ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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救いがない…
結局この映画は
若者達が奇妙なカルト集団の餌食になるまでの過程を描いた映画。
逆転劇を期待してましたが最後までなし…😑
えっ!?ていう感じで、終了。
ただただ後味の悪い映画でした。
何回でも観れてしまう中毒性がある🤣
劇場公開したときに一度見て、普通に好きだったんだけど、アマプラの方で久々に観たら2回目も面白くて面白くてなんかハマって、次の日もまたミッドサマーを観ました😂笑笑
村に入る時の車内からの映像、上下反転する撮り方がまず良い。2回目鑑賞だと特に。
村に入る直前にみんなで薬をやったときの、主人公の「みなが私のことを笑ってる」という妄想や音、音の遠くなる感じ、グネグネとする視界、主人公の歩き方や話し方泣き方、全てがリアルで好き。
後半、かなりトリップしてる場面が出てくるけど、その視界の描写もリアルだった…!
そして応援セックスは褪せない面白さで、大爆笑🤣
クズ彼氏さんのビックリした表情がたまらなくコント笑
嗚咽と喘ぎを交互に見せてくるの確信犯すぎてもう呼吸困難くらい笑った笑
あとはやっぱり、最後の最後の笑顔は鳥肌!!
爽快感すら与えてくるラスト!
改めて観ると全ての展開は最初から予告されていて、ホルガのみなさんはしきたりに従い淡々と儀式を執り行っているだけなのだなぁ、と。
上映時間が長くてつらいというレビューもみましたが、私としてはホルガ村に着くまでの時間が少しくどいくらいで、ホルガに着いてからは儀式やイベントが次々と続くし全てが繋がっているので、全く飽きない!
壁画や細かいセリフも全て伏線になっていたり、フックが仕込まれていて、そういうのにアンテナをはるのも楽しい。
何度でも観たくなるブラックコメディです!笑笑
全てが少しずつおかしくて最高に気持ち悪い
何かが少しずつ圧倒的におかしいまま進んでいく物語。
カルト、宗教、コアな村のしきたり、やたらとカラフルな花、明らかに裏のある笑顔、戸惑い。
静かに狂気を孕んだまま、終焉に向かっていく。
見えているのに見えないような、本質が隠された気持ち悪さのまま進んでいって、
自分の感覚がおかしいのか、何なのかが分からなくなる。
ドラッグの中毒者が見ているような妄想と現実の狭間にいるような感覚になる。
夏至祭り
日:20/12/27
方法:アマゾンプライム
メモ:妹も親も失って傷心しきった主人公は彼氏と友達と北欧の夏至祭りへ。そこで巻き起こる恐怖体験。
感想:衣装が自然がとても綺麗。なのに気味の悪い映像でカメラワークも素敵。
怨念も、霊も、悪魔も、サイコキラーも出てこないのでホラーではないと思う。
彼等はコミューンの中で伝統に従ってピュアに生きている!カルチャー映画だ!と思った。連れてきた友人が「僕の両親は火の中で死んだが、僕は悲しくなかった。ここでは皆が家族だ」みたいなこと言ってたし、住んでいる人達は幸せなんだろう。
少数な異文化は受け入れられにくい。非科学的な伝統は頭がいかれてるように見える。この映画の場合は人殺してるので犯罪ですが、、
最後志願して燃えた人間が1番恐怖と痛みを叫んでた。栄誉な筈なんだけど。それがリアルなとこだよなと思った。
好きとしか言いようがない映画
牧歌的で善良そうな人達からなるコミューンで
脈々と受け継がれてきた想像を絶する恐ろしい伝承。
世界のどこかで、もしかすると日本でも、そんな民間伝承が今も
ひっそりと受け継がれ守られている所があるのかもしれない。
誤解を恐れずに書いてしまうと、そう思わせるところにある種のロマンを感じる。
ただグロ耐性がある人でも、色んな意味で相当好みが分かれるだろうから
あえてはお勧めしない映画。
(鑑賞日は既に忘れたので[鑑賞日]は適当です。)
人生は「季節」だ
