劇場のレビュー・感想・評価
全54件中、21~40件目を表示
傑作です!
小さい頃、
人生は楽しいと思っていた。
生きていくことは、楽しいと思っていた。
でも、大人になった今、
現実は甘くはない。
人生は苦しいことだらけだし、
生きていくことは、苦しい。
それでも、小さな幸せや喜びはある。
たまに、大きな幸せや喜びもやってくる。
その幸せや喜びを、
どう感じて、生きていくか。
それが、人生にとって、重要であると感じた。
死ぬ時に、
「人生、苦しかった。」
「でも、人生、楽しかった。」
そう思うことができたら、
この世界は悪くないと思う。
苦しさを感じて生きていくことも、
悪くない。
楽しむことができるのではないか。
そんな風に、人生について、考えた映画でした。
山崎賢人さん、松岡茉優さんの演技は、とても素晴らしくて、素敵でした。
映像も、自分の好みで、最高でした。
切ない、、!
花火も鑑賞し、松岡茉優が好きなので今回の劇場も気になってアマプラにて鑑賞。
山崎賢人くんが別人のようで今回のキャラクターが結構ハマっていた!
ただ役はかなりのクズ、、笑
最初から怪しい雰囲気は漂わせていたが、ヒモで光熱費を支払う理由がないと逃げるのはイライラした笑
松岡茉優の演技はさすがでいそうな女子を演じていて、所々いそうで笑ってしまった。
ラストが想像つかなかったが、夢を交わしているシーンから演劇に切り替わり、さきに向けて発し、さきが泣き続けるシーンが切なかった。
所々で演劇のシーンに変わるところが又吉さんらしいというか描きそうな雰囲気でさすがだなあ、と!
次回作もあれば楽しみです。
まじ?
偏見じゃないけど東京に住む人間はみなこんな経験をしているわけ?
わたしには到底考えられないような世界なんですが。
現実味のない出会いから、現実味のない明らかにズタボロの男と
それを何故か信じる感情のみえない女。
そんな印象。
著者がどんな人生を歩んできたか知らんが、まだ自己満足で
生きてるんちゃうか。
いいシーンが正直浮かばない。
松岡茉優ちゃんが大声だすシーン。
ここで本性が現れるかと思ったが、あまりにも
パンチが弱く、むしろ人間味が薄くなった。
いえ、この作品がどうこうというより私の経験不足ですね。
共依存
原作未読。又吉直樹さんの小説の良さを色々と聞きながら『火花』もまだ見ていないので今回は原作というより行定勲監督の料理具合を観てから原作に挑もうかと思っています。
結論として松岡茉優さんも山崎賢人さんも(微妙な関西弁以外)とてもいい雰囲気の演技で『感動の涙』とまではいかないまでも結構沁みる映画でした。
ダメダメ男の主人公 永田(山崎賢人さん)にはどうしても感情移入できず、しかしながら共依存ではあるものの神的つくし方の沙希(松岡茉優さん)には「早くナガ君から離れなきゃだめだよ!」ってずっと思ってました。彼女の純な愛情が痛かったです。
沙希が男友達からもらったバイクを壊すガキのような行為、でもそのあと自転車を買う優しい(ヘタレな?)ところがなんだかなぁって感じです。
ダメダメ男に惹かれる女性が実際にいるとよく聞きますが、イケメンのダメダメ男限定ですよね!見た目もダメダメでは救いがありませんから!
このストーリーのような境遇から現在売れっ子になっている役者さんが多くいらっしゃると思いますが(演劇目指す人々のあるあるなのかもしれませんが)結構つらいものがありますね!
