劇場のレビュー・感想・評価
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映画館で見て良かった
いい男はよりいい男に、ダメ男はよりダメ男にする、そんな女がいると思うのです。まさしく沙希ちゃんです。
ああ、その苦しいけどたまに楽しい、辛いけどたまに笑っちゃうそんな二人を見ていると胸がいっぱいになってきます。
そのリアリティーのある表現がとても良いです。
ラストは希望です。ダメな男はよりダメになったけど、新しい関係になったから、次に進めるんだと思いました。
二人にはそれぞれ幸せになってほしいなあと思わせる素敵な映画でした。
映画館で見て良かった。
つまりは、男の願望ってやつですか?
沙希と永田みたいに心がひりひりするような恋愛をしたことが無いからか、この映画を観て切ない気持ちにはなれませんでした。映画の出来がどうこうと言うより、この話が私には合わないのでしょう。
永田の身勝手さよりも、沙希がこの男のどこに惹かれたのかがわからないです。永田ってプライドとコンプレックスの塊で、なんとも言えない不思議な魅力がある、というわけでもなく、演劇以外には何の取り柄も無いです。
沙希の方は、映画を観た限りでは、純粋無垢な女性には見えません。愛想が良く、愛情深い女だとは思います。沙希の無条件の愛は岩崎宏美の『聖母(マドンナ)たちのララバイ』の世界みたい。(古ーい!w)「わたし、お人形さんじゃないよ」のセリフは、「母親じゃないよ」の方が私にはしっくり来ますね。
自分を特別な存在のように思っている永田、「僕には人を喜ばす能力が全く無い」と自覚している(そう思い込んでいる)人間が、演劇をやるものなのかも疑問でした。
主演の二人の演技は上手でした。
嫉妬と葛藤が異常だが、素晴らしかった。
『劇場』鑑賞。
*主演*
山﨑賢人
松岡茉優
*感想*
ピースの又吉直樹が原作。小説は読んだことありません。
賛否はありますが、僕はめっちゃ良かった。。
演劇の脚本を担う永田(山﨑賢人)は、友人(寛一郎)と一緒に劇団おろかを立ち上げたが、その作風に対して酷評され、劇団員たちからも嫌気がさし、見放されてしまう。
孤独になった永田はある日、同じスニーカーを履いている女性、沙希と知り合って、無一文だった永田は、沙希の部屋に転がり込んで、二人はいつ日か恋をする。
この沙希ちゃんがね~可愛い!けど、、切ない!表情はずっと笑顔なんだけど、中身は怒ってるんですよね。。嫉妬と葛藤に苦しむ永田を必死に支える姿が描かれてて、なんか心苦しかったけど、ラストが素晴らしかった!
永田を演じるのは山﨑賢人。他の作品では、好青年の役を演じてますが、今作は嫌いだ。
ボサボサ頭で髭面、ヨレヨレの服を着ただらしのないクズです。言動や態度、なんか傲慢だし、ずっとイライラします。演劇に対してのジェラシーや葛藤が異常。沙希ちゃんが可哀想で見てて辛かった。沙希ちゃん、良い子過ぎる。。
永田の台詞がピース又吉が言いそうw
あの結末は、個人的にはマジで素晴らしかった。ある意味衝撃的だったな~。(^^)
好みが分かれる作品
自分に才能が有ると確信しながら
誰にも評価されず、ゆっくり
堕落していく永田と
彼を支え続けながら、少しづつずれていく
関係に戸惑うサキ。
私、お人形さんじゃないよ
というセリフで、永田が精神的な支えだけを
サキに求めている事が分かり
サキの苦悩も悲しさもわかる。結婚適齢期にもなり、サキは壊れそうになる。
ありがちな話しだけど
細やかに2人の心情が描かれているので
切なくなる。
そういう細かさが嫌いな人には不向きな作品
だけど
自分は、どっぷりハマってしまった。
小さな劇場で「劇場」を観てきました。
過ぎてしまった日々を美しく照らし出す
弘田三枝子が亡くなった。歌手であった彼女の代表曲はなかにし礼作詞、川口真作曲の「人形の家」である。気に入られて、可愛がられて、ときには不機嫌に投げつけられたり汚されたりして、そしてやがて飽きて棄てられる。人形とはそういうものだ。
本作品は結婚ではなく同棲している若い男女の話で、松岡茉優が演じた沙希の台詞「私は人形じゃないよ」が二人の関係をすべて物語る。無抵抗に何もかも受け入れる沙希と、自分の狭量な尺度でしか人を測れない永田。沙希はそんな永田の才能を信じて懸命に働く。もしかしたら永田よりもずっと才能があったかもしれない自分のチャンスを奪われても、沙希は永田を尊敬して支える。
