劇場のレビュー・感想・評価
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劇場でした。
又吉さんの作品なので
おもしろいって勝手に信じながら
終わり20分まで見続けていました。
が、私には都合の良い男と、振り回される女。
よく降らないな!ってくらいひどい男の話が
前半にぎゅーぎゅーにつまっている話にみえました。
が、ラスト、さきちゃんへ永くんが
妄想ありきで気持ちを伝え出して
壁がパタンと倒れます。
まさかの劇場でした!
伝えられなかった思いを込めた?舞台になってました。
客席にはさきちゃんがいて泣いていて
猿のお面をかぶって、ばぁーって、あのバイクで止まらなかった時のさきちゃんを真似していました?
私はずっと劇場で一つの演劇の作品を見ていたんですね。
なんだがその発想が、又吉さんなんだなって思いました。
考えてもない結末だったため、驚きました。
一度見たら満足いく映画でした。
人の日常系の映画をあまり得意としないため、
終わり20分頃まで、結構退屈してしまいました。
井口さんがさりげなく出てきてるシーンで
おっ!てなりました。笑
切なくも丁寧に丁寧に描かれた又吉純文学が心に染み入る作品です。
コロナの影響前から観たいなぁと思っていた作品で、上映が延期されてからもずっと気になってましたが、公開初日にAmazonプライムでの配信もされる事から上映館数が大幅に激減し、それでも劇場で観たくて観賞しました。
で、感想はと言うと、良かった。
とても良かった。凄い良かった♪
これ、夢を追って東京に出てきた人、なんとなく挫折しそうになった人や演劇に傾倒していた人、若い頃に同棲をしていて別れた苦い経験のある人には物凄く共感出来るのではないでしょうか?
又吉直樹さん原作の2本目の映画化作品で、前作よりも文学的な要素は強いです。
前作の「火花」も面白かったんですが、断然こっちの方が好きです。
演劇に傾倒し、踠き苦しみ、他人を何処か見下した目で見ながら自身のアイデンティティーを辛うじて保っているが恋人の沙希にすら次第に劣等感を抱く永田と永田を献身的な程の無情の愛情を注ぐ沙希との淡くも儚く切ない関係。
何処か報われる事もなく、刹那の様な恋愛関係の一時が愛おしくて、そこを丁寧に描いています。
とにかく丁寧に描かれていて、永田の自信が損失していき沙希に甘えながらも距離感に翻弄されてしまう様々な葛藤、永田が大好きであるが、徐々に不安に苛まれ、永田を諦めきれず、心と体を病んでいく
。
たったそれだけと言えば、それだけの事を本当に丁寧に描かれているので、物凄く共感するんですよね。
山﨑賢人さんと松岡茉優さんが抜群に上手い。
山﨑賢人さんも松岡茉優さんのこの作品で一味も二味も剥けた感じがします。
松岡茉優さんが可愛らしいんですよね。
永田ことナガちゃんを真っ直ぐに信じていて愛している。
もうそれが健気で切ない。次第に病んでいくのを見てるのが居たたまれない。
でも、永田の気持ちも分かるんですよね。
自身が書いた脚本の芝居に沙希を出演させるんだけど、思ったよりも好評で比較される事や彼女の躍進にやっかみを感じる。
永田が沙希を愛していながらも葛藤したのは自身の劣等感に苛まれたから。
また、同世代で唸る様な芝居をしているライバル劇団に打ちのめされながらも、芝居に愛されない自分に踠き続ける。
またひねくれて自身を芝居に向き合わない事で最後の一撃をあえてスカしているのだって、現実と向き合う怖さから。
そんなのは逃げだと言うのは簡単で、自身が愛した物に真っ正面から向き合うのはやっぱり怖い。
そんなズルくて臆病で純粋な永田を山﨑賢人さんの熱演が胸にグッと来るんですよね。