主人公に共感できない場合面白く観られないのが常なんですが、なんだか色々考えながら最後まで観て、かつラストシーンにはいい意味で驚き感銘を受ける展開でした。
それにしても主人公のお二人も含め伊藤沙莉さんや寛一郎さんなど、最近の若手俳優さんたちの躍進はうれしい限りと吹越満さんもきっと喜んでいると思います!(って書くと吹越さん、亡くなったみたいに聞こえますが映画を観た人のお楽しみということで)
余談ですが最近の状況で近くの映画館で観られるところがなく、映画界にとっては(興行的に)いけないんだろうなあと思いながらAmazon Primeで鑑賞しました。
ただより多くの方に観てもらうためにはこんな公開の仕方も新しい試みでいいのかもとも思い複雑な心境です。でも早く映画館に心置きなく通えるようになってほしいものです。
いつまで保つだろうか
やはり劇場で観なくてはということで、地元のミニシアターで鑑賞。
舞台は演劇の街下北沢。
永田は人の前でなかなか上手く喋ることが出来ないなど人見知り。
沙希は社交的で明るく、いつもニコニコ、そしてしっかりと感情を表す女の子。
そんな2人の静かな恋愛の記録。
行定監督の作品は初めてでしたが、淡々と進むながらも、少しずつ登場人物が変化していく様が見事で、どんどん中に引き摺り込まれるような映画でした。
これを退屈と感じる人もいるかもしれませんが、僕は結構好きなタイプの作品です。
永田は人見知りで外では弱い分、同棲している沙希にだけは自分を否定されたくないが故に、思っても見ないことを言ったり、してしまったり、自分のやりたい放題にしてしまうという、超だらしなくてどうしようもなく面倒くさい男でした。
沙希の家に居候しているのに、沙希を褒めず、感謝もしない。
沙希など自分の方が上に立てそうな相手にだけはクズ男になる永田には、終始イライラしていました。
ですが、特に嫌いにはなれなくて、ずっと沙希と一緒にいてほしいと思ってしまいます。
一方、沙希はどんな時でも永田に甘く、彼を許すという超理想的な彼女と言った感じです。
ただ、その分無理している様子がチラホラ見えて、月日が経つにつれて、どんどん崩壊していく様子が可哀想すぎました。
それでも、変わらない永田のことが大好き。
こんな彼女、多分一生見つからないぞと永田に言ってやりたい。
そんなこんなで、2人の全ての恋愛模様を知った上で辿り着くラストシーンは涙なしには観れませんでした。
夜が綺麗でもありました。
2人で徹夜して作った小道具、子供のように乗り回して破壊した原付、サッカーゲームと放置された梨、朝まで桜並木の道を走った自転車、夜の雷雨、街の明かりの反射した水溜り。
下北沢という街もやはり素敵でした。
又吉さんの原作はもちろんですが、監督の撮り方、山崎賢人さんと松岡茉優さんの自然な演技、筧一郎さんや伊藤沙莉さんなどの世界観にあったサポート、全てが調和した結果だと思います。
ラ・ラ・ランドのような終わり方、僕はハッピーエンドだと思いました。
2人の恋愛に少しお邪魔させてもらったような感覚で、とても恋がしたくなる一作です。
最後に、
本人役で吹越満さんが出てて少し嬉しかった。
いつまで続くか·····
永田の創った作品に出て、自分が評価された事で
永田には才能があると信じ、どんな非道でわがままな振る舞いも全面的に受け止めて、許してあげる沙希
だんだん2人の関係がしんどくなる場面が多くなって、
もうダメか? 次こそダメだろう、、ズルズル·····
とうとう沙希が壊れるまで永田は自分と向き合えなかった
自尊感情なのか、ただの自惚れか?
