ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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季節は巡る 生命は廻る
花は生命の象徴としてよくたとえられます。
そして季節ごとにいろいろな花が咲きます。
また、ヒトの一生も度々季節にたとえられます。
芽吹きの春 成長して開花する夏
結実する秋 種を残し衰退する冬
花はいずれ枯れてしまいます。
でも季節が巡ってくればまた咲きます。
ヒトもいずれ一生を終えてしまいますが
種子や宿根が絶えない限り生命は継承していきます。
そういう意味では、花もヒトも等しく自然の一部なのです。
よそ者からみたらまゆつばモノの
古来からの土着風習ならびに宗教的祭事。
そして哲学的、というより儒教的な教えを含んだ
どこか、いびつな倫理観のなかで
常につきまとう不安と恐怖と
祝祭の喜びに満ちた何とも言えない高揚感とが
ないまぜになっていくラストに、感情が置いてきぼり!
9日間という祝祭の過程で
ヒトの生命をひとつひとつ捧げながら
ヒトの感情もひとつひとつ切り離していく。
それらすべてを火にくべて自然に返しフィナーレとする。
ヒトの節理をも自然のサイクルとして組み込まれていくかのように…
けして祝祭というオブラートに包んで
崇高ぶっているだけの映画には思えない…
『へレディタリー 継承』の方がミニマムかつソリッドな
語り口だと思いますが、観終わった印象は同じで
呆然… 転じて、じわじわとインパクトが強まっていく感じ…
考えれば考えるほど深淵にハマっていく感じ…
そんな、噛めば噛むほど味がするスルメ映画だと思いました!
う〜ん、、
白夜の終り
大爆笑。
それまでもツッコミどころ満載で、笑いを堪えてはいたんだけど、女王を決める踊りの戦いあたりからツボに入ってしまい、イスが揺れるくらい笑ってしまった。
これを世の中がどう受け止めてるの?
なんで満席なの?
この新型コロナ騒ぎで、みんな外出を自粛してるっていうご時世に!!
本人たちは大真面目というシュールさが可笑しすぎて、怖さも吹っ飛んだ。
不思議な味わいの映画。
こういうのを面白がって生きていける感性は必要だと思った。
さよなら。アリ・アスター。
もう、最初に思ったのはそれですもん。ヘレディタリーより怖くないってだけでも、期待外れですもん。
と言うか。
観賞帰りのJR。実況中継したいくらい。コレを見た帰りと思われる女子のグループが数組います。めちゃくちゃ盛り上がってます。大笑いしてる子がいます。ジワジワくる怖さって言うより、ジワジワ笑いが湧く映画だと。嫉妬の恨み良く分かるらしい。女王に選ばせてくれる、って言ったのに最後はビンゴかよ!(ちょっと違います) いや、笑って欲しかった。一緒に笑ってほしかった、なんて盛り上がってて、楽しそう。
いや君達、ウケすぎ。嫁入り前の娘さん達が、電車の中で、それは無いで。なんぼ車内ガラガラでも。俺は鶏小屋で緊張が切れた、と言うか我慢の限界を超えました。
見る価値はあった、コメディ・ホラーどした!
