トスカーナの幸せレシピのレビュー・感想・評価
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フルパワー
いい作品でした。
師の教えっていうのがものすごく大事だと感じた作品出す。
ただ、残念なのが展開がざっくりしすげていたこと。
主人公の凄さなどもっと深いところまで描けていれば秀作になれた思います。
アスペルガーと料理人
主人公は一流の料理人だが、怒りをコントロールすることが出来ず、度々警察のご厄介を受けていた。
罰として命じられた社会奉仕活動が、アスペルガー症候群の若者たちに料理を教えることだった。
ハートウォーミングな一編です。
旅の途中で気づいたこと それは、「ギアを落としてスピードを落としたほうが力が出るんだよ」って発見。
あなたの人生の同行者はどんな方ですか?
弱いグイードと、そして暴力沙汰の荒くれ男アルトゥーロ、
・・どちらが旅の“引率者”であったのか、いつしか逆転して目が開かれる“光”の瞬間です。
アンナ(=施設の先生)に対して穏やかに愚痴をいって微笑ませるアルトゥーロ。
なんて柔らかな表情になってる彼!(笑)
あまりのテンポの違いに仕方なく自分もペースダウンするしかなかったその「足かせ」が、アルトゥーロに新しい世界を見出ださせるわけで、
アルト「弱い彼を 更に弱い俺に委ねたな?」
アンナ「あなたを彼に委ねたのかもね笑」
ああ、いい会話じゃないか。
「自己分析」って・・余裕の出てきた者のなせるわざですもん。
後半、
突っ張って、でもナーバスになっている師匠アルトゥーロに、いまや別行動のグイードが励ましの電話入れてくれるあたりでホロリ。
父親の墓地に寄り道しての語り合い。タッグ結成だ。
意地っ張りがゆっくりとほどけていく、沁みるシーン。
ロード・ムービーはこれだからたまらない。
90分コース。
軽めだけど忘れられない味付けでした。
ほどほどに、でもフルパワーで生きるきっかけの欲しいあなたに、このレシピ、オススメします。
ボナペティート(Buon'appetito)
召し上がれ!
人生はトマトソース♪10cc風♪
トラブルばかり起こしてる料理人といえば『二ツ星の料理人』(2015)のブラッドリー・クーパーとついつい比較してしまいます。それにしても冒頭でム所から釈放されるシーンは『ブルースブラザース』を思いましてしまいましたが・・・彼の場合はまだ使えそうでした。二つも。
アスペルガー症候群の特徴を題材にした映画はけっこうあるのですが、あまり観てません。自閉症の中でも大体が記憶力抜群だったり言語障害も知的障害もない彼ら。時には天才も輩出します。グイドの場合は絶対味覚を持つ男。何が材料になっているか全て当てることができる天才だ。
コンテストに出るという冒険にしたって、時折暴力的な男アルトゥーロを信頼しきった上での行動であり、彼の言うことなら何だって従っちゃう。恋愛にしたって、師匠を真似しちゃって彼女の父ちゃんにお叱りを受ける。早すぎるよ・・・もっと適量で・・・
ほんわかした気分で終われる気持ちのいい映画でした。劇場の出入り口を出ると、そこにはサイ〇リアがある。軽く食べてから観に行ったので、素通りしちゃいましたが・・・
お手軽、お気楽 サイ◯リア映画
ラブロマンス、サスペンス、どんでん返し、感動、ユーモア、ライバル、裏切り、美しい景色に料理。
どれもが程々に盛りつけられた小洒落た一皿。
一食分には、物足りないかもしれない。
そのぶん、誰かと見に行って、受け取り方のギャップで気まずい思いをする危険もない。
白く透明なトスカーナの日差し、湿度の低い夏、灌木が彩る緩やかな丘の風景は、いいな。
そこに⭐︎半分つけても、こんなものでしょう。
「適量」は自分で試して覚えろ。
いや、でも、いきなりキスは駄目だす。しかも親父さんの目の前とかw
ガレージ開けたらLANCIA Theme?イヤ、イタリアやなぁ。イタリア以外じゃThemeなんか絶対に見れないw
イタリアらしい現代ドラマは、共に何かを成し遂げるバディもの。アスペルガーの短所を克服して世間に出て行くグイドと、暴力的な態度を押さえ込んで「生きている」って実感させてくれるレストランを開業するアルトゥーロの物語り。
温かさに溢れたストーリーが生温くならない様に、イタリアらしいエロさと苦さも混ぜ混ぜ。ジュリエッタのツンな態度が良いわぁ。それと「クソッタレ」言語の女の子w 中指立てるなって!
