「きばれ、豊和!」夕陽のあと ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
きばれ、豊和!
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きばれ、豊和!
茜が呟いた言葉は、きっと、自分にもかけた言葉だろう。
貧困と孤独にある人は、助けを求める術さえ知らない。
たとえ真面目に生きていようが、一生懸命であろうが、社会の片隅に追いやられる人はいる。
子を産む痛みを知らない五月。
子の側にいることの出来ない茜。
茜の苦しみや、子を産む痛み、離れ離れにされる辛さを理解していく五月。
大切に育てられ、優しさを育み、豊和に母の五月と仲直りして欲しいとお願いされる茜。
僕には正解など見つけることは出来なかった。
豊和が幸せであることが一番。
確かにそうだが、どうしても切なさは消えない。
茜は身を引く決心をするが、ただ、茜には帰ってくる場所が出来た。
待っててくれる人も出来た。
五月もいずれ真実を告げる日が来る。
豊和もいずれ真実を知る日が来る。
きばれ、五月。
きばれ、豊和。
そして、
きばれ、茜。
島の夕陽は、皆も、そして茜も照らしている。
もうきっと孤独ではない
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