劇場公開日 2019年9月6日

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「冒険家はなぜ北極点を目指すのだろう・・・」ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5冒険家はなぜ北極点を目指すのだろう・・・

2020年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 祖父オルキンが冒険家。貴族しか行けないほど金がかかる北極点への旅。しかし沈まない船ダバイ号もついに帰ってこなかった。事実としては北極点到達を果たしたのは20世紀に入ってからなので、この内容も架空ながら面白い内容ではあった。

 序盤では貴族の政略結婚とか舞踏会デビューとか大した展開ではなかったのに、家出をして自力でダバイ号を探す旅に出た貴族の子女サーシャがなんとも逞しくなっていく様子がよかった。記憶力もいいし、色んなことを調べる14歳。忙しい食堂で働きながら、ルンドが船長を務める船に乗るため勉強する・・・船員の特徴とかも・・・

 輪郭線のない独特な絵は幻想的でもあり、意外と表情も豊かに感じられた。60年代の東映アニメみたいな作風をコンピュータで描いていたような雰囲気で、色の数が少ない割に色んな表現ができるんだと驚いてしまうほど。圧巻は氷山が崩れるシーンだったかな。

 まぁ1年も経ってるんだから、船員は生きてるはずもないし、医療品や食料を求めてダバイ号を捜す一行。淡々と進む割に、細かな描写が立体感を醸し出してくれて、あたかも流氷を彷徨ってしまう錯覚にも陥る・・・と言えば大げさかもしれないが、サーシャの信念、信ずる心がシロクマをも倒してしまったりする。う~ん、何となく最後はあまり感情を動かされなかったけど。

kossy
かせさんさんのコメント
2023年8月28日

絵本のような、初期のディズニーのような印象に、西洋絵画のデッサン力が加わって力強い表現になってました。

かせさん
こころさんのコメント
2022年1月30日

kossyさん
コメントへの返信有難うございます。
そうなんですね。レビュー数( 驚愕の数字ですが)を結構超える鑑賞数なんですね。凄い!!
コロナの影響、想定以上に大きいですよね。。

こころ
こころさんのコメント
2022年1月30日

kossyさん
レビュー数 7000目前ですね ✨
kossyさんのレビュー後半の冷静な見方、確かに…と思いながら読ませて頂きました (^^)

こころ