いやホンマ良く笑う子だわ。まだ笑ってるw
不可抗力
あらすじだけだとありがちB級ホラーなのに
難解で理解が追いつかない…
人の救われなさ
ぶっ飛び、熊、もやもや
いうほどカルトではないよね
ホラーってとにかく苦手なジャンル。
アリ・アスター監督の前作『へレディタリー』だってポスター写真が怖すぎて観ようか検討すらしなかった。でもこの『ミッドサマー』はポスター写真はなんか明るいし、下手したら感動作品なのか?と勘違いしそうだし、チラ見したあらすじからはホラーの怖さもお化けとか妖怪とかスプラッターとかそーゆーんぢゃなくて、カルト的な怖さと見受けられたため観てみることに✨(カルト的なもんならワンハリでも似たようなシーンあったし…)
と、前置きが長くなってしまったけど、結果、観てよかった!!ホラー作品克服!とは言えないかもしれないけど、この作品は大丈夫🍀
この先ネタバレあり
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ホルガ村での出来事については特別な思いは何も無く、というか信仰対象が同じであることや同じ想いを持つ人達がコミューンを形成して生活している事に外部の者がどーこーいうことは野暮かな、と。
だから前評判で聞いていた「狂気じみたホルガ村」には一切共感できず、繰り返される「生(セックス)と死」の描写についても盛られているというよりはリアリティ重視の映像だったため、これにも納得。
だから最後まで映画を観たときに「結局監督は何を伝えたかったんだろー」とモヤモヤしっ放しだった。
数日、自分の中での考えてみた結果、きっと監督が伝えたかったのは「誰にでもその人に合った居場所がある」ってことの落ち着いた。結局、ダニーは返るべきところに呼ばれて引き寄せられて戻っていったんだろうなー、という印象。
ダニーの部屋にもホルガ村で見かけた北欧ルーン文字を見かけたり、到着したときのバッドトリップでホルガ村の植物と一体化する描写があったり、ダンス大会で突然彼らの言葉が話せるようになっていたり。
クリスチャンとマヤの公開セックスを目の当たりにして嘆き悲しむダニーと村の女性たちが同じ「音」を発して共鳴したことに「癒」されたのがダニーが「覚醒」した瞬間に思えた。
メイクイーンに選ばれ持ち上げられたお飾り女王だったけど、この覚醒を機にコミューンに同調し完全に自分の居場所を見つけてしまったその喜びの笑みで作品は幕を閉じたのかな。
【補足】
クリスチャンたち男性陣やサイモンとコニーのカップルはコミューンの価値観を受け容れず否定し続けたためにあんな結果になってしまったんでしょ。これって現代社会にだって似たような事はたくさんある。物理的にリアルな「死」を与えられなくても大多数の価値観と同調出来ないせいで社会的な制裁を以て「死」を与えられるなんてよくある事。
やはり自分を大切にして有るべき姿で居るべき場所で生きていくことが大事✨✨✨
気分が悪くなる映画でした。
まず最初に、ホラー映画ではありませんでした。単なる2時間越えのカルト描写でした。
確かに、あの生活を何百年と続けてきたんだから、それが文化だと言われれば、フラットな立ち位置って難しいな…くらいは考えるところはありましたが、観ていて気持ちが悪くなりました。見た目もそうですが、それ以上にそのシチュエーションに。考える以前に自律神経が乱される感じです(笑)
そして、これを映画にするという製作陣の意図はもっと気持ち悪いと思います。
こういう映画を作って世に出す意味がわからず悪い意味でのモヤモヤを引きずって帰る羽目になってしまいました。
カルトが好きな方の見方はまた違うのかも知れませんが、私の「文化」には合いませんでした。2度とこの監督の作品は観ないと思います。
俺は大爆笑した
人滲み出る人間の怖さ
自分としては面白かった映画です。2時間半弱の長めの映画でしたが、あまり長いとは感じませんでした。
ゾンビ系やパニック系の怖さより、派手ではないけど背後から滲み出る人間の怖さの方が好き(面白いと思ってる)な自分としはとても良かった🤔まぁでも派手ではありましたね、自殺のシーンとかは。笑
またみた後に他の人のレビューをみて北欧神話のことが背景としてわかっているとすんなり入ってくる部分もあったのかなと思いました。
これも人の考察ですが、村に入るときにカメラが反転したり、通常夜で描くものを逆に日中、白夜で描いたりという"逆に"なっていることが、例えば我々にとっては死は恐怖の対象だがあの村では死とはサイクルの一つで喜ばしいことであると考えられていて我々の世界とあの村の価値観は"逆である"ということを意味しているというのには妙に納得してしまいました。
伏線満載な良質のホラー映画だった!
前作の「ヘレディタリー/継承」が面白かったので、前以てチェックしてたアリ・アスター監督の作品。
期待に胸を膨らませて映画館に足を運んだけど、大満足の内容!
