劇場のレビュー・感想・評価
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前半は山崎賢人演じるクソ男にいらいらしたけど後半が涙ぼろぼろだった...
前半は山崎賢人演じるクソ男にいらいらしたけど後半が涙ぼろぼろだった。でもさきちゃんの大切さに気づくの遅いよ。ララランドの日本版って感じ。すごいララランド。
クソ男に女の子が振り回される内容をいい映画だなぁってなる日本やばくない?
恋愛映画
仕掛けは置いておいて。
原作未読の配信視聴です。
もし、何かを作る人なら、起こった出来事をそのまま、演劇にするのが、芸だとは、わたしは思えないです。
どこまでが、現実に起こったことなのか分からないまま、それを見ている松岡茉優さんが何かを諦めるようには見えなかったです。ということは、全部二人の間に本当に起こった出来事なんだろうなと思います。それをそのまま、舞台にするのは、何が凄い事なんだろう。
劇作家の彼には彼女との大恋愛ですら、何か作家として掴むきっかけだったというストーリーが私の頭の中で先行してしまい、最後まで、あれ?あれれ?と思いながら、観ました。
恋愛ものに、向いていない人には分からない恋愛映画だったんだと思います。
自分の経験不足のせいで、楽しめず、残念。
夢追い人が見た夢
松岡茉優目当てに鑑賞。
我ながら動機は極めて不純。
でもどうだろう。
不覚にも深く心に刺さってしまった。
刺さり所が悪い、これは暫く引きずりそうだ。
クリエイティブな仕事をしている人。
或いは、そのような仕事を1度でも目指した人。
今も夢を諦めきれず追いかけ続けている人。
そんな人には間違いなく刺さる作品だろう。
夢を追い続けるも日の目を浴びれず、それでもひた走った男。
そんな男を支え共に夢を追いかけるも、変わらない現実を見据えて道を違えた女。
誰1人悪くない。
2人を引き離したのは時間。
しかし2人を癒してくれるのも時間だけだ。
クライマックスのとある仕掛けに鳥肌が立ち、気がつけば号泣している自分がいた。
こんな暖かくも切ないマジックはラ・ラ・ランド以来だ。
今後の長い人生。かつて夢追い人だった者として、事あるたびこの映画を振り返ることになるだろう。
映画に殺される
彼女(サキちゃん)の部屋に転がり込んで来た主人公(ながくん)のヒモっぷりが、徹頭徹尾描かれてる映画です。
底辺の男が、更に最低になり下がるまでが、余すところなく描き切られておりました。何が最低かって、ながくんは自分の脆いプライドを守る為に、いたずらにサキちゃんを傷つけていくんです。
そしてこの映画は、ヒモ時代の私自身の過去を追体験するものでした。あまりの心理描写のリアルさ。そして自分の恥部を晒された衝撃に、途中何度か呼吸が止まってしまいました。
映画に処刑されている!このままでは映画に殺される!と。
レビューするまでに時間がかかりました。
いま落ち着いて考えるに、この物語のひとつの不幸は、お互いに(ながくんとサキちゃん共に)ジェンダーに縛られているところにあるのではないでしょうか?
社会が男に求める役割と、自分の現状との乖離に苛まれ続けるながくん。
自分の才能に自信が無ければ、夢は追えない。片や夢追い人は、収入には乏しい(ながくんの場合ゼロ)。女性を養うという、古来より男性に与えられたジェンダーとしての役割と、自らのプライドとの間で苛まれるながくん。繊細な揺れ幅の中で、サキちゃんを否応なく傷つける。
逆に自分の夢をアッサリと捨て、尽くす女としてながくんについて行く道を選んだサキちゃん。ここにもジェンダーが影を落としている。
「東京の片隅に生きる男女のリアル」という表のテーマとは別の、
「ジェンダーの役割がもたらした不幸」が、この映画の裏テーマか?
