「共感と同調のホラー&コメディ 追記」ミッドサマー talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
共感と同調のホラー&コメディ 追記
3月26日 追記
身を投げる老人役、ヴィスコンティの「ベニスに死す」の美少年タージオのビョルン・アンドレセンなんですね!ショック!気がつくのが遅い自分にショック!ショック!
☆☆☆
共感能力が高すぎると自分も弱ってやられてしまう。あるグループに洗脳する力の大きい人が居ると、恐怖感から同調してしまう。でも、外から見たらそのグループの有り様はとても滑稽であほくさく見えるのは、よくあることだと思う。共に泣いたり、生贄か焼かれてひぇ~!と悲しんだり(?)なのもダンスや歌で皆がハイになるのも、セックスの最中も周りの女性全員同調してて、怖いけど笑った。私たちの社会でもよくあることのような気がする。
それでも、この映画に救いがあるとしたら、ある程度の年齢になった老人は、皆が見守る中で死ねる仕組みがあることだと思う。顔をあんな風にするのは、本当は心の底では憎んでいて、そのガス抜き?
ダニーがどんどん可愛くなっていくのは怖かったけれど、この形でしか彼女は救われなかったんだろう。うわべだけの共感は実は一番怖いよ~をクリスティアンが体現してた。
まさか、「ベニスに死す」の美少年役の方だったとは・・・。ヴィスコンティ監督もビックリしてるでしょう。フローレンス・ピューが置かれる状況とか、ホントに恐ろしくて、見事な映画だと思います‼️いつの日か、また観れるといいんですが・・・
コメントありがとうございます😊
アリ・アスター監督の口から今村昌平監督のリスペクトを聞いて、「明るい横溝正史」論も遠くなかったなとご満悦だった記憶があります笑
talismanさんへ
箸が転んでも、って言う年頃の子達なんでしょうけどw
ワタクシ的には、邦画でも見覚えのある「殺人儀式が伝承されているド田舎」とか、「狂ったカルト宗教もの」などと何にも変わらないのに、なんで、そんなに気取ってんの?になってしまい。最後は笑いしか出ませんでした!