「劣等感」と「後悔」がキーワードかと思いますが、これって青春時代の「純愛」なんですよね。
ラストは原作と違うんですが、これがまた良い。
映画は映画の良さがあって、映画らしくあって良いと思います。
所謂劇中劇になってた訳ですが、大好きな「蒲田行進曲」を思い出しました。
ラストの永田の一人芝居はグッと来て、最初から最後まで余韻に浸れます。
上映後に行定勲監督のトークショーがあり、そこで観客からの質問に答えると言う、なんともラッキーなのがありました。
気になったのは、当初の予定からコロナの影響で上映が延期になり、上映館がかなり少なくなり、公開初日からAmazonプライムで配信された事。
また原作での永田のイメージは個人的には山﨑賢人さんではちょっとイケメン過ぎて違うかなぁと思っていたんですが、観ていくうちに山﨑賢人さんのイメージでハマった事。
その辺りを行定監督が答えてくれた事で府に落ちたのと納得が出来て嬉しかったです。
コロナの影響でいろんな事が予定からズレてしまったのは全世界の人全てかと思います。
そんな事があるからこそ、この作品がなんか響くんですよね。
「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」
人生にはやり直しが出来る事と出来ない事がある。
そんなやり直しが出来ないけど、そんな体験が今となっては切なくて愛おしい。
それを観ていても切に感じさせてくれる作品です。
行定監督も言ってましたが、出来れば劇場で観賞して、その世界観に浸って欲しいと思います。
とっても良い作品なので、興味があれば是非是非。
お勧めです♪
最高でした!何度でも見たいと思わせる作品
原作読んでみました。
山崎けんと、松岡茉優、伊藤さいりあたりがさすがの演技力、激はまりでした。
行間も想像しながらで(余計な演出も少ないため)楽しむことができた。
沙希がなぜ永田にひかれたか?それは圧倒的なセンス(芸術)、自己があったからのはずだ。
しかし次第に世間の価値観や永田に翻弄され?画一化されていく沙希。
それも野原の「人の評価とか一切気にしなかったお前が、沙希ちゃんの前では
評価を気にしてんだろ」と話すところからも、恋(嫉妬)により
オリジナルではなくなっていく永田を捉えることができる。
序盤、本音で接する価値観に魅力を感じながらも、うまくそれを沙希の前では表現できない永田。
沙希は沙希で永田何を考えているかわからないところに魅力を感じたはずなのに、その芸術性が次第に苦しみと変わっていった。
つまり世間(劇中でいうと居酒屋でのバイトなどか)やそれとの関わりを起因とする嫉妬心と一定の関わりが誰しもある以上、人の価値観は変わるのでいつまでも本音の自分では相手に受け入れてもらえなくなってくる可能性があるということだ。
するとこのように適応して変わっていったらある意味うまく一緒にいられたのかもしれない。
それでも原作者は最終的には「会いたい人に会いにいく。なんでそれができなかったんだろうな」とプライドとか建前とかかなぐり捨て、本音で生きようと投げかける。
永田の価値観も変わっていったし、沙希の価値観も変わっていった。
ただもし永田が恋に翻弄されず、ずっと素の自分でいれたのならば「永くん何も変わってない!」
というザ・世間体のパワーワード成長を起因とした言葉は発せられなかったのかもしれない。
→素でいればその人間から発せられる引力で、恋人を世間に明け渡すこともなかっただろう。
世間に左右されない(人からどう見られているか考えない)素をお互いが見せ合うことこそ、リアルなのである(永田が徐々に死んでないよの評価や青山からの「仕事なんだから媚へつらえよ」などの関わりあいからもやはり変わっていっていたのだ)。