永田クズ過ぎ
普段は映画館で観た作品しかレビューしないのですが新型コロナの影響で劇場公開と配信が同時に行われたのでちょっと罪悪感を感じながらアマプラで観ました。
演出家気取りの若者とその恋人のおはなし
物語は主人公永田の主観で淡々と進みますが
観ていて非常にストレスがたまりました
なぜなら永田がクズすぎたから…
気持ちはわからなくもない
自分には才能がない。他人にもそう思われていると思ってる。でも認めたくない。お前らとは違うと虚勢を張る。そして自分を認めてくれる笑顔に惹かれるがその笑顔さえも自分を理解していないと疎ましく思えてくる。
永田はとてつもないクズだ!!
だけれど観ていて気持ちを理解できてしまう自分がショックで1日10分くらいしか観られなかった
何が一番イヤかというと最後のお芝居だ
自分でめちゃくちゃにしておいて夢を語る
独りよがりなお芝居な気がする
一応客席は埋まっている
事情を知っている人は泣くのだと思う
だけれど〝まだ死んでないよ〟の芝居で見られたようなスタンディングオベーションはなかった
客席を埋めたのはすごいと思うけど本当に永田に才能があるのかよくわからなかった
最後のお芝居は何を意味するのか?
永田は変わったか?…
大事なものを失い、悲しみ、反省もするだろう。でも永田は何も変わってないと思う。元に戻ればまた同じことを繰り返すだろう
本物のクズ!病気なんだと思う…
そう思わずにいられないほどに山崎賢人(永田)はすごかった。観ていて非常にストレスだった(褒めてます)
さきちゃんが幸せになっていてくれたら嬉しいなぁ
話進まねえ。
火花もそうだった。
文学的って言われる意味はわかる。
というか原作が小説なだけあって
映像では表しきれないよね。
だからこそ言葉で
こういう感情です。って言うんだよね。
わかるよ。わかるんだけどね。
人に合う合わないってあって
私は火花もそうだけど
全く響かなかった。
話が進まない、なにこれって感じ。
まあ一言で表すとクズな男と
そいつに振り回せれる都合いい女の話。
主人公がクズ過ぎる
ダメだ、今年自分は邦画と相性が良くない年なのかもしれません(^_^;)
「火花」を書いたピース又吉直樹の小説を原作とした、山崎賢人と松岡茉優共演の恋愛映画。
内容は火花と同様に、ダメダメな夢と挫折を切なくシリアスに、時にコミカルに描いた内容です。
又吉は胸がつまるけど人々の心に沁みるような内容を得意としてるのかもしれませんね。
まず良かったのが山崎賢人と松岡茉優の演技。
この映画において山崎賢人は決して上手いわけではないのですが、このだらしない感じと人見知りなところが彼の不器用な演技にピタリとはまっていた気がします。彼って存在感はあるけど、台詞回しは個人的にあまり上手いと思えずに好きじゃない時が多かったのですが、この情けない感じの風貌ボソボソと喋る感じがこの主人公に合っていました。
松岡茉優はいつも通り上手いのですが、このヒロイン役に関しては役と憑依したかのようにリアルな演技をしていて圧巻です!
前半の無垢で明るい性格と暗い時のギャップが本当に見事です。
あと個人的に良かったのが一番最後の演出ですね。
ネタバレになるので詳しくは話せませんが、まさしく「劇場」というタイトルにふさわしい終わり方と演出をしていて「上手いなぁ」と感心させられました。
自分の一番輝いてた青春時代の光と影を描いた内容なので、好きな人が多いのは理解できますし自分も好きになれる...はずでした。
何故自分がこの映画にはまらなかったかと言いますと、一番は主人公の人物像ですね。
とりあえず、人間的にダメな部分が多くて良いところが見付けられませんでした。
良いところを見付けても、既に手遅れになっていた時期でしたし、何で松岡茉優が山崎賢人のこと好きになったのかが全く理解できませんでした。
とにかく主人公のクズさには結構頭に来て、その度に観るの止めようかと思ったくらいです。
だって、ヒロインのお母さんの悪口をヒロインにぶつけるし、居候してる身なのに光熱費を払うの頼まれても断るし、嫉妬でヒロインのバイク壊すし、おまけに酔っぱらったら何故か松岡茉優の部屋にブロック持ってくるし、クズな一面を観る度にぶん殴ってやりたいと思いました!