映画「ミッドサマー」(アリ・アスター監督)から。
この映画のジャンルは何だっただろうか。
「フェスティバル・スリラー」と書かれていたが、
「夏至」(ミッドサマー)が、フェスティバルと結びつかなかった。
しかし「常識を破る形容しがたい大傑作」の評判で、
それが理解できなかった私の感性さえ、自信喪失状態となった。
メモはそれなりにしたが、作品に結びつくようなフレーズがなく、
当たり障りのない例えを取り上げてしまった。
「人生は『季節』だ。18歳までの子供は「春」。
18歳から36歳までは巡礼の旅をする、濁ったよ「夏」だ。
そして36歳から54歳は労働の年齢、季節は「秋」、
54歳から72歳は人々の師となる」
言葉はなかったが、それが「人生の冬」に相当するようだった。
さらに「72歳の後は?」の問いかけに
「首切り?」のジェスチャーで表現していたのが印象に残る。
20歳ごと、40歳、60歳、80歳ではなく、18歳ごとのサイクル。
もうすぐ日本も「成人」の定期が「18歳」になる。
だからかな、この「18歳」サイクルが、とても新鮮だった。
内容は、スリラー、ホラー系が苦手な私にとっては、
目をつぶってしまうシーンが多かったなぁ。
クセが強いです。
パッケージに惹かれて借りました。
よく宣伝で衝撃の作品として話題になっていたためどんなものなのかな?と思いながら拝見しました。
なぞの、乾杯の前のホォッハァッの時間があります。
風習なのでしょうが、意味を知りたかったです。
歩いてきた人を、食事後は椅子に乗せて移動スタイルにも
少し笑ってしまいましたが、それも決まり事なのでしょう。
奇妙な気持ちで見た瞬間から奇妙になりますが
民族ってそれぞれ生まれも育ちも考えも全て異なるわけで、それが当たり前なら当たり前の習慣になるわけで、誰もそれを変とは思わない空間であって、他から見たら初めて見る光景と言うものは衝撃があったりするものなんだと思いました。
私たちがしている、手をあわせていただきますだって、やらない国もあるわけで、育った場所がそうさせている作品だと思いました。
人の当たり前の習慣を怖いと思ってしまうという心理をざわつかせてきました。
音の使い方が怖がらせるの上手い使い方でした。
と思って見ていたのがはじまって20分間くらい。
まだそんなに異変は起きていないのに
岩の上に立っている人を見て
女の子が怖がりすぎだろって思ってたら
怖がった後に、その人が飛び降りてきて
こっちが、ホォッハァッでした。笑
90年に一度の儀式で、飛び降りる謎の儀式。
飛び降りて死ぬのに失敗すると、みんなが泣き叫びます。
あのシーンは鳥肌でした。
失敗すると、棒で顔を潰されて殺されます。
おばあさん飛び降り方うますぎて
おじいさん足から行っちゃってました。
でもこの国ではその風習が当たり前なわけで
それを受け入れられないひとたち。
老いて病気になって死ぬよりも
全てやりきって自ら命をたつ喜び的な風習のようです。
最初に書かれていた布の絵は
好きな人に陰毛を食べさせて、結ばれるみたいな絵でしたが、実際にそれをされちゃってました。
手を繋ぎながら踊るダンスで失敗すると吐いてる女性いてわらいました。笑
しかも優勝しちゃってメイクイーン。
クリスチャン役の男性の表情の演技がすごく上手いなと思いました。
目だけで演技できる感じ、すごいです。
練り歩く全裸のおばさん久しぶりに拝見しました。
全裸の女性に囲まれながら、取り憑かれたように
やってしまいますね、しかも真横で
歌歌われ出して笑っちゃいます。
ラローラロー言われます。
ああーああーを奏でてきたときも笑っちゃいますw
なんかシュールです。
そしてダニーは、ああーの奏でるシーンを見てしまい嘔吐です。
なんかもう後半戦はちょっとわけわからないです。
結局一緒に行ったみんな殺されてましたね。
あのフニャフニャの飾られてるやつは遺体ですか?
作った人形なのか、中身を取られたから
あんなにフニャフニャなのですか?
