ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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明るい地獄
とても疲れる147分でした。こんなものを何回も観ようものなら精神異常を起こし始めると思う。二度と観たくない。
演出等の映画的側面で見ればすごく良かった。一貫して画面が美しく綺麗で華やか。白夜という設定を活かし終始明るく演出されている。が、この設定が悪い方にも働いている。
ずっとカルト的ホラー展開が続いているのに明るい。ずっと常人では考えられない事ばかり起きているのに、明るい。ゆっくり、じっくり狂っていく様子を147分かけて丁寧に見せられる。
理屈は通っているが、それ以外の全てが間違っている。理解させる気が無いのは序盤から伝わってくるが、変に理屈を通されても困ってしまうものだなぁ…。
芸術的
サイコロジカルホラーという概念
この作品が何を伝えたかったのか、まるで見当もつかないまましばし項垂れた。
作品の意図がわからなかった。
しかし少しググってみたらこれがサイコロジカルホラーというジャンルであることと言うので少しホッとした。
しかし、
実際に存在する国家とそこにあるミッドサマーという夏至祭
これを外国人が勝手な解釈に加え大きく曲解させて描くことは、道徳上許されることなのかと疑問を持って調べると、「一定の配慮の元に創作の自由の一環として許容されている」ということなので、それについての言及は避けることにする。
さて、
ホラーというにはあまりにも実在のものが多すぎて困惑してしまうが、これこそが監督が仕掛けたトリックなのだろう。
90年に1度の大きな祭り
大学の文化人類学を学ぶ仲間たちの論文の題材
彼らに紛れ込むように参加したダニーは、妹の精神疾患によって両親を巻き込んだ大きな自殺となってしまった。
妹からの相談のメールに毎回心を大きく揺さぶられていたダニーは、恋人とその友人たちからも異常だと思われていた。
この物語におけるダニーは、生と死の狭間にいたと考えられる。
そこにごく一般的なアメリカ人の若者のスタイルが隣り合わせになっている。
この取り合わせが、ダニーの心情の不安定さを際立たせている。
初めからダニーの心の不安定さで始まったこの物語は、実際の家族の死という悲劇に対して処理が追い付かずに苦しみ続けていた。
特に家族という言葉に強く反応してしまう自分自身を抑えるのに必死になっている姿が印象的だ。
喪失
最初はこの作品が喪失と再生の物語なのかなと思った。
そして、らせん状に1周回って、その通りだった。
この1周こそ、狂気なのだろう。
精神的に崩壊寸前のダニーは、この異常者たちが集うコミュニティで自分の居場所を見つけたことになる。
女性陣たちがダニーの心の叫びに合わせて一緒に叫ぶ。
それは彼女たちの言う通り、家族がそうであるように、姉妹がそうであるように、悲しみを分かち合うことに他ならなった。
ダニーは、恋人クリスチャンの喪失によって、同時に新たな家族ができたのだろう。
この、人間のぎりぎりのラインにあるものの正体が一番恐ろしいのかもしれない。
一言で言えば狂気
「それ」は当然だという風習
そこに染まった自分自身
さて、、
生贄という概念は、古来どこの国でもあったのだろう。
命を差し出すことこそが、神に対する信仰心の表現なのだろう。
この「神」についての考察は深いところになるので省くが、いまネットでも見ることができる「創世記」
この創世記に登場する「神」