あと、松岡茉優との出会い方も山崎賢人のストーカーまがいの行為をしてナンパして付き合いはじめる辺り、何で松岡茉優は山崎賢人に惚れたんだろうと考えてしまいます。
松岡茉優もそんな山崎賢人の奇怪な行動を笑って許してしまうわけですが、まぁクズな主人公といつまでも付き合うことで次第に壊れていくわけで、そんな松岡茉優の姿は観てられませんでした。
何でしょう、前半は自分には松岡茉優が山崎賢人にとってただ都合の良い人物にしか見えなくて松岡茉優の人間性も理解できませんでした。
まぁ、劇中の山崎賢人のような女に金をたかる草食系クズな男は現実にいるのかもしれません。
ただ、自分はクズな男をあまりにもリアルに描きすぎてしまうと嫌悪感しか生まれないです。
一番の疑問点が、宣伝文句に「夢を叶えることが君を幸せにすると思ってた」という肩書きがあるのに、劇中ではそれが微塵も感じられないんです。
それが感じられれば、自分はこいつがどんなにクズでも応援する気になれたと思います。
しかし、主人公が彼女を幸せにしたいという発言も台詞にもモノローグにも出てこないし、主人公にとって都合の良い女にしか思ってないんじゃないかと思ってしまいます。
それが、この映画における自分の最大のノイズでした。
まぁ、終盤の方でようやくヒロインに良いところを見せていくのですが、その時には自分の心は焼け石に水でした。
主人公に全然共感できないので、途中まで今年ワースト候補になるかと思ってました。
ただ、終盤に主人公はクズなりに反省もし始めて、ヒロインとの関係もこの内容にしては納得出来る結末で終わりにしてくれたので、終盤でだいぶ持ち上がりました。
又吉直樹は、恐らく意図的にクズな主人公像に設定したのだと思います。
こういったやつもいるだろうし、自分にも当てはまる所もあったりもします。
ただ、自分はそれをやり過ぎてしまうと嫌悪感ばかり抱いてしまうので好きではありません。
さきちゃんの気持ちが描写されていないのに
伝わってくるのは、松岡茉優さんの演技がこの役柄をとても自然に、ほんとにいるかのように演じていたからだと思う。
そして、世間で言うクズ男 が好きで好きで、信じてる気持ちに共感してしまい、ずっと苦しかった。
きっと、さきちゃんにとって、ながくんは、全てが初めてで驚くことばかりの東京で、孤独な東京で、自分のことを求めてくれることに、安心感があったんだと思う。
自分以外の人とは上手く話せない永くん。
私も永くんのような人と付き合ったことがある。
話せないのではなく、話さないのだ
と彼は言っていた。
分からないような奴らに、自分の話をしたくもないし、分かって貰いたいとも思わない。と。
さきちゃんは、そんな永くんのことを、繊細で薄い薄いガラスのような壊れそうな心を、必死に守ってる永くんのことを、
守ってあげたい
そう思ったんだよ。
1度傷つけると、
何を言ってもなかなかわかってもらえない。
お母さんの仕送りの荷物、嬉しさ交じりの言葉も、永くんには傷つける言葉だったんだね。
私の言い方が悪かったんだよ。
ごめんね。
そう言って、だんだんさきちゃんの自己肯定感は壊れていく。
永くんは私のどこが好きなんだろう?
さきちゃんはどんどん自分が嫌いになっていく。
好きなのに。なんで??