何にしても傍に居てくれる人を壊しちゃダメだよ
最後、舞台上から泣いてる沙希を笑わそうと頑張る永田。
美談にも見えるけど、やっぱり私は許せないな。
虐げられても愛情表現をし尽くして、そして壊れていく女性を演じた松岡茉優さん。
本当に素晴らしい演技でした👏( ˊᵕˋ*)パチパチ
山崎賢人さん。
横暴で嫌味な感じ、凄く伝わりました。
仕方ないのだけれど、無精髭でもボサボサ頭でもイケメンがダダ漏れでした( •᷄⌓•᷅ )੨੨
あと、関西弁がチョット気になったかな、、、
Amazonプライムでもよかったのですが
せっかく映画館で上映してるので観てきました。
自宅で観てたら最後まで耐えられなかったかも。
それ位私にはこの2人の関係がしんどくてツラいです
(´•ω•̥`)
パッと観て、はいはいとはなりません
Amazon primeと映画館での上映が同時公開となり、そうかーそんなことが起こるのかーと、コロナによって映画関係者の方々の苦労を思うとともに、映画が好きな自分としては、いつもとは違うスタイルではありましたが、公開してすぐの作品を家で観ることができたのはそれはそれで良い経験になりました。
又吉先生の作品は、花火に続いて2作品目。
うーん、パッとみて、ははは!はいはい。と言うわけにはいかないのです。
ちょいちょい台詞にフワリと何かが被さっているように思えてしまい、ついつい考えてしまう。考えてるからちょいちょい内容が分からなくなるので巻き戻す。笑
(映画館ではありえないことが出来てしまったw)
ただ今回の登場人物、誰一人魅力的には見えず。
すんごい悪人がいるわけでもないのですが、どのキャラクターもなんかなー、なんかなーとモヤモヤしてしまった。ついつい女性の立場から見てしまうので、サキちゃん(松岡茉優さん)の行動、言動が気になる。彼女が高校生ならやってることみて、まぁ、若いからなの一言で片付けるのですが、27歳にもなってそんな事やってんのかーい!と突っ込みたくなる。
永田(山崎賢人さん)もう個人的にはできるだけ関わりたくないタイプの人間。きっと魅力があるのだろうけれど、こんな自分勝手な奴ー!と見てる最中ずっと思ってた。
ただ、二人とも純粋過ぎて。純粋が故に起こる会話の衝突とか、すれ違いとか。切ない場面は盛りだくさん。
永田がバイク壊してるシーンなんて、おいおい!と思ったらその後の自転車買ってる永田みて、はー、お馬鹿さん。そんな事したらサキちゃんがまた好きになっちゃうよーとか、いろいろ思いながら鑑賞。
なんとなくストーリー自体が劇中劇のような気がしながら見ていたら最後はやっぱり二人のやりとりが劇になっていた。やっぱりね。
松岡茉優ちゃんの演技は割と好きで、山崎賢人くんはワイルドな感じで良かったです。
劇場のタイトルですが、激情か?と思うほど、人間の素直な感情が描かれていたと思う。行定監督らしいなぁ。
#劇場 Amazonプライムビデオにて鑑賞 自転車2人乗りのシーン...
#劇場
Amazonプライムビデオにて鑑賞
自転車2人乗りのシーン以降ずっと泣いていた。
勝手でどうしようも無い永田、永田を大きな愛で包み込むサキ。
何回か季節が巡っていくに連れて訪れる2人の変化を観る。
自身に重ねてしまう部分もあり温度感が高くないシーンでさえも大号泣してしまってた。
終盤にやってくる、題名「劇場」へ繋がるシーンに
ハッとしながらも、2人は離れたままなのかと思い知らされてまたも大泣きしてしまう。
ただし2人は離れている方がいいだろう。
離れられてよかったはずた。
そう思いたい
いつまでもつだろうか。
率直に言うと、終盤からとにかく引き込まれる。目頭が熱くなってしまいました。
冒頭は、怪しい男に声をかけられ、カフェでお茶をするという、絶対にありえない展開。それはイケメンだから成り立っているストーリーにしか思えず、イケメンじゃなかったら、、、。と考えてしまいました。
