トップガン マーヴェリックのレビュー・感想・評価
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続編としても展開にしても実に映画的
2022年劇場鑑賞36本目 傑作 73点
間違いなく今年を代表する名作。
実に王道だけど、迫力と演出と演技と展開が国内やその他大多数の作品とは一線を引く出来だった。
今作を年間ベストに挙げる人やこの作品のみ鑑賞したよという人も多いだろうけど、これを機に、映画館に足を運んで鑑賞する人が増えてほしい次第です。
是非。
戦闘機アクションのみならず、練りこまれたストーリー、出演者・音楽にもこだわった傑作エンタテインメントに脱帽
ジョセフ・コジンスキー監督による2022年製作のアメリカ映画、
原題:Top Gun: Maverick、配給:東和ピクチャーズ。
遅ばせながら、良い音響の映画館で視聴。十二分に楽しめ、脱帽の大満足であった。
前作は見ており(音楽以外の印象は乏しい)、オープニングでの「Danger Zone」(Kenny Loggins)の迫力・懐かしさと曲に良くマッチした映像の格好良さに、いきなりやられてしまった。また、前作ビーチバレーを受けてのビーチフットボールのシーンも、鍛えられた肉体を見せつけ、かつ皆が楽しげでとても良かった。
何よりジェット戦闘機のアクションが凄まじくリアルで迫力満点、コンピュータ映像が実に素晴らしいと思っていたが、俳優が本物の戦闘機に乗り込んで撮った映像も使ってることを知り、あらためて驚かされた。海軍の協力もあって、戦闘機や空母の質感・重量感に迫るものが有った。
そして、アクション物ではいい加減になりがちだが、ストーリーがとても良く練られていて感心。マーヴェリック(トム・クルーズ)はマッハ10達成で止めておけば良いものを、更に上を狙い機体分解事故を起こす。何とか脱出も、それが原因でテストパイロットをクビになり、海軍追放もあり得たが、偉くなった元同僚アイスマン(バル・キルマー)の推薦でトップガン・メンバーの教官という流れが上手い。無人兵器登場で、凄腕パイロットは過去の遺物で予算を割けない存在という今風論調の物語取り込みも、感心させられた。
酒場で講習前に生徒たちを見かけ、(観客も含めて)そこで一人一人の個性を知る。自信満々で他人と対立しがちなハングマン(グレン・パウエル)に、女性ながら自信に満ち万能に思えるフェニックス(モニカ・バルバロ: この映画でもろにファンになった)等。そして、いわく付きの曲(父の得意曲)をピアノを奏でて唄いあげ盛り上げる準主役ルースター(マイルズ・テラー)。彼の父親が死亡する事故に、マーヴェリックも同乗していた過去も明かされる。酒場での支払いの現金が足らずに、生徒たちに担がれて、情けないかたちで店の外に放り出される教官マーヴェリック。
一方教練では、マニュアルはゴミ箱に投げつけ、実力を知りたいと生徒たちと飛行対決をする。ことごく勝利し、教官の凄腕を知らしめる展開は、酒場でのカッコ悪さがあっただけに爽快感が有り、実に上手い。恋の相手が、娘と2人暮らしの元カノの酒場店主というのも良いし、娘が突然帰ってきて、彼女の家の窓から飛ぶ出したが娘とまさに鉢合わせというのも笑えた。
そして、後ろ盾アイスマンが亡くなり教官のクビを言われた後は落ち込み、元カノに慰められ何か手が打てるはずだと示唆される。そして、敵基地攻撃生還に必要な奇跡を複数クリアする短時間飛行に自ら挑戦し、それを成功させクビを翻させ攻撃隊の一員となる。どん底からの逆転劇だけに、トム・クルーズが何とも格好良い。
F/A-18戦闘機による攻撃隊による目標物破壊に成功したものの、マーヴェリックはルースターを庇って、戦闘機は何と炎上。かろうじて脱出も敵機の格好のターゲット。危機一髪の時、ルースター機は帰還命令を無視して敵機を攻撃し、マーヴェリックを救う。しかし彼の戦闘機もミサイルの餌食となり、彼も脱出し、2人で敵地に取り残される。どうするか見ものだったが、2人は見つけた古い敵機F-14(前作の愛用機)を操縦して、敵地を脱出する。だが、空中線になり攻撃能力も尽きやられるばかりの時、当初対立していたハングマンが操縦の戦闘機が来て敵機を破壊してくれる。
実に良く出来た素晴らしいストーリーで、ピーター・クレイグとジャスティン・マークスによる原案を基に、アーレン・クルーガー 、エリック・ウォーレン・シンガー、 及びクリストファー・マッカリーの3人で脚本を共作しただけはある。
前作から36年、リアルでも病身のバル・キルマー(アイスマン役)を出演させ、最先端のCG技術活用は勿論、音楽ハンス・ジマーに、主題歌にレディ・ガガまで担いで、傑作エンタテインメントを作り上げた製作者トム・クルーズと理系のジョセフ・コジンスキー監督(スタンフォード大機械工学学士・コロンビア大建築学修士)に脱帽である。