映画は終盤離れる二人を描写し、終わりとなる。
ただそのときのお互いは「私がかわっちゃったのかも」や「なんで素直になれなかったのか」という発言からも昔の二人を取り戻しつつあった。きっと永田が語るような未来が、演劇が訪れることを思わせてくれた。
そしてなにより競争心による建前などを持ち、典型的な像にはめた恋愛を目指すのではなく、
自分なりの演劇(世間との距離を持ったコンテンツが演劇、劇場だとするのなら)を創造し、全うして生きていけるようにしたい。
追伸:最後は音とか演劇のくだりにする必要はなかったように思う。
劇中歌は無音のまましっとりあの永田の言葉を綴るシンプルのほうが泣けたはず。
報われてほしい
Amazonプライムで鑑賞。
2人とも絶対に自分が苦しくなるしんどい恋愛の仕方をしてしまっていて、どちらに対しても苛立ちを覚えた。
でもそうするしか方法を知らなかったんだよね、と思うと2人とも人間らしくて愛おしくて、2人でやっていくのは無理だったけど、いつか絶対幸せになってねと思った。
こういう風に思えるほど、セリフや演技から登場人物が実際に存在していそうなリアリティがあった。
特に松岡茉優演じる沙希。
こんな理想的すぎる女性、いる?と思うくらいに沙希はあり得ないほどいい女(男にとって)だけど、それをちゃんと体現できる松岡茉優の技巧に圧巻。
沙希は本当にいい子。地元で誠実な人見つけて報われていてほしい…。
問題は永田。恋愛以前に、もっと上手に生きられるようになってほしいな。あの「生きるの下手」さに沙希も惹かれたところあると思うけど、それにしてもダメダメすぎるので、この恋愛を綺麗事で片付けないで、人間的に成長できますように。
そして劇作家としても成長されることを願っております…。
演劇界
若者の純粋な熱量はステキだ。サキちゃんもとっても可愛い彼女。でも、不安が故の共依存は危ない。サキちゃん、ちゃんと言えてよかった。そこまで言って別れを経験しなければ、甘えをやめようとはしないのが未熟な男。
そしてお互い成長したからって、また一緒に歩むことは出来ないのであ〜る。その痛さが青春なのかな。
ドキドキ怖かったのは私だけ?
感想から言うと、期待してたより、ずっとずっと良かったです。おもいきり泣けました。友人に是非観てと言いたくなる作品でした。
山崎賢人さん演じる永田のダメな部分に、なぜか共感できてしまいました。←女の意見としては希少だと思います。
でも、松岡茉優さん演じる沙希の純粋さもどこか共感できて。。。
どちらの気持ちも納得でき、切なくて、切なくて、何度か、ボロボロ泣きました。
ただ私だけでしょうか??
沙希はこの後、豹変してブチギレる。あ、違った!じゃあこの後ブチギレる?と、シーン事に、ブチギレられるんじゃないかとドキドキしながら観てしまいました。
最後まで観てしまった…
映画を評価できるほどの者でもないんですが、すごくいい作品だったなぁと思ったので感想を書きたくなりました。
とにかく序盤からずーっと永田のことにムカついてて、さきちゃんが可哀想すぎて苛つきました。どこかで永田が酷い目に遭えばいいのに、という思い一つで最後までムカつきながら観てました。
特に、光熱費だけはお願いしてもいいかな?というさきちゃんに対して、人の家の光熱費を支払うのはおかしくない?と言い返した永田。本当に心の底から無理だと思いました。山崎さんの顔だから許せたけど…。永田は顔がいいという設定なのかな?
ずーーーっと、さきちゃん目を覚まして!って思ってました。最後の最後でさきちゃんの言葉で、永田と居た理由や感謝の意味について説明がありましたけど、納得できません。あんなに優しくてピュアで可愛らしいさきちゃんの大切な20代を返して!!