永くんはコンプレックスの塊で、それを支えるさきちゃん。
さきちゃんよ、目を覚ましてくれ!!と。
❜❜さきちゃん、絶対に付き合ってはいけない男だよ!❜❜
『恋は盲目』と言うけれど、そんな単純な言葉で片付けてはいけない。
いつの時代も男と女はめんどくさい。
山崎賢人さん、松岡茉優さんの素晴らしい演技力。この二人じゃなかったら、ここまで引き込まれる作品ではないと思う。
気付くまでの苦い想い
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読です。
夢を追い掛けるも鬱屈している男と、そんな彼を天使のように支えようとする女の織り成す、秀逸な若者のドラマでした。
ふたりの恋愛の行く末に待ち受けているものは、果たして悲しい結末なのかもしれないなと思いながら観ていました。
永田は完璧なヒモでした。演劇の脚本を書こうにも上手くいかない。沙希のアパートに転がり込んで、夕方に起きて言い訳兼ねて散歩して、家賃をいくらか払うわけでない。それでも沙希は彼を信じようとする。全てを肯定しようとする。
何故ここまで永田のことを支えられるのか。普通ならばとっくの昔に愛想尽かされそうなものなのに。否、そのとっくの昔に、ふたりの関係の破綻が始まっていたのかもしれません。お互いに無理をして傷つけて傷つけられて、やがて…
失ってみて初めて気付くことがある。取り返しがつかなくなってからようやく、そこにあったものの意味を思い知ることがある。気付くまでに味わう苦さはきっと苦しいものだけれど、素直に己と向き合って周囲にも向き合えた時、悲しみを糧にすることが可能になって、新しい道が拓けるのかもしれない。
それが永田にとってはラストの演劇へと結びついたんだろうなと思いました。ようやく望んでいた成功が転がり込んで来たように見受けられましたが、彼のそばに沙希はおらず、彼女は客席で泣きながら只管「ごめんね」を繰り返す。
そんな沙希に猿の仮面を着けて滑稽な踊りを見せる永田。終幕後他の客が捌けた後、余韻を噛み締めるようにゆっくり立ち上がり去って行った沙希の姿が印象に残りました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、公開延期となっていた本作。新たな公開日当日にアマプラで見放題配信も開始すると云う異例の措置が執られました。新作映画をいきなりストリーミング配信することの是非について関係者の間でかなりの議論が交わされたとのことですが、未曾有の情勢下だからこそ、多くの人に作品と出合ってもらえるならばとの想いでこのような機会を設けて下さったこと、感謝の念に絶えません。
見放題配信になったからと云って、作品自体の価値が下がるわけでは無いし、現に劇場鑑賞後に配信で再度観る、またはその逆の現象も起きており、意外な相乗効果をもたらしているとのこと。全国18館と云う小規模公開ですが、殆どの回が満席に近い状態らしく、映画ファンとしては嬉しい限りでございます。新作映画の新しい提供の在り方を提示したと云う点で、本作は先駆的作品になり得るかもしれません。
[余談]
山﨑賢人の演技がべらぼうに良くなっていました。引き出した監督の手腕もすごいのでしょうが、彼にこんなポテンシャルが秘められていたとは。上から目線になって恐縮ですが、正直今までそんなに演技力のある俳優だと思っていませんでした。
マンガの実写版など多くの作品に出演していましたが、全部顔だけ(客寄せ目当て)のキャスティングじゃないかと侮っておりました。本当に申し訳ありませんでした。
※修正(2024/01/07)
沙希の物語として
行定監督が撮る夜の空気が好き。
夜の空気とともに二人の行方を見守っていると、最後にこの映画が沙希の物語として語り直され、突然、舞台が反転する。
東京の沙希は始めから終わりまで役者であり、いつも自分を役のように演じていた。悲劇を演じたかったのは沙希…?