桜の自転車のときの言葉、もっと早く言って欲しかった。 だから涙しかでなかったの。
自分の好きなアイドルのDVD、今までだったら絶対にバカにしてきたのに、一緒に観てくれた。
多分永くんからしたらすごい成長だったよね。
さきちゃんの気持ちが分かりすぎて辛かった
人を愛することにも「所有」と「共有」がある
『劇場』を「劇場」で観た。
この新作は同時にAmazonでも配信されている。冷房のきいた部屋でそのまますぐに観られるのに、それより高いお金を払って、わざわざ炎天下のなか映画館まで行って、往復の時間使って、上映開始まで待って…なんでそこまでしてって思うんだけど、その過程すべてが映画という体験なんだなって改めて感じた。
観終わったあと、チケットの半券が愛おしく感じるのもそのためだろう。
「読後感」という言葉はあるのに、なぜ「観後感」という言葉がないんだと嘆きたくなるほどの余韻。エンドロールを観ているときに、もうこの映画がまた観たくなった。劇場で。
又吉直樹の原作を読んでないけど、山崎賢人演じる永田のモノローグは詩的で、それを軸に進む物語は小説のようで、そういう意味では「読後感」というものにも浸れた。
こんなに映画に関わる人やもの、すべてを好きなる作品もなかなかない気がする。
山崎賢人の芝居をもっと観たくなったし、松岡茉優は愛くるしくあんな彼女にまた会いたいし、行定勲監督の次の作品も楽しみだし、又吉直樹の原作も読みたくなったし、ボロアパートで肩を寄せ合い節約する生活が尊いし、演劇を観たくなったし、そしてこの映画にまた映画館で会いたくなった。
「一番会いたい人に会いに行く
こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」
映画館で当たり前のように映画が観られる。その幸せな日常をもっと大事にしよう。本当に大切なものは失ってからしか気づけないものだ。
人は大切と思うものこそ自分のものにしたい欲望がある生き物だ。家も服も食べものも「所有」したがる。
人を愛する方法にも二種類あると気づかされた。「所有」と「共有」だ。
相手を大事にしたいと思うあまり、まるで自分のもののように守り「所有」する。それは往々にして嫉妬を生む。
逆に相手が好きになるものを自分も好きになる。「共感」という名の好きの「共有」である。
どちらも相手を想う気持ちは同じだが、一方通行ではない"思いやる"ことが大事なのだろう。
相手を受けて自分を返す。それは芝居も同じ。人生という舞台は、自分が脚本・演出の「劇場」だ。想像できることは、その上で演じることができる。生きるとは難しいが、可能性に満ち溢れている。
あと、こんなキスもセックスもない恋愛の描き方が慎ましく、美しいと感じた。
特にラストは劇場で観ることを前提につくられているから絶対に映画館で観ることをおすすめする。「観後感」が全然違うはずだから。
(って劇場公開はあと2日間なのかな?駆け込みぜひに!)
鳥肌が立った
何と形容して良いのか分からないが、この映画は最高だ。鳥肌が立った。
客観的に見れば永田は、大して才能も無いのに夢を諦められず、困窮から彼女の家に居候するヒモ男で、沙希に対するモラハラの酷い最低男だ。そりゃ夢を追う男ってカッコいいけれど、野原とか青山くらいの距離感でないととても見ていられず目を背けてしまう。
でも矛盾するようですが、そんな永田が不器用すぎて愛しく放って置けない沙希の心情も(自分は男ですが)分かる気がするのです。
永田の滅茶苦茶さに嫌悪感を感じたり、もっと器用に生きれば良いのにと哀れに思ってしまったり、それでも彼の生き方に一抹の憧れを感じてしまうのは自分だけでしょうか。ラストシーンは感動的でした。
山﨑賢人さん、昔は演技が微妙だった記憶があるのだけれど、いつの間にか上手い俳優さんになったなぁ。キングダム以来だろうか。最低男が板に付いてる笑
松岡茉優さんも相変わらず上手い。勝手に震えてろとか、蜂蜜と遠雷とか、ちょっと変化球な役のイメージが強かったけど、正統派ヒロインも行けるじゃないか!(愛が重く鬱陶しいという意見もあるのかな。自分は純粋に健気としか思えないけど。)沙希に幸あれ!