創世記の第1章と第2章では、その「神」なるものが別人ではないのかと私は考えている。
その別人なる「偽の神」の概念が下敷きとなっているのが、この世界の様な気がしてならない。
さて、さて、、、
この物語の構図はとてもよく作りこんでいる。
それ故に冒頭の疑問が出たのだが、このミッドサマーでの儀式で偶然だったのはメイクイーンが誰になるのかという点だ。
ペレの役割こそが、すべての恐怖の始まりだった。
同時にイギリスからサイモンとコニーを連れてきた村人も生贄となる恐怖。
ペレはダニーに特別な思いを抱いている。
彼が見せたスマホの写真でダニーがスウェーデンに行く決心をしたのだろう。
同時に彼の嫁候補でもあった。
またマヤには姦通するという言葉がどうかわからないが、その権利が与えられ、彼女はクリスチャンを指名した。
このことが物語を面白くさせている。
9人という数字は90年ごとという数字に呼応しているのだろう。
そのうちの2名が、儀式の最初に自殺という形式で達成された。
そこに否応なく加算されたのが、それを見て逃げ出す計画をしたサイモンとコニーだ。
たまたま「罪」を犯したジョシュとマーク
そしてサイモンとコニーを生贄に連れてきた村人と彼らを殺した村人の2名
これで計8人となる。
ここで奇妙なのが、
動けない状態にされたクリスチャンがいるにもかかわらず、ビンゴみたいなものでもう一人の候補を抽出する方法だ。
それを選ぶ権利が、メイクイーンに与えられる。
おそらく、誰かを連れて帰れなかった分が、抽選となるのだろう。
90年に1度
この抽選は一生に一度のことだ。
黄色いログハウスが焼かれる際の狂喜乱舞はそれを表現しているが、同時にそこにある狂気と、どうしてもその土台にある神への生贄、つまり創世記の物語を想像してしまう。
メイクイーンの選択権
物語上ダニーに与えられていた情報とクリスチャンに対する失望が最後の犠牲者を選択させた。
しかし、
それでもまだダニーは失意の中にいる。
燃え上がるログハウスと鳴り響く歌声
次第にダニーの表情がほころび、笑いに変わる。
ダニーは、悲しみを分かち合ったのではなく、狂気を分かち合っていたのだ。
見終わった直後から、いったい何を見たのかわからなかった。
あっけにとられた。
思考が追い付かなかった。
ホラーでよかった。
ミッドサマー ❇️『狂気の沙汰!これが集団心理や宗教のカラクリなのか⁉️』
ミッドサマー
❇️『狂気の沙汰!これが集団心理や宗教のカラクリなのか⁉️』
★彡少しづつ取り込まれていく恐怖に慄く
🇸🇪スウェーデン ホルガ村(ロケ地:ハンガリーブダペスト)
家族全員自殺した主人公。
心に傷を負いながらも、彼氏に頼り、心を取り戻す努力をしていた。
彼氏の方は、卒業論文のテーマを見つける為に仲間と旅行を計画していた。そこに彼女も同行する事になり、爽快景色の中でとんでもない体験をする。😱
◉65B点。
🌀ヤバいものを見た気がします。
もはや昇華してしまいそうなヤバさでした😅
🟢感想。
1️⃣『景色、風景が綺麗なのに、なんか怖い。』
2️⃣『何故村は観光客を受け入れたのか?🤔』
★彡儀式を見せればドン引きされるのはわかっているのに危険を晒して観光させた意図が解りかねる。
3️⃣『決まりや掟など集団心理が怖い😱』
★彡断れない雰囲気はやばいですね。
4️⃣『共鳴する声が怖くてコメディー要素も❗️』
★彡逆に笑けてくる。
🙂↕️🤩🫣🫠🤫🫥😵💫🤐🤮🫶👁️👰🏼♀️🧝🏻♀️👸🏼🙅🏼♀️🧖🏻♀️👩🦽🐻🌿🎄☘️🍀🍃💐💐💐💐🔥🍴🍽️⛰️🛖🏞️🕳️🩸🚪🆘🌀
家族で見たことを後悔
スウェーデンの美しい村の祝祭が次第に狂気へと変わる不気味さに圧倒さ...