製作ジェリー・ブラッカイマー、 トム・クルーズ、 クリストファー・マッカリー、 デビッド・エリソン、製作総指揮トミー・ハーパー、 ダナ・ゴールドバーグ 、ドン・グレンジャー、 チャド・オマン、 マイク・ステンソン。キャラクター創造ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr.。
原案ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス、脚本アーレン・クルーガー 、エリック・ウォーレン・シンガー、 クリストファー・マッカリー。
撮影クラウディオ・ミランダ、美術ジェレミー・ヒンドル、衣装マーリーン・スチュワート、編集エディ・ハミルトン、音楽ハロルド・フォルターメイヤー 、ハンス・ジマー 、ローン・バルフェ、主題歌レディー・ガガ。視覚効果監修ライアン・タドホープ。
出演
トム・クルーズ(マーヴェリック)、マイルズ・テラー(ルースター)、ジェニファー・コネリー(ペニー・ベンジャミン)、ジョン・ハム(サイクロン)、グレン・パウエル(ハングマン)、ルイス・プルマン(ボブ)、チャールズ・パーネル(ウォーロック)、バシール・サラディン(ホンドー)、モニカ・バルバロ(フェニックス)、ジェイ・エリス(ペイバック)、ダニー・ラミレス(ファンボーイ)、グレッグ・ターザン・デイビス(コヨーテ)、エド・ハリス(ケイン)、バル・キルマー(アイスマン)、リリアナ・ウレイ(アメリア)、アンソニー・エドワーズ(グース(回想))、メグ・ライアン(キャロル(回想))。
文句無し。映画館で観るべき作品。
貴重な体験!
感謝しかない。
中学の頃観たトップガン(いわゆる1作目)。ティアドロップのサングラスを何度も試着し結果自分には似合わないことを知り、お袋にねだってMA1を買ってもらい、デンジャーゾーンを何度も聞き、麻疹のようにケリーマクギリスが好きになるほど、とにかく影響を受けた作品の1つ。この中で今でも名残があるのは、惚れっぽいところだけ。
なりきるほどの熱狂ぶりに、36年の月日も手伝い、ハードルの高さはもはや視界に入らないほどなのに、あの頃の超人ブブカのように、優に超えてきた。
熱狂したあの頃を思い出しつつ、その延長線にマーヴェリックを捉えることができた。マーケティグと言われればそれまでだが、こんなマーケティングなら大歓迎だ。
世の中が変わる前に観たかった…
超個人的な意見です。
本来の上映開始は2020.4月だったのですが世界中を巻き込んだコロナパンデミックで伸びに伸びて2022.夏にやっと上映となったのですが…前作を観たのが青春ど真ん中の10代でそこから数十年、色々とあったけど平和でした。
その平和な時代のまま今回のマーヴェリックを観たかったですね。
日々、頑張ってる戦闘機とバイク好きな中年へのトムクルーズからのご褒美として大いに楽しめ、また感慨に浸れたかなと思います。
コロナを境に時代が切り替わり、それは軍人だけでなく一般人に至るまで価値観すら変貌する大きな切り替わりです(日本だけか?)。
映画の出来は最高なんですが手放しで感慨に浸れたかというと複雑です。なんか妙に冷静に観れちゃうんですよね…
生意気盛りの若きエリートパイロットを差し置いて中年パイロットが獅子奮迅の活躍をしますが現実の世の中では若者も中年もコロナ自粛で抑えつけられ生意気にもなれず、また生意気な若者を嗜める機会も減り…そんな社会に浸かっていると前作の様な感情移入は出来なかったですね。
今回の任務もMIシリーズだったら映画冒頭の任務に過ぎないような…
今回のマーヴェリックはコロナ前の鑑賞ならもっと熱く単純に楽しめたのかなと思いました。
50歳以上で前作で熱くなった映画ファンの方々はどう思うのだろう…
タイトルなし(ネタバレ)
この作品は3回見ました。
2回は単独上映の「トップガン マーヴェリック」、
もう1回は「「トップガン」&「トップガン マーヴェリック」連続上映」、
元々、「トップガン」は1986年、封切時に劇場鑑賞のうえにVHSテープまで購入し、ブラウン管モニターで何回も見ました。
「トップガン マーヴェリック」に関しては、たぶん「トップガン」の続編となるのでしょうね、
アイスマンが太平洋艦隊司令官、グースの息子が準主役的に登場、など、継続性はあるのだけど、
「トップガン」を何度も見た者にとっては、かなり矛盾があって疑問が残ります。
なぜ、
チャーリー(ケリー・マクギリス)は出演しないの?、
継続性か見るとペニー(ジェニファー・コネリー)役はケリー・マクギリスだよね
世界の潮流から見れば、
年齢や薬での劣化が激しくて性的マイノリティーのレズビアンは問題にはならないし、
それとも元の役が民間人専門技術者(宇宙航空物理学)で、その人が呑み屋のマスターでは合わないから?