主人公はやはり最低男と思うが、映画は最高!映画館で観るべき映像の美しさとのめり込みたい世界観がある。勿体無いのは、これをNetflix公開にしてしまったこと。だって劇場ですよ!コロナで興行収入が期待できなくなってしまった事情は分かるが、この本物の作品に限っては映画館に拘ってほしかった。もっと多くの人にこの映画を映画館で観てほしい。純粋にそう思える映画でした。
又吉直樹好きー
無名の劇団の脚本家永田と、地方から女優を目指して上京してきた紗希の恋の話。
永田の告白という形で話が進むが、この告白が凄く共感出来る。太宰治の人間失格を読んだ時と同じ感覚。原作は又吉直樹。原作を読んでないけど、この映画を観て、やっぱりこの作家好きだーと改めて思った。
自分の事で精一杯で、毎日不安に潰されそうになってる永田と、そんな永田を無条件に受け入れる沙希。そして、変化していく二人の心情に目が離せなくなった。
観る人それぞれに
様々な解釈や思い入れが生まれるような、感想を聞くのが面白い作品でした。
最後のシーン、素晴らしいなと感じました。また、夜道での自転車2人乗りのシーン、沙希を爆笑させていたネタが通用しなくなるシーン は結末を知った今思うととても切ない。
■良い点
・結末の描写がとても心打たれる
・松岡茉優の演技がすごい
・このリアルな恋愛関係を客観視できた人、入り込んでしまった人、両方に観る価値がある
■惜しい点
・テンポが遅い(リアルの裏返しでもある)
《余談》
2人とも依存関係をやめ、自立して生きた方が幸福になれると客観的に意見する人もいると思われる。
…とは言いながらも、相手が弱いほど離れない点、誰しもがわからなくもないのかもなぁ。客観視して『離れるのが正解』と言えたあなたも、現実ではどうでしょうか。
この映画好きな人は『愛がなんだ』とかも好きかもしれません。
【"ここが一番安全だよ・・" "無欲無私"の愛に包まれて・・・。共に居ないと、具合が悪く成程の男女の”不思議な”恋愛を描く。】
-山﨑賢人演じる永田が”自身の状況”を客観的且つ冷静に語るモノローグが実に印象的な作品-
・序盤、永田の自分のヒモ状態の状況を理解しつつ、沙希の優しさに甘える数々のシーンにイライラしながら、鑑賞。
ーおい、彼女を朝晩働かせて、自分はゲームか?。”芸術家”とやらはそんなに偉いのか?-
沙希の優しさにも、少々違和感を感じる・・。
・が、徐々に二人の共依存ともいうべき関係性が見えてくる。
ー最近、このテーマの作品が多い気がするなあ・・。-
■今作品の魅力
・沙希を演じた松岡茉優さんの”圧倒的”な演技である。
"永くん"の脚本の凄さに魅了され、無欲無私に”夢を追う”彼を懸命に支える姿。
そして、 "永くん"自身が自らに才能がない事に徐々に気づいていく事を薄々分かりつつも只管支える姿。
・常に慈母のように接し、時に鋭い一喝を"永くん"に与える際の緩急の表情、涙の流し方、幾通りにも変化する声の凄さ・・。
ー松岡茉優さん出演の数々の作品を拝見してきたが、凄さがドンドン増していく稀有な女優さんであることを再認識。
付け足しのようで申し訳ないが、伊藤沙莉さんもとても良い。ー
・山﨑さんの演技も、普段のイケメンキャラを離れた汚れキャラが新鮮で、一際印象的である。
福田組に出演する際のキャラの面影もない、真逆のキャラを、時に飄々と、時に苦悩を、時に屈託を爆発させる姿・・。
〈ラストには、見事にヤラレタなあ、行定監督。(原作既読)
何故か、途中から涙腺が緩みっ放しだった作品でもある〉
<2020年8月8日 漸く、劇場にて鑑賞>
映画館で見て良かった
いい男はよりいい男に、ダメ男はよりダメ男にする、そんな女がいると思うのです。まさしく沙希ちゃんです。
ああ、その苦しいけどたまに楽しい、辛いけどたまに笑っちゃうそんな二人を見ていると胸がいっぱいになってきます。
そのリアリティーのある表現がとても良いです。
ラストは希望です。ダメな男はよりダメになったけど、新しい関係になったから、次に進めるんだと思いました。
二人にはそれぞれ幸せになってほしいなあと思わせる素敵な映画でした。
映画館で見て良かった。
つまりは、男の願望ってやつですか?