切なすぎる女心を松岡茉優が情感たっぷりに演じてみせた。これほどの優しさと寛容さには滅多に接することがない。山﨑賢人が演じる永田が長い時間をかけてやっとそれに気づき、語彙に乏しい彼らしく沙希を「神様」と呼ぶが、ときは既に遅く沙希は使い古された人形のようにボロボロになっていた。
ヘンリック・イプセンの戯曲「人形の家」ではノーラが自分が人形のように夫のお飾りにすぎなかったことに気づく。昨秋に俳優座劇場で観た音楽劇「人形の家」では土居裕子さんが演じたノーラは美しい歌声とともに颯爽と家を出て行った。
本作品の沙希はもっと現実的で、これまで永田のために費やしてきた時間を振り返る。それは無意味な時間ではなかった筈だ。その時間が愛おしい。しかし壊れてしまった気持ちはもう元には戻らない。気持ちが壊れたのは世間一般の幸せを思ってしまった自分のほうに原因がある。沙希はどんなことがあってもまだ永田を尊敬しているのだ。
一方の永田はと言えば、もっと自然に率直に人と接することもできるはずだが、生来のつまらないプライドが邪魔をして、常に人との関係で優位性を保とうとする子供みたいな精神性の持ち主である。山﨑賢人はよく頑張ってそういう永田を演じたと思う。しかしそれ以上に凄い演技だったのが松岡茉優で、本作品を松岡茉優の映画にしてしまった。
自省と苦しさに満ちた永田のモノローグが物語を壊れた人の話にしないように手綱を引っ張るような構成で、儚くも憐れな青春模様が淡々と描かれる。観客には苦しい映画だが、子供みたいな永田を母親のように見つめる沙希の視点が、過ぎてしまった日々を美しく照らし出す。ほろ苦い青春でも過ぎてしまえば美しい記憶なのだ。ラストシーンはそのように解釈するのがいいと思う。
これは申し分なし!
激情
2020年映画館鑑賞49作品目
原作未読
出演者の一部以外予備知識全くなく観た
タイトルのイメージと内容がだいぶ違った
女優になるために上京した20代後半の女とろくでもないクズでとても精細な売れない舞台俳優の男が一緒に暮らす話がほとんど
二人の会話劇と主人公のナレーションが重要になってくる
同棲でやること決まっているだろと思う人もいるかもしれないがそういうシーンは一切ない
ラブストーリーなのかどうか微妙だ
たしかに前衛的な舞台は全くつまらない
シュールだ
まだ死んでないよの方もよくわからないし終わる直前だけど面白そうな雰囲気は感じた
向こうの劇団の名前がすごい
劇団名じゃなくてバンド名だけど『うるさくてごめんねバンド』を思い出した
山崎賢人も松岡茉優も良かった
両方良かった
うまかった
若手の男性俳優には触れると火傷しそうな荒々しさを求めたい
今回の山崎くんはとてもセクシーだった
可愛いは作れるってほんとなんだね
こんなかわいい松岡茉優初めて観た
泥酔してブチギレて怒りをぶちまけるシーンがグッときた
沙希を演じたのは松岡茉優だが沙希というキャラもかわいいを演じていたんだ
結婚したかったのかな
沙希は変わっていくけど永田は変わらない
沙希は悪くない!悪いのは永田だと思うことができたら壊れなかったのに
東京にギブアップし実家に帰り地元に就職した沙希と東京であてのない夢を追いかけ続ける貧乏役者永田
舞台劇を観ながら涙を流しながら何度も「ごめんね」を言う沙希にグサッとくる
バイクのシーンや二人で台本を読む一連のシーンや人形じゃないよとヒロインが呟くシーン
静かさが不快に感じるってところもいい
そのほかにも印象に残る好きな場面が多かった
脇役の伊藤沙莉も良かった
水木一郎がオールスターゲームで歌うような風なびくカラフルなマフラーにゴールドのスカートの伊藤沙莉
あんな人は東京で見たことない
何度も観たくなる映画
噛めば噛むほど味が出るスルメのような作品
原作も読んでみよう
だけど最後があれれって感じ
なにあの演出
あまり好きじゃないなあ
こち亀で作者がページ数間違えてああいうことあったことを思い出した
エンドロールの最中も本編が続く
『ステップ』と『劇場』を観たあと強く感じた
山崎松岡伊藤同学年の3人が令和の映画界演劇界を引っ張っていくんだなと
それ思うとワクワクしてまだまだ死ぬわけにはいかない
昭和感のある雰囲気だが
幕が下りる
原作は未読です。かなりの縮小を余儀なくされての公開でしたが運良く映画館で鑑賞できました。
(でもお客さん4人😭ステキな映画なのに、コロナのアホー!)
