劇場のレビュー・感想・評価
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それでも劇場で観たい!
映画館で見ることを楽しみにしていましたが、近所ではやってないこと、小劇場だけでは蜜が怖いので、Amazonプライムで鑑賞です。
とても文学的でした。
ストーリーを文字にすれば、よくあるは話かもしれませんが、間や言葉と、2人の自然な演技と不自然なやり取りなど、とても独特な雰囲気でよかった。
セリフも又吉直樹らしい、ちょっと詩的でちょっと難しい。
見終わったあとの余韻みたいなものはとてもよい。最後の方は泣けた。
山崎賢人も松岡美優もとてもよかった。
少しわざとらしいセリフみたいなシーンと、独特な間の会話や感情が爆発するシーンと、両方ともよかった。
映画としてはとても良かった。
映画も良く見に行くけど、演劇も好き。生の雰囲気は独特で、演者も観客も「熱」があるように感じる。
この4ヶ月も色々あって2回は実際に見に行った。
それとは別に2回は中止になり、1回は自己判断で断念した。
来月も、中止にならなければまた観に行く予定。
劇場では、咳をした子供が退出させられたり、誰も咳払いも笑いも控えめで、シーンとした激はどこか異様。いつもの「熱」が感じられない。
それでも、演者やスタッフなど劇場に関わる全ての人のために開催されていたと思います。
メインキャストの有名人は半年や1年休んでも生活できるでしょうけど、脇役やスタッフ、運営会社はそうはいかない。
もちろん握手とかハグとかは論外ですが。
それでも色々な対策をして公開するのだと言う、別の「熱」は感じた。
そんな社会だからこの映画は面白い。
ただ、、、やっぱり映画は映画館で観たい!
色々な事情があるのでしょうけど、Amazonプライムと同時公開って。せめて1週でいいからずらして欲しい。(Amazonがそれを許さないのかもしれないけど)
同時公開でもいいから、せめていつもの映画館で鑑賞したかった。
映画館で見れば、配給元も映画館も、スタッフもファンも潤うのに。残念。
この映画を携帯の画面で観る人もいるんでしょうね。
映画ファンとしては、以前から予告を見て楽しみにしていたので、この公開方法は残念で残念でで仕方ない。
次の映画を作るため、、と、理解できないこともないけど、公開するつもりで予告を流していた映画館はどうなんでしょう。
小劇場は集客出来て良いのかもしれません。小劇場救済かな?
そうだとしても、映画ファンは置いてきぼりですね。
ありがちな話だからこそ
山崎賢人史上間違いなく最高の演技
《創作》という魅力に取り憑かれた者、とりわけ若く尖った頃のあの感じ、そのもやもやをうまく捉えている。すごく身につまされるテーマ。だけど貧乏でもヒモでも愛される、モテる夢追い人の功罪。"っぽくない"役柄の山崎賢人 × "っぽい"役柄を突き詰めた松岡茉優 = 双方キャリアトップレベルの演技を披露している。人間性屈折しまくり永田は池松壮亮(か菅田将暉)辺りが演じそうな役どころでひたすら内なる表現欲と向き合っては葛藤する。傍から見るとクズ男、夢追いかけるにしても自分で自分の生活くらい立てろって言いたくなるような。そんな主人公・永田を際立たせるように、一種非現実的なほど天真爛漫純粋無垢で何でも受け入れ、包み込んでくれる天使のような沙希。そのおおらかさと、その一方で息苦しさ・窮屈さ。沙希という存在そのキャラクター像は男の理想が投影されているようにも感じられて、その点がファンタジー的でもありながら、上述したようにしっかりと永田のキャラクターを際立たせ葛藤させることに大いに役立っていたから、その対照さが上手いなと思った。幾分鼻につく点もあったけど、テーマや作品を形作る要素・雰囲気的にどうしても嫌いにはなれないし、やっぱり刺さった。
嫉妬した。例えば、沙希が大学の男友達から貰ってきたスクーターで永田が同じ場所をぐるぐると何度も回るシーンや、自転車を二人乗りするシーンは名シーン。と、やりたいことやられた感じもあった。そして、こんなこと言うとファンの人から怒られるかもしれないけど、山崎賢人を初めて本当の"俳優"だなと感じた。間違いなく彼の現時点でのキャリア史上最高の演技であることは疑う余地なし。インパクトのある主人公の初登場シーンからキャラクターが貫徹されていたかは若干疑問だが、例えばアイデアオチだとしてもやましいことがあるとブロックを持ち帰るという小物使いや、ディズニーやクリント・イーストウッドにすら嫉妬する永田が猿のお面を被るという一種文字通りの"猿真似"をしてでも彼女のことだけは笑わせたいという心情風景の表象が胸を打つ。行定勲監督への苦手意識はどこへやら、その繊細なタッチと俗に言う恋愛映画の名手としての確かな手腕と経験値、それも本作では遺憾なく発揮されていて、その演出は心を掴むものがある。小説原作だけあって語り部が多いのは一見矛盾した心情まで分かりやすい一方で、ネックとなる人もいるかも。あらゆる夢が集っては破れ消えていく大都会『火花』の精神的兄弟分。僕らの生きる界隈・下北沢映画なら今泉力哉監督作品『街の上で』が複雑な心境で楽しみだけど、本作は恐らくそれよりもお金をかけ規模大きく下北沢を描いたらという感じ。最後に感じた余韻と心の充足感はきっと嘘じゃない。
沙希は徹底して僕に甘かった「ここが一番安全」「人から才能が無いって思われてることには気づいてる?」沙希ちゃんには思われたくない、壊れそうで、だから逆に沙希ちゃんを壊すわけ?「俺は人の意見を聞きたくなさすぎ病なんだと思う」
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