本当の沙希は後ろ姿でしか映らない。
頭のいい沙希として。
道化男の一人芝居は適当に受け流して、松岡茉優だけをもう一度最初から見直したくなる作品。
夜の空気は奥が深いです。
愛の形について考えさせられる作品
自分の才能を信じて上京したものの、思うような成果が出ず苦悩する青年を山﨑賢人さんが熱演。
愛しながらも自分の不甲斐なさによる苛立ちを時にぶつける彼を、常に温かく迎え入れ、経済的にも支える健気な女性を松岡茉優さんが好演。
二人が出会ったシーンと声を掛けた時の台詞が、可愛らしくロマンチックでした。
二人の思いが徐々にすれ違っていく様が、切なく丁寧に描かれていた。
終盤の、脚本の読み合わせをしながら互いに心情の吐露をした場面にジンときました。
繊細で的確な表現をされる又吉直樹さんらしい二人の会話が、印象に残る作品でした。
映画館で鑑賞
会話やセリフがきれいで良い作品でした
又吉直樹氏の作品らしく、凄く会話が文学的だし、
人間味のある良い作品だった。
原作を読んでいなかったが、
主人公・永田のモノローグが多かったりしたので
凄く原作に忠実なんだろうなと思い、
帰りに原作も購入した。
好きなシーンは、
咲希がデート前に高菜おにぎりを必ず食べるという話を
同僚に話したら、周りからちょっと引いた目で見られただろうエピソード。
何気ない事が彼女には凄く楽しかったのだろうけど、
永田には他の人には言われたくなかった事で、
そんな出来事が少しずつ2人の間を広くしてしまったのかな、と思った。
微笑ましいですが。
ラブストーリーとしても人間味のある良い作品。
私の好きな『生きてるだけで、愛』もそうだったが、
濡れ場やキスシーンなどフィジカル的な表現のないラブストーリーって
本当互いの気持ちや感情の行き来が如実に見えて美しい。
松岡茉優は相変わらず素晴らしく、
しかも松岡茉優史上、一番可愛かった。
山崎賢人はこれまでどちらかと言うと若年層向けの映画が
多かったせいもあるか初めて観たけど、おそらく
ターニングポイントになる作品では。
あと余談だが、この作品は劇場公開と同時にAmazon Primeにて配信と
異例の試みだったのだが、
上映先が中小規模の映画館中心と言えど、
そこそこ動員されているそう。
結局、本当の映画ファンは観ようと思った映画って映画館に行くし、
配信で良いというライト層も、
良かったら2回目は映画館で観ようとか、
この監督、俳優の次回作は
劇場で観ようという未来投資にもなる。
また、地理的に不利な人に優しいし、
これは新しい映画の方向性になるかもしれない。
特に配給規模の小さい映画がとても多いので、
例えば公開から配信までのスパンを短くするとか、
配信にも劇場と同じくらいの金額設定にするとか
色々な手段が増えて良いと思う。
King Gnuの井口くんが
出演してるってだけで観ました。客寄せパンダ状態(。=`ω´=)
CASTにあれだけでかく載せた割に出演時間わずか数分以下。全体的に抑揚もなくダラダラ感が最後まで続く感じ。劇中に出て来る演劇自体も感動する様に寄せてるんだけどこっちからしたら全く意味不明。演劇の描写ってムズいと思う。おまけにヒロインの女の子の演技が大根すぎる。泥酔したシーンとか残念過ぎ。途中寝てしまった。とにかく今年見た映画ワースト1決定
山崎賢人君は勿体なかったな。
面白いけど、リアリティがない。
さきは、不器用な永田が愛おしくて、自分が理解できない考えや話しができる永田のことを才能があると尊敬していた。
永田は、さき以外の人の前では、自分のプライドや存在意義を守ることに必死で、他人を否定したり、自論を言うことで自分を守る必要があったけど、さきにはそんなことをする必要もなく、さきのいる部屋は永田を守ってた。
全く違うもの同士だけど、お互いにとって、何か足りないものを補ったり、満たしてくれる関係だったんだと思う。
全然違うけど、関係が合致する2人の関係が面白かった。
けど、リアリティさは足りない部分が多々あって、演じてる役者さんもこのセリフ、演技、シーンは気持ち追いついてるのかな?きついだろうな。と思う部分がありすぎた。
さきが純粋な性格なのはわかるけど、社交性ある人間であそこまでの人はいないだろうなと思った。
あそこまで社交性があったら、もう少し怒る悲しむの感情は待ち合わせてると思う。
社交性が低くて、自分が悪いのか相手がわからないひとはいると思うけど‥。
それに、さきの怒り方にもリアリティがなかった。
