劇場公開日 2019年11月1日

「様々なものに通じるものがあるのではないかと考えさせられた。 理不尽...」ブラック校則 cocoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5様々なものに通じるものがあるのではないかと考えさせられた。 理不尽...

2019年11月6日
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鑑賞方法:映画館

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様々なものに通じるものがあるのではないかと考えさせられた。
理不尽なことは学校や校則に限らず存在しているし、作中に出てくる外国人達のラップの中にも外国人だからという理由で虐げられている理不尽さがあったように思う。

また、若手役者陣の演技も良かった。

佐藤勝利(小野田創楽)自身は端正な顔立ちではあるが、それを消すような陰キャさ、ヘタレっぷり。葛藤するシーンがいくつかあるが、ヘタレ故に踏みとどまってしまう演技がとても良かった。

髙橋海人(月岡中弥)の演技経験が浅いらしいが、そうは感じない。自然な会話、些細なシーンでの表情、演技が素晴らしい。個人的に月岡家での会話は好きなシーンの一つだ。

モトーラ世理奈(町田希央)の独特な雰囲気がまた良い。一見ミステリアスだが実は繊細な女の子という希央が良く表現されていたと思う。

他にも堀田真由(三池ことね)、田中樹(松本ミチロウ)の嫌味な役には心底腹が立ったし、箭内夢菜(上坂樹羅凛)の走りきった後の表情の清々しさ、葵揚(七浦啓太)の憎みきれないコミカルさ、水沢林太郎(漆戸丈士)の狭間で揺れる役どころ、達磨(東詩音)のラップには特に心を打たれた。

あと、星田英利(手代木)が怖くて、学生時代に怒られたことを思い出した。そういえばこんな先生いたなと学生時代が懐かしくもなる。

映画のストーリー自体が面白く、楽しめたが役者陣の演技も見どころの一つ。
公開が終わってしまう前に、もう何回か見に行こうかと思う。

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coco