「人間の真理に突くような恐怖、この小さなコミュニティの文化に震え上がる」ミッドサマー かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の真理に突くような恐怖、この小さなコミュニティの文化に震え上がる
今回、Filmarksによる試写会ということで一足先に日本語吹き替え版を見させていただいた。ちなみに、字幕版は観ていない。
とにかく言葉が出ない。常軌を逸した儀式も文化として継承されており、この集落の住人は何ら抵抗がない。そこに迎え入れられた大学生たち。また、彼らの煩悩と言ったら。淀んだ感情を洗い流すように、儀式の参加者として身を投じる。これが、痛々しくもどこか府に落ちる。怖いのは、自己中心的な人間な気がしてきた。
これがヒットするのも、日本のホラーとは違った、針をただ刺していくような感覚がウケるからなのだろう。グロテスクであり、神聖であり、純度が高いところに技が光っている。
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