「単純なワニ映画と思うことなかれ」クロール 凶暴領域 りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
単純なワニ映画と思うことなかれ
ワニ映画とは珍しい。
予告が面白くて公開当時から気になってた。
しかもたしか丁度関東が大雨で被害にあってた時期だよね。
私の実家も避難警報がでたのよ。
タイムリーだなーて思ってた。
さて、サメ映画は数あれどワニ映画とは珍しい。
陸に上がれないサメとは違って、ワニだと逃げ場ないね。
陸上では動きもゆっくりだから多少人間側にも希望持てるところが都合よし。
フォルムも怖い。
ただまぁ正直B級パニック映画感がプンプン。
軽い気持ちで見ましたが、意外にもストーリーが感情移入しやすく面白い!
主人公親子の回想と重なるシーンとか普通に盛り上がって感動するよ。
あと、この映画はテンポがいい。
時間も87分と短めだからか、冒頭、すぐハリケーンが街を襲う。
どっかの天気予報士が、「こいつはヤバイ」とかいうシーンもなく、あっという間に冠水し始める。
ラストも余計なエピローグなしで、いきなりエンドロール始める。
これはいいよ。気軽に見れる。
気になった点は2つ。
まず、ワニが突然現れる。
予告にも映ってるからネタバレにならないからいうけど、ワニが最初に出てくるシーンはかなり突然。
こういう映画は、ジョーズみたいに、存在を匂わせまくる演出だと思ってた。
敢えてそれをしてないんじゃないかってぐらいの演出。
主人公が何か様子が変だなーとか、主人公がよそ見してるときに後ろでワニの尻尾が見え隠れするとか、焦らすようなシーンが皆無。
もう1つは、ワニがいるということに誰も疑問を持ってないということ。
民家に普通にワニが出てくるのは、やはりお国柄なのだろうか。
これが日本だったら、近くの水族館からワニが逃げ出したとか、密かにワニの品種改良してた研究所が破壊されたとか、なにかしら理由付けがあるはず。
でも、きっと海外は近くの沼にワニがいるとかが珍しくないんだろうね。
野良犬みたいな野良ワニみたいな?
まぁ、とにもかくにも面白かった。