物語の舞台は東京。
なぜ自分の才能は認められないのか。
大都会をさまよいながらゆっくり滑り堕ちてゆく演劇人、永田。煮え切らない日々を悶々と過ごす理屈屋で自分勝手なヒモ男永田役に山﨑賢人。これはかなり挑戦的なキャスティングと思いきや、まさかのドハマリで正直びっくりしました。
佇まい、表情、声のトーンまでそこにいるのは間違いなく永田でした。
(失礼を承知の上で…山﨑賢人飛躍的に演技がうまくなってる!)
そして永田が出会う女性沙希。
彼女もまた夢を追ってこの街に来たがいつの間にか心も体も不安定になり脱け殻のようになってしまう。
永田の才能を誰よりも認め、共に過ごす時間を大切にしているがやがてその存在に苦しめられることに。
松岡茉優以外に思い浮かばない程の適役。
自転車に2人乗りするとこが好きです。
この後の恋の結末を知っていながらもそっと寄り添う二人。じわじわ感動。
そしていよいよ"恋愛映画"として迎えるクライマックス。
しかし!"劇場"のトリックが明かされまさに鳥肌!
その上沙希の「ごめんね。」に連られてもらい泣き。
全てがハッピーエンドにはならない。
それでも必ず物語の幕は下りる。
客電が灯ると誰もいない舞台。そして客席。
これからもできる限り映画は映画館で観よう。
改めてそう思わせてくれた。
劇場
わかる
山崎賢人がとんでもない最低のクズのヒモに仕上がっています。松岡茉優ちゃんは甘やかしてるつもりはなく、してあげたくてやってるはず。でも結果的に甘やかしてしまう。
最後の別れの場面で、彼が変わったんじゃなく私が変わってしまったから、ごめんね、、と言うような事を言っていて、胸がギュッとなりました。
言わなくても分かってほしい、察して欲しいと思ってハッキリ伝えられない女心、好きだから言いたい事も言えずに自分を苦しめてしまう、、、すごくわかる。
それを大丈夫だと勘違いするクズ男。
ポツリポツリと気持ちを声に出す彼女の本音には最後まで気づかない…
伊藤沙里ちゃんも良かった。
夢を追いかけてる人には山崎賢人役の気持ちがすごいわかるんだろうなぁと。抱え切れない思いを抱えきれない気持ち。
原作読んでないけど、又吉さんて、女心もわかるの?って思いました。
劇場
よかった。
傑作です!
小さい頃、
人生は楽しいと思っていた。
生きていくことは、楽しいと思っていた。
でも、大人になった今、
現実は甘くはない。
人生は苦しいことだらけだし、
生きていくことは、苦しい。
それでも、小さな幸せや喜びはある。
たまに、大きな幸せや喜びもやってくる。
その幸せや喜びを、
どう感じて、生きていくか。
それが、人生にとって、重要であると感じた。
死ぬ時に、
「人生、苦しかった。」
「でも、人生、楽しかった。」
そう思うことができたら、
この世界は悪くないと思う。
苦しさを感じて生きていくことも、
悪くない。
楽しむことができるのではないか。
そんな風に、人生について、考えた映画でした。
山崎賢人さん、松岡茉優さんの演技は、とても素晴らしくて、素敵でした。
映像も、自分の好みで、最高でした。
切ない、、!
花火も鑑賞し、松岡茉優が好きなので今回の劇場も気になってアマプラにて鑑賞。
山崎賢人くんが別人のようで今回のキャラクターが結構ハマっていた!
ただ役はかなりのクズ、、笑
最初から怪しい雰囲気は漂わせていたが、ヒモで光熱費を支払う理由がないと逃げるのはイライラした笑
松岡茉優の演技はさすがでいそうな女子を演じていて、所々いそうで笑ってしまった。
ラストが想像つかなかったが、夢を交わしているシーンから演劇に切り替わり、さきに向けて発し、さきが泣き続けるシーンが切なかった。
所々で演劇のシーンに変わるところが又吉さんらしいというか描きそうな雰囲気でさすがだなあ、と!
次回作もあれば楽しみです。
まじ?
偏見じゃないけど東京に住む人間はみなこんな経験をしているわけ?
わたしには到底考えられないような世界なんですが。
現実味のない出会いから、現実味のない明らかにズタボロの男と
それを何故か信じる感情のみえない女。
そんな印象。
著者がどんな人生を歩んできたか知らんが、まだ自己満足で
生きてるんちゃうか。
いいシーンが正直浮かばない。
松岡茉優ちゃんが大声だすシーン。
ここで本性が現れるかと思ったが、あまりにも
パンチが弱く、むしろ人間味が薄くなった。
いえ、この作品がどうこうというより私の経験不足ですね。
全224件中、81~100件目を表示