沙希と永田みたいに心がひりひりするような恋愛をしたことが無いからか、この映画を観て切ない気持ちにはなれませんでした。映画の出来がどうこうと言うより、この話が私には合わないのでしょう。
永田の身勝手さよりも、沙希がこの男のどこに惹かれたのかがわからないです。永田ってプライドとコンプレックスの塊で、なんとも言えない不思議な魅力がある、というわけでもなく、演劇以外には何の取り柄も無いです。
沙希の方は、映画を観た限りでは、純粋無垢な女性には見えません。愛想が良く、愛情深い女だとは思います。沙希の無条件の愛は岩崎宏美の『聖母(マドンナ)たちのララバイ』の世界みたい。(古ーい!w)「わたし、お人形さんじゃないよ」のセリフは、「母親じゃないよ」の方が私にはしっくり来ますね。
自分を特別な存在のように思っている永田、「僕には人を喜ばす能力が全く無い」と自覚している(そう思い込んでいる)人間が、演劇をやるものなのかも疑問でした。
主演の二人の演技は上手でした。
嫉妬と葛藤が異常だが、素晴らしかった。
『劇場』鑑賞。
*主演*
山﨑賢人
松岡茉優
*感想*
ピースの又吉直樹が原作。小説は読んだことありません。
賛否はありますが、僕はめっちゃ良かった。。
演劇の脚本を担う永田(山﨑賢人)は、友人(寛一郎)と一緒に劇団おろかを立ち上げたが、その作風に対して酷評され、劇団員たちからも嫌気がさし、見放されてしまう。
孤独になった永田はある日、同じスニーカーを履いている女性、沙希と知り合って、無一文だった永田は、沙希の部屋に転がり込んで、二人はいつ日か恋をする。
この沙希ちゃんがね~可愛い!けど、、切ない!表情はずっと笑顔なんだけど、中身は怒ってるんですよね。。嫉妬と葛藤に苦しむ永田を必死に支える姿が描かれてて、なんか心苦しかったけど、ラストが素晴らしかった!
永田を演じるのは山﨑賢人。他の作品では、好青年の役を演じてますが、今作は嫌いだ。
ボサボサ頭で髭面、ヨレヨレの服を着ただらしのないクズです。言動や態度、なんか傲慢だし、ずっとイライラします。演劇に対してのジェラシーや葛藤が異常。沙希ちゃんが可哀想で見てて辛かった。沙希ちゃん、良い子過ぎる。。
永田の台詞がピース又吉が言いそうw
あの結末は、個人的にはマジで素晴らしかった。ある意味衝撃的だったな~。(^^)
小さな劇場で「劇場」を観てきました。
理想と現実の挾間の苦悩が観ていて苦しいほどに描かれていました。
主演の山﨑賢人さんとヒロイン役の松岡茉優さんの演技が素晴らしく魅了されました。
松岡茉優さんのファンなので、沙希目線で見てしまい自己中心的な永田にちょっとイラッとしてしまいましたが、沙希は永田の夢を応援することが喜びだったわけですから幸せだったのかな?
繊細で切ない映画でした。
全163件中、41~60件目を表示