絵面は美しいのに中身は残酷、精神的に気持ち悪い展開が続く
見よう見ようと先延ばしにしてようやく鑑賞。終始意味わからない不気味さがあった。絵面は美しいのにやってることは残酷。そのキャップに混乱しつつ、精神的に気持ち悪い展開が続く。
ただ、中盤あたりから怖さを通り越して、むしろ何だか笑えてきた。ババアどもに囲まれながらの性交シーンは、絵面がシュールすぎて笑える。こんなシーン見たことないし、この映画でしか見れないだろうな笑
胸糞映画と聞いてたが、思ったより胸糞ではなかった。こんな映画つくった監督の頭の中をのぞいてみたい。他の作品も観てみよう。
不気味〜
どうしてこんなものを作ってしまったのか…
因習村・カルト宗教系ホラーという話だけ聞いて視聴。
序盤の人間描写から村に行った後の意味ありげな映り込みから、とにかく全てが分かりやすくて2時間超を一切ダレずに見られました。
恐怖自体は0/1や1/1d2の小さなSANチェックが常に入ってくるような感覚で、悲鳴を上げることも飛び上がることもないですが、ただただ精神を蝕まれるような気がします。
主人公の家族のこと、主人公とその恋人及び学友3人の関係、論文に関する諍いなど、様々なものが非常に分かりやすく描かれますが誰に対して共感するということもなく、逃げられない強大な恐怖の前で一人一人の小さな人間達が終わっていくのを観察させられるような映画でした。
ホルガ村の設定も映り込みや会話でかなりを説明してもらえ、しかし想像の余地も残す形でとても好きだったのですが、見終わった後はひたすらに「どうしてこんな映画を作ってしまったんだろう…」と思ってしまっています。
カルト映画は自称したら冷める
因習村に迷い込んだ西洋人が村のイニシエーションに巻き込まれて悲惨な末路を辿るといった筋立ては古来よりホラー映画の設定として好まれてきたものだ。
その際たる例が『ウィッカーマン』であり、本作は明らかに『ウィッカーマン』を下書きにしている。村人たちがあくまで異人ウェルカムな雰囲気である点や、性風俗に重きが置かれている点など、とにかく共通点が多い。とはいえ『ウィッカーマン』に比べて本作のほうが優れているかといえば全肯定はできない。
確かに、舞台を白夜現象の起きるスウェーデンに設定したことで「ホラー映画なのに常に画面が明るい」という逆説的な異常性を打ち出した点は新鮮だが、ギミック性が強すぎてイマイチ乗り切れない。
舞台設定以外にもこうした悪い意味での「ギミック性の強さ」がみられる。中盤以降のゴア描写などもその好例だ。高所から飛び降りたものの脚の骨がグチャグチャのまま死にきれなかった信者を、観衆がハンマーで叩き殺す。画面の明るさとのギャップを狙ったゴア表紙やなのだということが全面化しすぎていて興が醒める。ハンマーというのはどう考えてもやりすぎだろう。
終盤のエロ描写に関しても同様だ。村娘たちの祝福を受けながら性交渉を行うくだりも、前述のゴア描写を見たあとではなんとなく予測できてしまい、あんまり盛り上がれなかった。
といった具合に、なんというか、全体的に「これがカルト映画ですよ〜」という自意識が充満してて嫌だった。
唯一よかった点があるとすれば大学生たちのギクシャクした人間関係だろうか。両親が死んでメンブレしてる彼女を仕方なくホモソ旅に連れていくとか、卒論の題目が友人と被っちゃって気まずくなるとか、その辺の無駄にリアルな関係性は見ていて楽しかった。というか、こっちを主題化すればよかったんじゃないかと思う。互いに足を引っ張り合った結果として全員生贄にされて死ぬ、みたいな。
神経症的なまでに作り込まれた大道具の数々は、おそらくアンドレイ・ホドロフスキー『ホーリー・マウンテン』を参照項としているのだろう。とはいえ作劇上色彩で遊べないのなら大して意味はない。
新興宗教に染まるまでTA
ここまで意味不明な 設定を思いついた事は評価できる。
刺さる人にはかなり刺さるようで面白いらしい。
一体何を見せられたんだ?という感じで、感想に困ってしまうが、 自分は主人公のメンヘラに嫌気がさしていたし、彼氏に 少しだけ共感しながら見ていたので、 最後に主人公が嬉しそうな笑顔をしたことに何の共感もできなかった。
彼女の心境としては、家族をなくしたことがトラウマになっていて、今回の儀式によってその記憶を追体験し、 そして本当の意味で信頼できていない彼氏との関係があり、自分の心を打ち明けることができず、 不信感もあった中で、彼氏のセックスの儀式を見てしまう。
(というか、周りの人は見ることを止めなかったので、見ることも計画されていたんだと思う)
そこで、彼氏の不信感が現実のものとなり、 自分が女王になった状態で、大義名分を得て堂々と復讐をすることができたと言う話。
要はメンヘラの逆襲映画ってこと なんだろうか?
自分では率先して行動ができず、復讐ができない人は他力本願で復讐を果たすと言うこの映画に共感したんだろうか?