それとも別の映画でオッパイ出しまくっていたから?
でも、ここは、やっぱり、ここはチャーリーでしょ!
それから、F14の打ったミサイルを回避するための第5世代戦闘機のアクロバティックな飛行、これって完全にSF?、
いるいろと突っ込み始めるときりがなくなるけど、
でも、楽しかった、です。
ミッション・インポッシブル
タイトルなし(ネタバレ)
うーん 期待外れ。 映像的には、迫力あるけれど、ストーリー薄い感じ。 グースの息子は、雰囲気が出ていて良かったと思う。
ザ・アメリカ映画
開始数秒でやられた!
前作を劇場で鑑賞した事ある人なら、本編開始数秒で秒殺。(笑)
でも、「トップガンアンセムも入れて欲しかったなぁ。」ってのは欲張りか。
久々に映画らしい映画を鑑賞した気分。
ガキの頃の感覚を思い出させてくれました。
でも、物語自体は、トム様の立場が入れ替わっただけで、内容的には前作とあんま変化がないんだけどね。
Reunion
いったいこの人たちは誰とたたかってるんだろうかw。
敵の国も顔も言語も人格もいっさいあらわれない。微かなヒントさえない。敵・脅威を排除する話でありながら相手がさっぱり解らないという怪。
誰からも文句を言われる筋合いのない政治的妥当性(ポリコレ)を構築しつつ、しっかり興奮させ、万人が楽しめる。
(がんらいこの星のどこにアメリカ海軍の敵が存在するのか──という話である。)
──
ヒット成因のひとつに同窓会のような雰囲気があるが、Kelly McGillisもMeg Ryanもいないのはなぜかと考えたとき、またAIロボテクス技術で発声するVal Kilmerを見たとき、Reunion要素に、哀しさと残酷さをおぼえた。
が、転じてトムクルーズの若さに畏敬をおぼえた。
ビーチでフットボールに興じる上半身裸のマーヴェリック。──の肉体美。
かれは旧世代に対して「まだやれるぞ」を叫んでいる──かのようだった。
加えて、どうしても旧世代機体で戦うハメにおちいる状況と併せて、ぜんたいとしてマーヴェリックはいやがうえにも世のおっさんたちを奮い立たせる熱い映画になっていたと思う。
ところでimdb8.5、RottenTomatoes96%と99%。
いずれも見たこともないようなべらぼうな高さだった。
物語の支柱はルースター(Miles Teller)との関係性にある「ヒロイックなジレンマ」。
そこへReunion(同窓会)要素と、難易度の高いミッション、旧世代と旧機体の活躍、実体のない敵=ポリコレ配慮などが幸福な相乗効果をもたらし、高い評価点につながったにちがいない。
まったく文句のつけようのない映画だった。
カッコよすぎて気絶するかと思った
なんだこの映画を見終わった後の壮快さは!!!
トム・クルーズはもちろん、他のパイロットたちのカッコよさ。終始興奮冷め止まぬ映画だった。
第1作を観てた人は、マーヴェリックの過去ともだいぶ関係がある話だからかなり感動ものだっただろう。
私は第1作を見ずに行ったが、正直今まで見ていなかったことを後悔するくらいに素晴らしい作品だった。
初心者でも十分に楽しめる。
逆にこれを観た後に第1作をみたが、
全く同じような描写がいくつもあって、時代や役割は変われど、そこに変わらない不安・喜び・勇気、そしてロマンがあった。
仲間同士、そして世代間を超えた友情がつまっていて、
ラストシーンは涙なしでは見られない。
思わず映画館で拍手をしてしまった。
気持ちよかった!!!🔥
王道続編映画
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