って思ってたら熊をきせられてました。笑
そして燃やされていく姿を花を見にまとって
ダニーは見てました。
後半戦が本当に理解がふっとんでました。
叫ぶと叫ぶモノマネしてきます。
お母さんお父さん娘さんが亡くなった理由は
一体なんだったのでしょうか。
クセ強い映画でした。
よくわからなかったけど最後までしっかり見てしまう作品でした。
コメディじゃないけど、一周回ってコメディに見えました。
宗教とかクリスチャンとか民族とか儀式の意味とか
全く詳しくないため詳しい方が見るともっと楽しめたのかな?と思いました。
退屈だった
この先、何かあるのだろう、あれ?まだかなと観ていたら、終わった。。しかし、長過ぎる。両親を亡くし、失意の主人公がカルト教団に入り、彼氏もその友達も殺されるが、自分は女王になり、笑顔で終わる。私には理解不能でした。
衝撃の連続だけど最後には…
心が不安定な主人公。依存してしまうように愛している恋人とその友人たちとの旅行先で目にしたものは…。ハッとするほど美しい映像の数々、そして残酷さ、恐怖…と、思いきや、実はそれは主人公の心を解き放ち解放されるものだった。こころの不安と失恋の痛みが描かれていました。観ているうちにちょうど主人公とかさなるな、というところがあり、最後は共感し、心が解放されたスッキリとした気持ちになりました。
アリ・アスターの狂美祭
高い評価を得た『ヘレディタリー/継承』だが、一般観客の評価は賛否両論。かく言う自分もそう。そのオリジナリティーや戦慄さは認めつつ、なかなかに難しく理解し難い点もあった。
が、アリ・アスター監督はその長編デビュー作で一気にホラー界の最注目株になった事に異論は無い。
そんな彼の長編第2作目である本作も、すでに賛否両論巻き起こしつつ、再び観る者を衝撃のホラーの深遠へ誘う…。
突然の悲劇に見舞われた女子大生のダニー。
妹が引き起こした無理心中で、両親もろとも家族を亡くしてしまう。
たった独り残され、心に深い傷とトラウマを抱え、立ち直れないまま…。
心がボロボロで一見か弱そうだが、ちとイライラウザく、面倒臭そうなダニー。私の事は心配しないでと言いつつ、私の事をもっとよく見て、私の事をもっと構ってと言わんばかり。
そんな彼女の支えになるべきの恋人クリスチャンだが、今ダニーと微妙な関係。別れを切り出そうにも、彼女の今の状況から切り出せず。数日後の彼女の誕生日すら忘れている始末。
クリスチャンは友人のペレから、ペレが育ったスウェーデンの人里離れた森の奥のコミュニティへ誘われている。このコミュニティを大学の論文にしようとしているジョシュ、そこで女遊びしか考えていないマークら友人と共に。
優柔不断なクリスチャンはダニーにこの事を話していない。ダニーにスウェーデン行きがバレ、ダニーも気を紛らわそうと参加する。
微妙で何処かちぐはぐな関係のまま。
そして訪れた村“ホルガ”は…。
ちょうど90年に一度の夏至祭“ミッドサマー”。
白夜で24時間白日の大地。
その地は、花々に彩られた美しき“楽園”。
大自然の中で気ままに、白い衣に身を纏い、その土地に根付く風習に身を委ねながら、暮らす人々も来る者拒まず。
さながら“理想郷(フロンティア)”。
都会で暮らす若者はやはりどうしても魅了される。
殊に、傷心を抱えた者は。
学生なので、煩悩の某一人を除いて、この村に遥か昔から伝わる風習や伝統は興味深い。
…が、それも夏至祭当日まで。
すでに暗示されていたかもしれない。
そもそもこのホルガに漂う、フロンティアと表裏一体のカルト的風習の不穏さ。
村あちこちにある壁画やシーツのペイティング。よくよく目を凝らすと、芸術的でありつつ…。
ダニーらが車で村近くに立ち入った際、カメラが上下逆さまに。
まるで、我々の常識は通用せず、覆される、と言わんばかりに…。
厳かな雰囲気で始まった夏至祭。
高い岩壁に登った男女2人の老人。
突然…!
そこから飛び降りた…!
驚愕するダニーたち。
が、村人たちは平然。
これは村に伝わる聖なる儀式。
生を自ら終え、その生を次産まれてくる生へ。
ここから、狂気の祝宴の数々が続く。
性交が認められた一人の村の少女。クリスチャンを誘う。手作りのケーキに入れた“モノ”は…!