女の人だったら、あれされたら、かなりの長い時間黙り込むか、出て行くか、ヒステリックになるだろうなというシーンも、簡単に口を聞いて話してたので、いくら優しい性格でもそれはないだろう‥と思った。
女優の松岡さんの演技に問題という話しでなく、脚本が中々辛いものあるな〜‥と何度も思った。
その他にも、人間はそんな感情の動きしないだろというシーンは多々。
さきのお酒の量が増えるまでの流れも違和感。
リアリティさが足りなくて、2人の関係性で描きたかったのかなと思われるものが描かれてない。
さきと比べて、永田は出演時間の割には、セリフや感情にリアリティさがあった。
それ以外にリアリティはない。
リアリティさがあったら、もう少し感情移入できたかなと思う。
いつの間にか引き込まれていく世界観
行定勲と又吉直樹の感性が融合すると、こんな素敵な映画が出来るんだ、と素直に思える作品。
ストーリーは良く言えば、片や芝居に片や恋に一途な二人の純情可憐な物語だが、悪く言えば、売れない演出家のヒモ男といつまでも夢を諦めきれないメンヘラ女の恋愛ごっこ。
それぞれが相手の幸せの妨げになっている事を自覚しつつも自分自身の心の拠り所を求めて離れられない、もどかしい関係。
そんな話は現実世界にも普通に転がっているし、大抵は不幸な結末しか招かない。本作でも二人は結局別れてしまうのだが不思議と爽やかな気分にさせてくれる。
恋愛ものなのにキスや抱き合ったりする場面はおろか、身体的接触すらほとんど無いプラトニックな展開なのが良かったのかも。
シニカルな作風で前衛的な芝居にこだわり続けてきた永田(山崎賢人)が、そんなものは置き去りにして沙希へのストレートな想いを自らが演者となって、舞台上で語り、それを観客席で観覧していた沙希(松岡茉優)が、彼の最初で最後の自分への直接的な告白に感激して涙する。
原作には無いこの場面が物語を一層心に残るものにしている。(メタフィクションという技法らしい)
本当に感傷的な気分にさせてくれる素晴らしいラストシーンだと思う。
若手きってのイケメン俳優・山崎賢人がしがない舞台演出家を演じるというので鑑賞前は違和感ありまくりだろうと思っていたけど、冒頭から変人ぶりが板についているといわんばかりの怪演(快演)。
松岡茉優も健気で朴訥とした役は本当に上手い。「蜜蜂と遠雷」よりこちらの方が断然いい。
というか男にとって、沙希みたいな彼女は理想形だろうなあ。可愛くて、甲斐甲斐しく尽くしてくれて、どんなワガママ言っても優しく受け止めてくれる。バイクで走り回る永田に構って欲しくてキャッキャッとはしゃぐ姿があまりにも可愛い過ぎる。
でも、そんな子に「あたし、お人形さんじゃないんだよ」と言われたら、精神的ショックは計り知れないんだろうな。
「ここが一番安全な場所だよ」というのも深く刺さるセリフ。
コロナ禍の影響で松竹が配給元から外れて上映館が大幅に少なくなってしまったのが本当に勿体ない。
私は映画館とAmazonプライムビデオと両方見たが、自分もそこにいるかのような没入感を味わえる映画館のスクリーンで見てこそ、あのラストシーンの感動はより伝わってくる。
本来は切ないストーリーなんだけど、見終わった後にじんわりと押し寄せる爽快感が心地良い秀作。
89点
2人とも演技が上手い。
内容は天才と過信した尖ってる劇作家と
ピュアな女優志望の田舎女子との恋模様。
ヒモのクズで性格最低男のせいで
ボロボロになっていく彼女。
優しさにもそこの幸せにもなんにも
気づかず甘えて、離れるとさみしくなって
優しくなって、、自分の都合の良い時に
都合の良いように。気づいた時には
もう遅くて。
自分もそうしてないかな。。。?
と思わされる映画。
なんせ所々分かる、恥ずかしいがそんな時ある。
のオンパレード。ワードチョイスもよかったなぁ
これは、やばい、、僕にとっては刺さる映画。
親友いいやつやったなぁ。彼女もやけど
大切な人が自分なんかの隣におってくれて
支えてくれてるのに甘えて、当たって
傷つけて。こんなにいい人達やのに
ムカついて、、変わらないと、ありがたみに
気づかないとね
劇場でした。
又吉さんの作品なので
おもしろいって勝手に信じながら
終わり20分まで見続けていました。
が、私には都合の良い男と、振り回される女。
よく降らないな!ってくらいひどい男の話が
前半にぎゅーぎゅーにつまっている話にみえました。
が、ラスト、さきちゃんへ永くんが
妄想ありきで気持ちを伝え出して
壁がパタンと倒れます。
まさかの劇場でした!