素晴らしい演出や俳優さん方の演技に対してこんな幼稚な感想で申し訳ないです。
こんなに永田に対してムカつくのは、自分にも思い当たる節があるからなのかも。そんな私の中の永田に対して、わたしもう30なんだよ?!って怒ってしまうのかなぁ。でも、永田を選んできたのは自分なんですよね。
自分の身近に起きているような錯覚に陥りイラついてムカつくほど、劇場の中に引き込まれました。永田は絶対に俳優でも脚本家でもなんでもいいから大成功して、さきちゃんの田舎へ迎えに行って最上級のウニを食わせてあげてください。お願いします。
一番安全な場所
最初のうちは笑って観てられる。
「この男クズだな」「この女バカだな」「こういう口先だけのやついるよね」「それに騙されるやついるよね」と。
純粋でありすぎるために変われずにいた男と、純粋であるが故に変わらずにいられなかった女がすれ違うのは必定で、そのことに気づけなかった永田を、気づいてないフリをしていた永田を沙希は待ち続けた。
待ち続ける間に彼女は少しずつ大人になっていく。
最初の頃は頻繁に前髪を直すクセがあった。それがいつの頃からか無くなって、時の流れと少女のままではいられない沙希をそこに感じて苦しくなった。
下北沢の小さなアパートの一室、二人だけの小さな劇場で、永田は初めて素直に言葉を紡いだ。一番安全な場所、一番優しい人の前ですら自分を演じてきた男が、最後の最後に演劇という呪縛の中で素直な言葉を吐く。
永田はいつまでも演劇という夢を見続ける。
演劇で出来ることは現実でも出来る。
現実に旅立ってしまった沙希を迎えに行くには、演劇という夢を現実にするしかなかった。
夢なんてものは叶わないことの方が多いのだと思う。
それでもどうか、夢の世界でもがく彼を遠くからでも見守っていてほしいと願わずにはいられない。
やるせなくも愛おしい
原作未読ゆえに、公開前は松岡茉優さんと山崎賢人さんのW主人公のように描かれる映画だと想像していました。
しかし、この映画の主人公は紛れもなく山崎賢人さん演じる永田でした。
『ダメ男』『クズ男』と容易く言うことができる永田。だけど自意識と他者からの評価の差、それにより掻き立てれられる不安。不安を振り払おうとして強い言葉、強い態度を他人にぶつけてしまう。ただ根本の部分で他者を恐れているから、気を許した人にしかそんなことはできない。だから最も気を許した人にぶつけてしまう、そして最も大切にしなくてはいけない人を傷つけてしまう。
ダメというのはその通りでしょう、ただ誰もが心のうちに抱えている弱さを、永田を通して山崎賢人さんは非常に繊細に、ただ確かに表現されていました。
もちろん松岡茉優さんも素晴らしかったです。
公開前何かの番組で松岡茉優さんが仰っていた、永田と沙希のパワーバランスが変わるシーン。永田を気遣い続けた鬱憤が爆発するシーンがあるのですが、ここの鬼気迫る演技が本当に素晴らしい。
言葉の間、語気の緩急、表現のどこを切り取っても彼女の演技力の高さを裏付けとして十分なものだと思います。
永田と沙希、2人には絆がありました。足りない部分を補い、2人の夢は互いに混じり合っていました。だけど恐らく、どう考えても、一緒に歩み続けることはできなかったと思います。
変わらない永田、変わらない永田を好きな沙希。しかし同年代の普通の友達と自分を比較し、感じ方が変わっていていく沙希、そんな考えをする自分を嫌いな沙希。人の思いの変化は誰にも止められない、自分でも。通じ合っていても、互いに支え合えない。
けれど最後の場面、猿のお面をつけておどけみせる永田を見て沙希は笑いました。
出会いまもなく、じゃれ合っている頃の2人のような笑顔で。
そこで映画は終わりました。
暗転してスタッフロールが流れました。
永田が一番幸せを感じる沙希の笑顔で映画は終わったのです。
色んな感情が巻き起こる、非常に良い映画でした。
繊細で生々しい、感情のぶつかり合い
私はこんな風に夢を追いかけたことも、こういう関係性の恋人がいたこともない。それでも、「ああ、わかる…」「この感情知ってる…」と思うところがたくさん。