夏至祭のメインイベントとでも言うべき村の少女たちによるダンス・コンテスト。倒れるまで踊り、踊り抜いた一人が新たな“女王(メイ・クィーン)”になる。強制的に参加させられたダニー。
クリスチャンは村の老女たちに見守られる中、少女と強制的に性交の儀式。
そして、新たな女王の誕生と共に締め括られる夏至祭。身の毛もよだつ最後の儀式を笑みと共に見つめる新たな女王とは…。
もう一度。我々の常識は通用しない。
遠い昔、北欧や欧州で実際にあった風習をヒントに創り上げた衝撃の“アリ・アスター祭”。
ホラーと言うと暗いシーンが当たり前だが、その固定概念を覆す白夜の明るさが斬新な悪夢を見せる。
明るい故、残酷描写はショッキング過ぎ。崖から飛び降りた顔面ぐちゃぐちゃの人体損壊、斧で頭をかち割れ、赤と黒と鉛色のようなドス黒い血…。(うへ、自分で書いてて気持ち悪くなってきた…)
しかし、映像は幻想的なまでに美しい。皮肉のように。
村の建物や衣装もあたかも“存在”するのように。
何もかも緻密に構築されたアリ・アスターの世界と才気!
『ヘレディタリー/継承』同様、本作も自分の中で賛否両論。引き込まれつつ、難しくも。
多くのレビューではよく分からないとの声が多いが、でもそれで当然。くどいようだが、我々の常識は通用しないのだから。
キャストではやはり主演のフローレンス・ピュー。
精神不安定な序盤から、この村の異様さに恐怖。さらにまたまた内面変化。
お見事!
実は彼女の演技や作品をしかと見るのは本作が初めて。これだけでも充分だったが、女の子レスラーに扮した『ファイティング・ファミリー』やオスカーノミネートの『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を含めれば、そりゃあ一躍ブレイク&脚光を浴びるわ。
今年は『ブラック・ウィドウ』もあるし、これから楽しみな逸材の中でも特に大注目!
ある村の狂気の祝宴が話題だが、本作はダニーのドラマである。
物語始まった時、彼女の心は崩壊しかけていた。
独りぼっち。恋人に癒しも感じない。
そんな時訪れたこの異様な地。
最初は恐ろしかった。
今すぐにでも帰りたかった。
が、この地に居場所を感じ、この地の人々から手を差し伸べられる。
そして、この地のある座に就く。
それは彼女にとって、救いだったのか…?
新たなる悲劇と狂気の始まりなのか…?
アリ・アスターは次、我々にどんな戦慄の招待状を送ってくるのだろう…?
夏至の夜に
予告編で気になっていたところ、期間限定配信されていたので鑑賞。
導入から世界観に引き込まれました。綺麗な映像と不穏な音楽にわくわく感が掻き立てられますな〜と、この後の展開を楽しみにしていたのだが…… おや?おやおや?
ヘンリー・ダーガーっぽい絵がちゃちい。(予告でチラッと写るくらいだと雰囲気あったんだけど)飛び降りシーンが怖くない。(個人的に飛び降りシーンには弱くて、胸のあたりがひゅんってなるのだが、これはリアリティに欠けるのか全く平気)死体がちゃちい。(グロいと聞いていたのだが)ほんで、たいして何も起こらないまま、主人公にやりで終了…なんじゃこりゃ。
ホラーとしても、サスペンスやスリラーとしても弱く、どちらかと言えば愛憎劇か?
もっとぞくぞくしたかったです。
一番怖かったのは、コミュニティからの志願者の人が、最期の瞬間にファンタジーが解けてしまったところ。でも、熊さんが可愛い過ぎて、和んでしまったよ。
とんでも村のとんでも祭りに爆笑
もっと怖いと思っていたけどまったく怖さを感じず、自分エログロ耐性が割とあった様。村に入ってから村人の反応がいちいち面白すぎてほぼ爆笑しながらの鑑賞に…後でやってるアレコレが気になりすぎて真面目にみるのは無理!