ミラノのレストランはシェフとしての最後のチャンス。でも、ココは棺桶じゃないのか?グイドを連れて出掛けた田舎街のレストランの騒音。人びとのお喋り。皿がテーブルを叩く音。ウェイターの話し声。温かさが伝わって来るトマトソースの匂い。ミラノのレストランの機械的な冷たさの中では幸せを得られない。アルトゥーロの選択が好き。
グイドは、料理教師が初日に暴力的に言い放った言葉を覚えていました。最高のトマトソースさえあれば良い。チョコレートソースなど料理には不要。本気で信じてたんだ。と言うか、共に過ごすうちに芽生えた信頼関係が、そう言わせたのか。何れにしても、それはグイド自身の意思による選択。ココアの袋を逆さにした場面が最高にスカッとした。
フルパワーとかイタリアらしくないよなぁ、なんて野暮なツッコミは無しにして、幸せ気分で終われる佳作でした。原題は「適量」やんw
良かった。幸せ。邦題の通りに。
重そうなテーマの作品かと思いましたが、予想と違いとても心が暖かくなる作品でした。
アスペルガーの青年が主役の作品って見たことないなと思い鑑賞することに。
発達障害の人々をどんな感じに表現するのか、興味も不安もありましたが、観てみると
「すごく自然」に描いていた気がします。終始ハートフルな暖かい作品です。
発達障害の人たちに良くみうけられる特性なのが、
・独特なこだわり ある
・儀式的な行動 あるある
・相手の反応を読まない あるあるある
一方、
・特定の分野に天才的な能力を発揮する ねこあるあるある はEテレ
この作品の主人公少年も「鋭敏な味覚」の持ち主として登場。
少年の元に、自身の更生の一環として料理を教えにくる中年シェフ。
少年は、シェフの協力を得て料理コンテストの優勝を目指すことに。
☆
周りの人々の、少年を見る眼差しが優しいのがとても嬉しい。
そして少年を指導することで、自分自身も暖かさを取り戻していくシェフ。
そして
人と接触するのを嫌っていたのに、心理学者のセンセイに自分からハグをしたり
曖昧な表現が理解できなかったのに、「程々に」というのが分かるようになったり
なんかいいですね。
見ていて、こちらも声援を送ってました。
☆
最後の場面
コンテストの優勝は逃したものの
飛び入りゲストになったシェフの師匠が
抱えるように持ち去ったのは、少年の料理の方。 独り占めのため?
優勝トロフィーもらうより、ずっと少年の心に残るだろうなと思わせる、
とても素敵で洒落たエンディングでした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
【自分の強みを活かして人生”フルパワー”で行こう、という気持ちになれるハートフルコメディ】
原題:Quanto Basta ”適量” この意味は劇中の肝のところで判明する。
三ツ星シェフ、アルトゥーロ(ヴィニーチョ・マルキオーネ:見事に髭が繋がっているイケメンイタリア人です)は不器用で怒りっぽい性格が災いし、シェフ仲間に怪我を負わせたらしく、社会奉仕を命じられる。
役目はアスペルガー症候群の人々の自立支援をする施設で若者達に料理を教える事。
アルトゥーロはそこで、料理に使われている材料を全て言い当てたグイド(ルイジ・フェデーレ)に出合う。
グイドは”世界で一番素晴らしいのは、完璧なトマトソースである”をモットーとするアルトゥーロの教えに惹かれ料理に興味を持ち、ついには”トスカーナ若手料理コンテスト”への出場を自分の意思で決める。
ここから、物語は動き出す。
渋々付き添う事になったアルトゥーロと初めての旅行となるグイドのコンテスト会場までの道中で二人が徐々に距離を縮めていく過程が優しい視点で描き出される。
又、グイドが美しい少女に仄かな恋心を抱く場面や、二人が心配で会場に現れた自立支援施設のアンナ(ヴァレリア・ソラリーノ)とアルトゥーロの距離も急接近して・・。
くすりと笑って、ちょっとほろりとくるハートウォーミングテイストのイタリア映画の粋な佳品である。
<アルトゥーロとグイドがお互いに触発され、徐々に”フルパワー”で前向きに生きようとする姿が素敵な物語>
味付けが薄口のトスカーナ料理
料理映画プラス障がい者もののロードムービーで素材はいいんだけど、下ごしらえと味付けがイマイチでした。障がい者ドラマとしては特に目新しさはなく、料理映画としては調理シーンや料理の蘊蓄がほとんどない上、出来上がった料理もあまり美味しそうに見えませんでした。決して悪い映画ではないけど、期待感の割には、脚本や演出があっさりし過ぎてお腹いっぱいにはなりませんでした。
トマトソースとフルパワー!
心温まる素敵な映画
確かにイタリア料理はトマトソースが美味しくなきゃ!
チョコレートソースはデザートで戴きます!!
