トスカーナの幸せレシピのレビュー・感想・評価
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“Quanto Basta(どの程度が適量=十分ですか?)”と「フルパワー!」
やはりイタリア人は喜怒哀楽の表現力が豊かと言うべきか、初めて見たがヴィニーチョ・マルキオーニという俳優の人物造型が的確なのか、アルトゥーロの表情の変幻自在さに見とれた。対するグイドが障害のせいもあるが、やや表情に乏しいのと良いコントラストになっている。そのグイドの絶対味覚も、偶々料理の先生になったアルトゥーロが一流の腕を持つ料理人でなかったら、活かされることも料理人になるという夢もかなわなかったかもしれない。だからグイドはアルトゥーロを慕ったのだろう。一方、過去に受けた手痛い嘘と裏切りから立ち直れずにいたアルトゥーロも、真っ直ぐで裏表のないグイドと出会ったことで、新しい人生をどちら側で送るかを決められたのだと思う。印象的な台詞がある。「弱い彼を何故更に弱い俺に託したのか?」アルトゥーロはアンナに訊く。心理学者であるアンナでも其処までは考えなかったとは思うが、“マイナス×マイナスはプラスになるのだ!”と。アルトゥーロとアンナとが結ばれるのははじめから読めたが、グイドとジュリエッタが結ばれなかったことは、少し苦味を加えることで、もしかしたら大甘な夢物語になるところを押し留めた良い塩梅だったと思う。ご馳走さまでした。
ほろっと泣けるいい映画。
予測可能なストーリーだけど、心がほっこり
共同経営者とのトラブルから暴力沙汰になり、社会奉仕活動を言い渡された人気シェフの、アスペルガー症候群の若者との心の交流を描いた作品。
まぁ、ちょい悪が、社会的弱者と関わる事によって自分を見つめなおして、良い奴になっていくと言う設定の映画は数多ありますが、これもその例に漏れません。言ってしまえば、なんとなく先のストーリーが読めてしまい、驚きとか、ドキドキは無いんですが、逆に言うと、そう言う先読みできる安心感がこの作品の良いところなのかもしれません。
悪く無いです。意外なストーリーではありませんが、ほっこりして、安心できる話です。
人との出会いって、いいな〜って思える
ホッコリした
イタリアの料理人が主人公の映画ならハズレ無し
邦題はこれも正解か。
わかりやすい、あったまる!
もっと料理を!w
スパゲッティはプッタネスカに限る
傷害事件を起こし社会奉仕活動としてアスペルガーの若者達の集うサン・ドナート園での料理講師を命ぜられた主人公のアルトゥーロが、園の教え子のグイドがコンテストに応募するに際し指導料理人として主人公を登録したことから付き添うことになるというストーリー。
直ぐにイラツキきつい口調で話したり、モンクばかりの主人公に序盤は嫌悪感を覚えたけれど、よく見ると差別することもなければ過保護にするでもなく、寧ろ彼が誰よりもフラットにグイドに接している様にもみえる。…嫌なヤツだけどねw
主人公が変わったこともあるし、グイドが変わったこともあるし、共に成長したことと理解が深まったことで互いに接し方が変わって行く様は、師弟であり友であり温かい。
意外性がなくキレイ過ぎるし、上手く行き過ぎだし、あっさりだけど、軽妙な空気感で時々クスッとさせてくれる様な会話を「程々に」織り込みながら展開していく優しいドラマで、胸に来るものもしっかりとあって非常に面白かった。
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