主人公のメンヘラぷりや恋人やその友人の性格も中々酷くて良いし、白夜とドラッグのおりなす明るすぎる世界観は新しくて見応えありました。
いやでもあんなに白昼堂々と全てを見せ合うコミュニティ私には無理だなぁ(笑)
全編に渡って意味あり気な絵が大量に出てくるので鑑賞後に考察を検索して読んだらバイキングだルーんだで中2心がくすぐられてより楽しくなっちゃいました。
そのうちディレクターズカット版で見直そうかと思います。
(゚o゚;;ジワジワ恐怖を感じました。
コロナ明け、初映画館!見逃していたミッドサマー見に行きました。
スウェーデン秘境の村の夏至祭を文化人類学専攻の学生たちがレポートしにいくお話。
日本秘境の村まつりも鬼祭という物が多く見受けます。このスウェーデンの祭りも色々と隠された秘密があるお祭り。このお祭りの毒牙に学生たちがかかっていってしまいます。
祭りといえば文化人類学的に研究の宝庫。セックス、乱行、近親相姦、ドラッグ、生贄殺人となんでもありでこの映画もふんだんにその要素を含んでいます。
村人の笑顔がとても不気味で、映像も明るい中に狂気を感じさせてじわじわ恐怖に引き込まれてい来ます。ラストはもうグッチョグチョ。あらららら。という感じでした。
前半少しダルな感じ、ちょっと残念。
《ネタバレあり》意外な伏線かも!?
映画を見る前から、ヒグチユウコ氏の描いたミッドサマーのポスターが気になっていた。(ダニーが泣いてる顔のポスターも“何があったんだろう”と気にはなったが。)
私には、イラストの花に囲まれたダニーが生気を失っている=死んだ人の顔としか見えなかったのだ。目の下のクマや、視点の合ってない虚ろな目、半開きの唇…ただの“花に囲まれた可愛いヒロイン”には見えなかった。また、それだけではなく、何となく逆さに吊られている重力感も感じてしまっていた。ポスターのイラストがわざと逆さに配置されたのではなく、実際に逆さ状態を模写されたのではないかと、感じたのだ。
ダニーが最後にどうなったかは描かれていない。クリスチャンが目の前で焼け死んで、頭がおかしくなって(反転して)、とても可愛い笑顔で自分の置かれた環境をすっかり受け入れたかに見えた。あの後にペレと結婚したかもしれないとも考えた。
しかし、どうしても気になったのが、歴代の女王の写真の多さだった。今ごろ彼女達はどうしているのだろうと思った。また、彼女が女王と決まった時、他の女性が全く悔しそうではなく、むしろ“私じゃなくて良かった”とはしゃぐ気持ちを押さえたような、憐れむような目をしていた気がした。
だから、最終的にヒグチユウコ氏の描いたポスターの絵によって、私はダニーが女王に選ばれ、自然神に捧げられたのだという考えに至りました。
皆さんはどう思いますか?
主人公のフローレンス・ビューの存在感が救い
カルト宗教のコミューン村の新しい命を迎え入れるための儀式用の生贄と種馬のおびき寄せにまんまと引っかかった男子大学生グループの話。
というところでしょうか?
たまたま女子も来てしまい、たまたま美人だったため女王蜂的な女王に選ばれてしまい、その後は逆ハーレムみたいに好きな男を選んで子作りして用済みになったらまた生贄に、というパターンでしょうかね。
こういう話は不愉快なだけですが、映像の美しさでチャラにして、好奇心を煽って最後まで見せる技法ですね。
前半がもっとコンパクトだったら
平日の昼間、しかもコロナ禍の影響もあり、130席の劇場に観客は私一人。劇場でのホラー映画のふれこみのある作品(ディレクターズカット版)は久しぶりだったので、なんか嫌だな〜と思いながら鑑賞しました。前半部のダルさにうとうとしていると過剰なBGMで起こされることを繰り返していましたが、その分、中盤からの美しい映像やトリップ時のゆがみ、伏線回収は楽しめました(交わるシーンは不謹慎ながら笑ってしまいましたが)。今作は言わば若者たちが餌食になる生贄風習もの。凄惨なシーンの数々は大きな見どころになるのでしょうが、かの国の処刑動画を観てしまった後ではどうしても作り物として意識してしまうため、怖さは半減。鏡に写った顔の正体がわからずじまいだったり、主人公の最後の笑みの意味もよくわからないので、答え合わせのように、これから他の方のレビューを読みにいきます。