伝えられなかった思いを込めた?舞台になってました。
客席にはさきちゃんがいて泣いていて
猿のお面をかぶって、ばぁーって、あのバイクで止まらなかった時のさきちゃんを真似していました?
私はずっと劇場で一つの演劇の作品を見ていたんですね。
なんだがその発想が、又吉さんなんだなって思いました。
考えてもない結末だったため、驚きました。
一度見たら満足いく映画でした。
人の日常系の映画をあまり得意としないため、
終わり20分頃まで、結構退屈してしまいました。
井口さんがさりげなく出てきてるシーンで
おっ!てなりました。笑
切なくも丁寧に丁寧に描かれた又吉純文学が心に染み入る作品です。
コロナの影響前から観たいなぁと思っていた作品で、上映が延期されてからもずっと気になってましたが、公開初日にAmazonプライムでの配信もされる事から上映館数が大幅に激減し、それでも劇場で観たくて観賞しました。
で、感想はと言うと、良かった。
とても良かった。凄い良かった♪
これ、夢を追って東京に出てきた人、なんとなく挫折しそうになった人や演劇に傾倒していた人、若い頃に同棲をしていて別れた苦い経験のある人には物凄く共感出来るのではないでしょうか?
又吉直樹さん原作の2本目の映画化作品で、前作よりも文学的な要素は強いです。
前作の「火花」も面白かったんですが、断然こっちの方が好きです。
演劇に傾倒し、踠き苦しみ、他人を何処か見下した目で見ながら自身のアイデンティティーを辛うじて保っているが恋人の沙希にすら次第に劣等感を抱く永田と永田を献身的な程の無情の愛情を注ぐ沙希との淡くも儚く切ない関係。
何処か報われる事もなく、刹那の様な恋愛関係の一時が愛おしくて、そこを丁寧に描いています。
とにかく丁寧に描かれていて、永田の自信が損失していき沙希に甘えながらも距離感に翻弄されてしまう様々な葛藤、永田が大好きであるが、徐々に不安に苛まれ、永田を諦めきれず、心と体を病んでいく
。
たったそれだけと言えば、それだけの事を本当に丁寧に描かれているので、物凄く共感するんですよね。
山﨑賢人さんと松岡茉優さんが抜群に上手い。
山﨑賢人さんも松岡茉優さんのこの作品で一味も二味も剥けた感じがします。
松岡茉優さんが可愛らしいんですよね。
永田ことナガちゃんを真っ直ぐに信じていて愛している。
もうそれが健気で切ない。次第に病んでいくのを見てるのが居たたまれない。
でも、永田の気持ちも分かるんですよね。
自身が書いた脚本の芝居に沙希を出演させるんだけど、思ったよりも好評で比較される事や彼女の躍進にやっかみを感じる。
永田が沙希を愛していながらも葛藤したのは自身の劣等感に苛まれたから。
また、同世代で唸る様な芝居をしているライバル劇団に打ちのめされながらも、芝居に愛されない自分に踠き続ける。
またひねくれて自身を芝居に向き合わない事で最後の一撃をあえてスカしているのだって、現実と向き合う怖さから。
そんなのは逃げだと言うのは簡単で、自身が愛した物に真っ正面から向き合うのはやっぱり怖い。
そんなズルくて臆病で純粋な永田を山﨑賢人さんの熱演が胸にグッと来るんですよね。
「劣等感」と「後悔」がキーワードかと思いますが、これって青春時代の「純愛」なんですよね。
ラストは原作と違うんですが、これがまた良い。
映画は映画の良さがあって、映画らしくあって良いと思います。
所謂劇中劇になってた訳ですが、大好きな「蒲田行進曲」を思い出しました。
ラストの永田の一人芝居はグッと来て、最初から最後まで余韻に浸れます。
上映後に行定勲監督のトークショーがあり、そこで観客からの質問に答えると言う、なんともラッキーなのがありました。
気になったのは、当初の予定からコロナの影響で上映が延期になり、上映館がかなり少なくなり、公開初日からAmazonプライムで配信された事。
