップガン』の続編企画が立ち上がったのは、実は36年前。それまでに紆余曲折あった……。ハリウッドの続編ブームとなった2000年代にも、企画は具体的に動き出してはいたものの、なかなか実現にはいたらず、トニー・スコットも自殺してしまい、さらには新型コロナによる度重なる公開延期などのトラブルなども重なり、もはや絶望的とまで思われていた『トップガン マーヴェリック』がようやく公開されたというだけでも喜ばしいことではないだろうか。
良くも悪くも、まさに続編映画のお手本といった感じの作品に仕上がっており、ここぞとばかりに「このシーンが観たかったんだろ!」「この音楽が聴きたかったんだろ!」「このフラッシュバックは泣かせるだろ!」とスクリーンを通して、サブリミナル的な訴えかけてくることに関しては癪にさわる部分はあるものの、悔しいことに、実際にみんなが欲していたシーンを見せてくれているというのは、見事というべきだろう。
企画段階といっても、今作の企画は大量に存在しているのだが、トム・クルーズはサブとして、若手を育成するというプロットだったはずだし、実際に今作の全体的な構成もそうなっている。しかし……あの展開は、同じく若手育成というプロットから大幅に変更になった『ロッキー・ザ・ファイナル』のように、「結局、あんたか!」と、多くの人がズッコケたのではないだろうか。
何と戦っているのかがわからないという点では、明確な敵が描けないという問題が邪魔をしているようにも感じられたが、かえって敵側に何の感情移入もさせないことで、視点が迷子になることがないのは娯楽作ならではといったところ。
手放しで評価できるかというと、いろいろとツッコミ所はあるものの、娯楽作だから許容範囲内であるし、トム・クルーズという俳優を知っていると、仕方ないと納得してしまう。
それはメタ的な視点も活かされているからだ。
トム・クルーズという俳優は、日本ではトップスターとしてのイメージが強いかもしれないが、アメリカにおいてはかなり変人として扱われている。
サイエントロジーという新興宗教の信者であるというカルト的な印象もあるが、近年は、かつてのジャッキー・チェンのような命がけのスタントへのストイックさが、より変人度を際立たせている。先日解禁となった『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』の予告でも崖からバイクでダイブするシーンなど、正気とは思えない。
一時期は、オプラ・ウィンフリー・ショーでの奇功問題や暴露本などの影響で、変人の極みのような時代に苦しんだこともあった。しかし、最近は徐々に名誉挽回といったところの本作は、トムにとって大きな意味があったに違いない。
ラストで見せるドヤ顔からは、「オレがサブに回るわけがないだろっ!!」というハリウッドへのメッセージを感じられた。作中で結局、マーヴェリックにはかなわないという流れも、「ミッション:インポッシブル」シリーズで若手が育たない、育てさせないことにも通じて、やっぱりトム・クルーズはトム・クルーズなんだと感じるしかなかった……
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