恐怖とは違う何か
やっと観賞できた、上映期間中に観られてよかったです
見終わったあとに恐怖というよりは神経のすり減るような不安を感じた、久しぶりの映画館で2時間越えを抜きにしても
カルトのコミューンに赴いた若者が次々と殺される、なんて設定わりと良くあるけれど、例えば恐ろしい儀式の生け贄にされるとか、言い付けを守らずに殺されることはこの映画のメインの怖さではないような気がする、残酷シーンも控えめであまり怖くない
主人公は単なるホラー映画の犠牲者として殺されるのではなく、コミューンに取り込まれて女王にまでなってしまう、一人の人間の常識が覆される話だ、そしてその常識は私たちの社会のルールやモラルでもある
ホルガの風習はいかにもカルトチックで異様で受け入れがたい、こんな新興宗教がニュースで流れたら間違いなく殺人集団だと非難できるだろう、
しかしいったん社会というマジョリティを剥ぎ取ってコミューン内に踏み入っていまえば少数派で異常なのは私たちの常識で、神聖な掟を守らなかったり、先祖の霊を冒涜すれば断罪されるのはこちらの方だ
ホルガに着いてから学生たちは怪しげな薬草で幻覚を見続ける、ダニーが徐々にホルガに侵食されていくのをいつの間にか蔓延る植物の幻覚で表現しているのがアルチンボルドの肖像のようで美しく不気味だ
ホルガの民の生活は無言でダニーに問いかけ続ける「私たちが異常にみえるかもしれないけれど、あなただって薬で不安を紛らわし、他人に依存したり、食い物にしている、少なくとも私たちは幸福だ」と、
ダニーが最後にホルガを受け入れてしまうのはカルトの洗脳だけど、彼女のこれまでの生活が幸福なものではなかったからに他ならない、ダニーにとってあのラストは間違いなく解放と癒しのハッピーエンドだ
ダニーの中での現代社会の敗北が私たちの当たり前だと思っている常識は、実は依る辺ない脆弱なものかもしれないと思わせて、恐怖よりも不安な気持ちになるのかもしれない
穏やかな物腰や笑顔が時には頭蓋を粉砕する木槌よりも暴力になり得るとは
カルト教団の村物語
ようやく映画館も解禁❣️でも、新しい作品は未だお預けの中、3月に見逃していた、『ミッドサマー』を映画館で久しぶりに鑑賞。因みに、観客は私を含めて3人でした…(笑)
見終わった後味が悪いという評判通り、こんな異常な世界観はかなりヤバいし、イヤミスの境地のような感覚の作品でした。
それでも⭐️⭐️⭐️⭐️にしたのは、これまで鑑賞したホラーやスプラッター映画とは、格段に違う異常な怖さを作り上げたアリー・アスター監督への敬意を表しました。また、これまでのホラー映画ではなかった、胸をキューと締めつけるような効果音も、恐怖を一層煽ります。
舞台は、夏のスウェーデンの天国のような田舎村ホルガ。短い夏を謳歌するような自然に囲まれた美しい村とそこに住む親切な村人達。しかし、その美しさとは対照的な、昔から伝わるカルト教団のような、異常な慣習が次第に露わになります。そして、1人、また1人外部から来た人を呑み込んでいきます。
老人が崖から飛び降りるシーン、外部の男と娘との公開性交シーン、そして、クライマックスの火あぶりシーンのグロさとエロさには、目を背けたくなるほど…。一方で、その怖さと正反対な美しい自然に囲まれた村の描写とのアンバランスさが、観る人の心までも不安定にさせる作品でした。
ストーリーも、主人公・ダニーの心の葛藤から次第に新たな境地へと変貌する様は、人間の怖さをも描いていると思います。こんなに、イヤーな気分にさせられる作品を、2時間半も見せつけられましたが、その分、記憶には残る作品になりました。
世界の果てまでイッテ、ギャー!
まあ、何とも不条理で不可解で不愉快な映画でした。出だしからして、本編とは関係ないシーンばかりで、主人公にまるで感情移入できず、結構イラっときます。都会から変な風習がある田舎に行ったらヒドイ目にあうと言う、よくあるお話しを村の変な儀式や歌や踊りを交えて、延々と2時間半も観せられるのは、なかなか辛いです。主人公の彼氏の運命に至っては、悲惨を通り越して爆笑ものでした。
全181件中、81~100件目を表示