高評価の人はどこを評価したのかを 教えて欲しい。
日本人からしたら怖くない
人身御供
閉鎖的な部落とは…
変な家でもそうだったが、閉鎖的な部落には未だに背徳的な風習が残っていて、それが主人公たちに襲い来ると言う映画は、普遍的なテーマなのかもしれないなと、この映画を見て改めて思った。
母の田舎(伊豆の山奥)でも、未だに土着信仰が崇められていたりする状況を目の当たりにすると、他所の人からは不気味に感じるのは仕方ないことなのかもしれない。
ただ、あまりにもやり過ぎてしまうと、その地域にする人から反発が来ないか気になるところ…。
余談で、主人公の恋人と友達が卒論のテーマをかぶったことで争っていることが気になり、大学で教えていた父にテーマがダブって学生同士で争うことはあるか聞いたが、争うぐらいにまじめに取り組んで欲しいところだと返されてしまった💦
日本の学生は、卒論にそこまで貪欲ではないかもしれない…。
スゥエーデンこえぇ
家族を失った主人公が恋人とその友人たちとスゥエーデンに行ってカルト宗教に巻き込まれる話
カメラワークや色彩の素晴らしさ
冒頭から音楽の気持ち悪さ
何となくザワザワする感じは良かったかな
友人はグロすぎて無理って言ってたけど、そこまでグロいわけではなく精神的に来るものはあるかな
白に緑に色とりどりの花
最後の一人まで踊り狂う音楽は耳に残る
カルト的要素が強く、視覚的な怖さが満載だったけど
星占的に運命の人として主人公の恋人がカルト集団の1人と精力剤(みたいなもの)を嗅がされてセックスするシーンは少し肩が落ちたかな。
儀式的に見せたいんだろうけど、周りの女達が自分の胸を揉みしだきながら喘ぐのを真似する姿はちとね…
まぁトリップするようなお薬は(・`A´・)ダメ、ゼッタイ!!
明るいことが恐ろしい…不快な恋愛映画⁉
この映画、アメリカでも日本でも話題となりヒットしたようですね。系統は、胸糞系といいますか後味が思いっきり悪くなります。ピッタリの言葉を選ぶと「不快感」でしょう。
私は、凹む映画が大好物という変り者なので耐性がありますし、『ウィッカーマン』を観ていたので内容はなんとなく理解してましたので、全く問題なかったのですが、評判だけで観た耐性が無い方は、気分を害されながら鑑賞したのでしょうね…。特にカップルとかお友達とかと一緒に鑑賞した後の帰り道はどれほど気まずかったでしょうか…(ひぃぃーー汗)
本作も『ウィッカーマン』もそうなのですが、両者の映画で一貫して言えることは、村人たちがどんなにおかしくても、残酷でも、その村では昔からの文化なんです。いわゆる、しきたりなのです。ある意味、それを外部の人間がどうこう言おうが、村人にとっては普通の事。ただ、それが外部の人間では想像がつかないような意味不明で、イカレタしきたりとしても…。
映画を観て、個人的に一番ヤバいと思ったのはラストシーンでも投身自殺で顔ぐちゃシーンでもなく、畸形児ルビンの存在でした。登場シーンが少なく詳細な説明はないのですが、近親相姦によって意図的に障害もつ子どもを生ませていたという事実は分かります。畸形児だけが、聖書「ルビ・ラダー」を書くことができるというしきたり。ルビンが死んだら、また近親相姦で畸形児を産み出すという、なんともぞ~っとしたルールなのでした…。
他にも、この映画のイカレっぷりをあげるとキリがないのですが、不思議なことになぜか村の文化に引き込まれる自分が居るのです。次はどんな突拍子なことがおこるのか、そしてどれほどイカレタしきたりがあるんだっていう妙な感覚です。何か村の魔術に観賞者も引き込まれるような。しかも、想像の斜め上を行ってくれるというご丁寧っぷりですから。
村が白夜ということもあり、終始明るいのです。村人も非常に明るい。でもやっていることが残酷で気持ち悪いという。これほどまでに明るく純白さが怖いものだとは、今まで想像もつかなかったのです。
最後にこの映画の注意事項!一人きりの鑑賞をお勧めします。一人じゃないと鑑賞後かなり気まずい雰囲気になると予想します…。
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