考察も兼ねて何回か足を運びたいくらい、気になる点が多すぎる(笑)
まず、90年に1度のホルガの民の祝祭が、やらせというか嘘のように思えて仕方ないんですよね。
まず、普通に考えて簡素な施設しかない場所で、普段の生活はもちろん、北欧の冬を越せるとは思えない。
冬は確実に凍死しちゃうでしょ…。
あの場所は定期的に行われる「儀式(意味深)」の会場。
ホルガの民は普段は一般人に溶け込んで暮らして、夏至の時には会場に集まってきて、生贄になる外部の人も一緒に連れて来くるのではと思った。
彼らは英語も話せるし、高い水準の教育を受けれる層の人間の可能性もある。
ホルガ村には学校みたいなものは見当たらなかった。
子供が少なからずいるのにも関わらず、教育施設がないのはおかしい。
女王の写真もそう。
結構な枚数があったから、90年周期に行われるなら辻褄が合わない。
取って付けたようなルーン文字とか北欧神話の要素を見ても、ホルガの民がそこそこ新興のカルト宗教なんじゃないかな?
スカウト役の友人は、しっかり根回しをしていたと思う。
主人公に対してもやけに積極的だったし、彼氏に対する不安を煽る発言も気になった。
彼氏に関しても前以て村に情報が共有されていて、目を付けられてたんじゃないかってくらい、スムーズに事が運んでた。
監督が「これはホラーではない」って言ってるみたいだけど、個人的には悪意たっぷりのホラー映画だと思う。
少なくとも巷で言われているような「セラピー映画」ではない。
アッテストゥパン
主人公にとってのハッピーエンドを見て祝うまでの感情が湧かないし、そもそも周りの人が罪とされて処罰?されてる内容がそこまで大したことじゃないからシンプルにかわいそうに思えてきて、いや何を見せられてるんだ?????でした。本当にどこかの国にああいう風習がかつて存在した、とかでもない限りあの発想が生まれる監督の意図がわからなすぎる、となってしまった。
ただ、居場所を失った主人公に居場所がみつかった、という観点から見ると感情移入の余地はあったのかと、終わってから気づきました。
内臓を取られた人間と熊のくだりがめちゃくちゃリアリティ欠けていたことを除けば、映像のセンスはすごく好き。高速の道のりで上下逆さになる映像と、死んだ妹と目の前で死んだ年寄りの重なるフラッシュバックが強烈に印象的。
確かに昼間に見るよりレイトショーで見る方が怖くない気がします。
あと、性の儀式のシーンで、最初はモザイクかかってなかったのに、次映る時からモザイクかかってたのがまじの謎です。
この映画を茶化す傾向とは
今、SNSでミッドサマーをTRICKパロディに仕立てて面白可笑しくしているのをよく見かけるがこの流行がとても肌に合わず気分が悪い。
私はこの映画を楽しみにして、満員御礼で鑑賞し、とてもスッキリした気持ちで映画館を出た派である。
何故かというと私は主人公のダニーの感情に寄り添いながら観ていたからである。天涯孤独となり恋人や友人からも冷たくされている若い女の子が異文化に触れ、迎えられ必要とされた物語はハッピーエンドとしか言えない。
ホルガをキチガイの新興宗教だ!と騒ぐ人達はダニーの恋人とその友人側の視点で鑑賞しているのではないかと思う。教典を盗撮し、聖なる木におしっこするのは異文化を理解しようとする気持ちは持ち合わせておらず、馬鹿にしたり笑いに変えたりするのではないかと思う。
だが、それが悪いかというわけではなく、人それぞれの信仰や考え方は多様であるので、冒頭のパロディだのが悪いとは思わない、あくまで「私は好きじゃない」というだけなので私と同じ感想の人がいたら収束するまでのんびり待とう。
この映画を鑑賞するにあたり、スッキリした人はホルガの住人になり、ヤバイ!キモイ!と嫌悪感のある人は…映画で良かったね。本来なら生贄にされていたかもしれないんだよ。という事かもしれない。
現代文化から逸脱した思想の儀式にりかいが追いつかずに混乱するが、こういった土着の伝承文化は世界中、日本にもある。真摯に受け止めてしまったのでしばらくは頭がこの映画でいっぱいになった。
一つだけ言わせて。
これ儀式で熊に生きたまま食われるとか絶対あるっしょ!と、思ったら無かった。
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