『火花』もそうだったけど、又吉さんは嫉妬や羨望、弱さを上手に描くなあと思った。暴力をふるうとか、極端な行動に出たりするのではなくて、生活の中にじわじわと表現される。生々しくて繊細。
映画としても、いかにもなラブシーンはあまりないけど、それでも二人の些細な言動から、お互いへの気持ちや距離感が伝わってくる。
評判のラストも良かったけど、特に好きだったのは自転車に二人乗りして帰るシーン。桜も咲いてて、恋人同士が他愛もない話をしながら二人乗り。普通なら胸きゅんシーンになるところなのに、二人の「終わり」を感じさせる、綺麗で悲しかった。
今後に期待、本を読みます
役者の演技は良かったと思う。
【山崎賢人さん】
アイドル俳優から完全に脱皮
【松岡茉優さん】
沙希の癖や苦悩を表現できている
永田は、だらしないが、
沙希が堕ちていくと優しさを見せる時もあるので、
完全に嫌で、どうしようもないやつでもなさそう。
沙希は、自分が壊れるまで、
基本的には永田を受け入れていた。
【疑問点】
*永田が物語を通して、そこまで創作活動をしていない。
夢追い人と言うと、四六時中取り組んでいるイメージだが、出かけたり散歩したりが多いので、
創作活動につながる要素を日々探してるってイメージかなあ、、
現実はそういうものふくめ、創作活動なんだろうけど、映画だから取り組んでいる姿を見たかったかなあ、、
だから本当に永田が芝居が好きなのか分からないってところ。
*沙希も女優志望と聞いていたが、そこまで創作活動をしていない。
なので、夢追い人という設定だが、
そこには焦点当たっていない気がする。
あくまでも、夢を追っている(であろう)人たちの生活って感じかな、、
下北沢で演劇語るのも、あるあるよね。
*最後のシーンが分からない
結果二人の話を舞台にしたのか
あの話自体が永田の脚本だったのか。
これは本を読まないと分からないので、読むことにする。
分からない理由は、二人の話をもとに脚本にしてしまったら、それは演技や創作でもなんでもない。ドキュメンタリーになってしまうから。
しかし、あの話が永田の脚本だとしたら、ラストの沙希の涙の意味がなくなる。
【気になる点】
又吉さんが、とっても文学が好きなのが
伝わってくる台詞、言い回しが多く、
反復法を用いていましたね。
しかしそれは、文豪への憧れのような、
真似のような言い回しで、
オリジナリティにはかけると思いました。
少し、わざとらしい感じ。
平成、令和を代表する作家になりたいのであれば、
新しい文学作品が見たいです。
この先の人々が、又吉さんの作品を見て、
この時代背景が本を通して浮かぶような作品にしてほしい。
という期待を込めて。
ただ父は大絶賛で、涙流してきました。笑
人それぞれ
私も本を読んでみて、もう一度映画みようかしら。
思い と 見えているもの
自分はなぜか松岡茉優は少し相性が良くないのだけど、山﨑賢人が主演したこの作品は、原作者や監督のインタビュー記事などから興味がわき吉祥寺へ。配信されてることは切符を買った後で知ったのだが、結果としては劇場で、(見知らぬ人たちの間に座って、見知らぬ人たちの頭越しに)スクリーンで見てとても良かったと思う。
夢をまっすぐに真剣に追いかけ続けている、というわけでもなく、むしろどう行動したらいいのかもわからず、若い貴重な時間は無為に過ぎていく。恋愛も仕事も友情も、正直に適時に事実を理解させてくれたりはしない。あり得たかもしれない今を思いつつ、どうあってもあり得なかっただろうなと納得するしかない。事の大小は違えど大人なら誰もが共感せざるを得ない物語でもあったと思う。
映画として決して嫌いな作品ではなかったのだが、もう少し時間を使ってでも、時間の流れを丁寧に描いてほしかった。松岡茉優が私は27歳と語ったとき愕然とした。どうしても2-3年にしか思えなかったのだ。また最初に数回劇団の様子と舞台が出た後、山﨑賢人が芝居に取り組む描写がほとんどなく、5年なのか7年なのか経過した後、居酒屋で他の劇団のメンバーと語る時点で現役なのかどうかもわからなかった。本は書いていたし、セリフでは舞台を続けていたらしいことが後から語られるが、その間の練習も舞台も劇団員との交流も、その創作やマネタイズの苦労も外部の評価の変化も、途中で少しづつでも描かれていたらと、残念でならない。