両親が居ないグイドにとって
厳しく躾てくれる人は大きな存在だったのかも
ましてや、自分の好きなお料理の先生に認められ励まされて成長出来るのは嬉しい体験だったと思う
道中いろいろとあるけど、ほのぼのしてて
自然と笑って、そして涙がこぼれてました(´•̥ ̯ •̥`)
秋にぴったりの小品
腕は一流だが、短気で喧嘩っ早い元シェフが、刑期の最後の社会奉仕で、アスペルガー症候群の患者が集まる施設で、料理を教える話。
こう書いただけで、面白くなりそう。そして、実際も面白かった。
話はかなり単純で、患者の中で特に料理の才能があるグイドが、主人公とトスカーナを巡る初めての旅をしながら、若手料理コンテストで優勝できるかってわけ。
笑いあり、涙あり、憎らしい敵役もいるし、どちらを選択するのかというハラハラもあり、全編、楽しめました。
秋にぴったりの、ハートウォーミングな小品でした。満足。
本作を観た後では、フルパワーって言葉が、いい響きになるね。
前世紀からの疑問
私、自他共に認める食いしん坊です。自分で料理をするようになってからの疑問…それは『適量』ってどんだけ?です。
まあまあ長く生きてますんで、前世紀から引きずってます(笑)
それが判る人は一流の料理人になれるんでしょう。でも、判っていても言葉では説明出来ないんです。
人生にも同じ事が云える。
アンナ役の女優さんの背中がとてもセクシーでした。
フルパワー❗️でもほっこり心温まる作品❗️
イタリアのトスカーナ地方の料理コンテストを巡って長老師匠、現在の師匠、若き天才の心温まる分かりやすいドラマ。悩みなく万人がほっこりできる良作。
ハリウッド映画のフルパワーに疲れた時に見るには最適な映画だと思う。乱暴者の師匠と気難しい若き天才の二人がお互いに触れ合いながら成長していく様子は見ていて清々しい。久しぶりにイタリア映画を見ていい時間を過ごせました。
quanto bastaでフルパワー!
なんていい映画なんだろう!イタリアらしさがいっぱい詰まってた:髭&サングラス付きのいい男、お洒落に靴は大事!、精神面で問題ある人達を隔離しない社会、女を誉めて口説く、車好き、トスカーナの自然、生きることは美味しく食べること、コネ社会。先生と車をguidareしながら、グイドが適量とフルパワーを身につけて前に進む!励まされました。
適量とは
作中に出てくるセリフだが、まさにこの映画がそういう感じだった。気楽に90分のドラマをちょっと見たいなーという時に見に行きたくなるようなほっこり伊ドラマ。
キャラクターやストーリーは予定調和で進むが、短気な一流シェフ(社会奉仕中)と天才的味覚を持つアスペルガー症の少年と支援施設の支援者の三人のバランスがよく、ストーリーに集中できた。
後半のコンテストなど興味深くて発見もある。
“Quanto Basta(どの程度が適量=十分ですか?)”と「フルパワー!」
やはりイタリア人は喜怒哀楽の表現力が豊かと言うべきか、初めて見たがヴィニーチョ・マルキオーニという俳優の人物造型が的確なのか、アルトゥーロの表情の変幻自在さに見とれた。対するグイドが障害のせいもあるが、やや表情に乏しいのと良いコントラストになっている。そのグイドの絶対味覚も、偶々料理の先生になったアルトゥーロが一流の腕を持つ料理人でなかったら、活かされることも料理人になるという夢もかなわなかったかもしれない。だからグイドはアルトゥーロを慕ったのだろう。一方、過去に受けた手痛い嘘と裏切りから立ち直れずにいたアルトゥーロも、真っ直ぐで裏表のないグイドと出会ったことで、新しい人生をどちら側で送るかを決められたのだと思う。印象的な台詞がある。「弱い彼を何故更に弱い俺に託したのか?」アルトゥーロはアンナに訊く。心理学者であるアンナでも其処までは考えなかったとは思うが、“マイナス×マイナスはプラスになるのだ!”と。アルトゥーロとアンナとが結ばれるのははじめから読めたが、グイドとジュリエッタが結ばれなかったことは、少し苦味を加えることで、もしかしたら大甘な夢物語になるところを押し留めた良い塩梅だったと思う。ご馳走さまでした。
ほろっと泣けるいい映画。
アスペルガーの子の特徴を押さえてうまく作られています。
主人公がグイドと関わることにより成長し変わっていく姿に感動。
グイドの恋や料理に対する一生懸命な姿、最後の車の中でのシーン
とっても良かった。
ホッコリします。
クスッと笑えるシーンもちょこちょこあり、無難におススメできる映画です。
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