また原作での永田のイメージは個人的には山﨑賢人さんではちょっとイケメン過ぎて違うかなぁと思っていたんですが、観ていくうちに山﨑賢人さんのイメージでハマった事。
その辺りを行定監督が答えてくれた事で府に落ちたのと納得が出来て嬉しかったです。
コロナの影響でいろんな事が予定からズレてしまったのは全世界の人全てかと思います。
そんな事があるからこそ、この作品がなんか響くんですよね。
「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」
人生にはやり直しが出来る事と出来ない事がある。
そんなやり直しが出来ないけど、そんな体験が今となっては切なくて愛おしい。
それを観ていても切に感じさせてくれる作品です。
行定監督も言ってましたが、出来れば劇場で観賞して、その世界観に浸って欲しいと思います。
とっても良い作品なので、興味があれば是非是非。
お勧めです♪
最高でした!何度でも見たいと思わせる作品
原作読んでみました。
山崎けんと、松岡茉優、伊藤さいりあたりがさすがの演技力、激はまりでした。
行間も想像しながらで(余計な演出も少ないため)楽しむことができた。
沙希がなぜ永田にひかれたか?それは圧倒的なセンス(芸術)、自己があったからのはずだ。
しかし次第に世間の価値観や永田に翻弄され?画一化されていく沙希。
それも野原の「人の評価とか一切気にしなかったお前が、沙希ちゃんの前では
評価を気にしてんだろ」と話すところからも、恋(嫉妬)により
オリジナルではなくなっていく永田を捉えることができる。
序盤、本音で接する価値観に魅力を感じながらも、うまくそれを沙希の前では表現できない永田。
沙希は沙希で永田何を考えているかわからないところに魅力を感じたはずなのに、その芸術性が次第に苦しみと変わっていった。
つまり世間(劇中でいうと居酒屋でのバイトなどか)やそれとの関わりを起因とする嫉妬心と一定の関わりが誰しもある以上、人の価値観は変わるのでいつまでも本音の自分では相手に受け入れてもらえなくなってくる可能性があるということだ。
するとこのように適応して変わっていったらある意味うまく一緒にいられたのかもしれない。
それでも原作者は最終的には「会いたい人に会いにいく。なんでそれができなかったんだろうな」とプライドとか建前とかかなぐり捨て、本音で生きようと投げかける。
永田の価値観も変わっていったし、沙希の価値観も変わっていった。
ただもし永田が恋に翻弄されず、ずっと素の自分でいれたのならば「永くん何も変わってない!」
というザ・世間体のパワーワード成長を起因とした言葉は発せられなかったのかもしれない。
→素でいればその人間から発せられる引力で、恋人を世間に明け渡すこともなかっただろう。
世間に左右されない(人からどう見られているか考えない)素をお互いが見せ合うことこそ、リアルなのである(永田が徐々に死んでないよの評価や青山からの「仕事なんだから媚へつらえよ」などの関わりあいからもやはり変わっていっていたのだ)。
映画は終盤離れる二人を描写し、終わりとなる。
ただそのときのお互いは「私がかわっちゃったのかも」や「なんで素直になれなかったのか」という発言からも昔の二人を取り戻しつつあった。きっと永田が語るような未来が、演劇が訪れることを思わせてくれた。
そしてなにより競争心による建前などを持ち、典型的な像にはめた恋愛を目指すのではなく、
自分なりの演劇(世間との距離を持ったコンテンツが演劇、劇場だとするのなら)を創造し、全うして生きていけるようにしたい。
追伸:最後は音とか演劇のくだりにする必要はなかったように思う。
劇中歌は無音のまましっとりあの永田の言葉を綴るシンプルのほうが泣けたはず。
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