好きだから…
…いつまでもつだろうか
と常に不安を抱えて生きている
永田(山﨑賢人)売れない劇作家
そんな不安の中、沙希と出会う
出会いから別れまでを描いた
・・劇場
永田目線で進んでいく
…永田のモノローグ作品
あまり人と話さない無口な永田
そんな永田に合わせ気遣う明るい沙希
ほぼ山﨑のナレーションで永田の心情は
わかっていくけど
沙希の心情はと言うと…
最初わからなかった
今回、再鑑賞してわかったこと
…沙希が(松岡茉優)
永田からプレゼントされた財布
財布を貰い泣いて喜んだシーンと
別れる決心をして永田に思いの丈を
言い放ったったシーンで沙希の心情が
わかった
自分勝手でワガママな永田にとって
ワガママを受け入れてくれる存在
沙希は一番安心できる安全地帯
安心して帰れる場所
でも、
沙希が傷つき心が壊れて
実家に戻ることになり
一番大切な人は…
大人に成りきれていなかった永田
本当に永田の才能を信じていた沙希
女性にはタイムリミットがある
そこで沙希は思い悩んでいたと思う
最後はいままでの事を劇場に
置き換えて舞台で永田が演じていた
なるほどねという感じに
…ラスト
客席で涙ながらに“ごめんね"
という沙希の気持ちが本当に切ない
〈一番会いたい人に会いに行く〉
永田の言葉が心に響いた
★を一つ足します
[追記]
山﨑賢人の風貌が今上映している
アンダーニンジャに似ている
2025.1.29
・・・・・・
Amazonプライムでの鑑賞。
山崎賢人主演。又吉直樹原作。
楽しみにしていた作品です。
全体としてはあまり山場がなく時代風景が火花に似たところも感じました。
火花は芸人そして今回は劇団。
あした生きていけるかどうかも分からず不安でいっぱいな時に沙希と出会う。
自分の才能を信じひたすら脚本を書きアルバイトもせずに沙希のヒモ状態。
人生。思い通りにいかなくて、おもしろくない感情を沙希にぶつけて。。永田の苦しさやるせなさに共感できるところがありました。そして沙希の様な女の子がいるんだ。と。好きだから。
序盤、山崎自身の声も演技と一緒に入っているので本を読んでいるような錯覚を覚えました。最後、今までの沙希との生活が劇になって演じて終わる。という展開に何者と重なるところがあって感動が今ひとつでした。
火花は最後、感動するところがありましたが。。
劇場は…。ちょっと残念です。
コロナで映画館に行けなかったのでAmazonで観られてよかった。でも映画館で観てたら星🌟が増えていた。?
松岡茉優さん、最高です。Amazonプライムでもう観れます!
こんな健気な子居ないよ!
こんな笑顔の素敵な子は滅多に居ないよ!
沙希がどうして永田を好きなのか?
永田、最後はまともになるのか?
これが気になって仕方ない映画です。
なんか、ホームビデオ観てる感じ。
少しイライラするところもあり、
だったけど、ぱたーんで、
一気に込みあげる感じでした。
演劇
家の中の小さな画面で演劇を観ていた。
終わってもなかなか席を立てなかった。
自分が主役のこの演劇は場面が変わってからじゃないと観る事が出来ない。
変わった所は?変わってない所は?
良かった所は?悪かった所は?
それが映像ではなく、記憶という曖昧な鑑賞方法なら尚更難しい。
終わった後に見返してからじゃ遅いんだけどなぁ。
…あと、永田がちょっと前の井口さんっぽいなぁ、と思いました。
感動しました
コロナで延期になり、やっと鑑賞できました。
恋愛系やキングダムのアクションとは違った山崎賢人さんの演技を観たかったので、楽しみにしていました。
作品は、永田とサキの出会いからの距離感や長い年月が過ぎて行く中での2人の描写がとても現実感のあるもので、2人の気持ちそれぞれに感情移入してしまうところがあり自然とたくさん涙が溢れてきました。
脚本、監督、出演者の方々やスタッフさんがとても丁寧に作られた作品であると思います。
映画に飽きる私でも最後まで観入ってしまいました。
ラストの演出私は好きです。
素敵な作品を観れて良かったです。
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