「ワクワクドキドキ、すこし不思議な冒険譚」映画ドラえもん のび太の新恐竜 nonoさんの映画レビュー(感想・評価)
ワクワクドキドキ、すこし不思議な冒険譚
一昨年の宝島から映画館で観るようにしていて、
今年はコロナで延期になって異例の夏公開!
でも自分的にドラえもんは夏というイメージがあるので、
夏に映画ドラえもんを観れることは正直嬉しかったです。
今年は恐竜か〜、予告の感じだとのび太と緑色の恐竜の絆推し?感動路線かな〜とそこまで期待を上げずに行ったのですが、、
コレは!!!本当に!!!
子ども向けアニメってこうでなくちゃ!!!
と思う内容でした!
まず、ドキドキワクワクできる。
これって本当に大事なことだと思っています。
感動的なラストやストーリー・伏線、画の良さなどなど、
様々な要素によってその作品のすばらしさというのは表されると思いますが、
子ども向けアニメ作品、特にドラえもんに関しては、
SF(少し不思議)の通りワクワクできることが一番大切な要素だと思います。
近年作品はそのワクワクが少なかったかな〜と思っていたのですが、今作のワクワクさは最高でした!!
20代大人の私でも、ジュラ紀・白亜紀での危機一髪の連続、隕石による絶滅までのタイムリミット、島の謎などなど、
次はどうなるのかとスクリーンに釘付けになっていたので、
これが子どもだったらどれほど楽しい冒険譚か。
ストーリーの運び、画の迫力さにプラス、BGMが全体通してとても良かったなと思いました。
結構な頻度で流れていましたが邪魔にならず、さらにストーリーにのめり込ませてくれるようなものばかりでした。
ハラハラドキドキに加えての、のび太とキューの絆。
ふたりの関係性以外にも、
「諦めずに努力をする」というシンプルで誰にでも一度は経験があるであろうテーマもあり、
のび太、キューの成長がちゃんと描かれていて素敵でした。
のび太がひとり飛ぶ練習をするキューのもとに行き、無言で逆上がりの練習をし始めたところはグッときました。
「がんばれ」「出来るはずだ」言葉の応援より、
一緒に頑張るということの心強さ、温かさ、それが出来る関係性にあやうくホロっとくるところでした。
あと、キャラみんながいい具合に活躍しているのも良かったです。時々、のび太やドラえもん以外の3人が空気みたいになる作品もあるので…
個人的にスネ夫が好きなんですが、スネ夫特有の皮肉っぽいおもしろ発言も多くて大満足でした笑
全体的には過去作の「のび太の恐竜」「竜の騎士」の雰囲気、ストーリー運びに似ています。
意外な登場竜も……(これについては賛否両論ありそうですが笑)
マイナスとなった星0.5は、主要恐竜以外の恐竜たちのCG感…
なんだか、のび太たちがN◯Kの教育テレビの中に入ったような感じがして気持ち悪かったためです…
それでも本当に素敵なドラえもん映画でした!
楽しかったーーー!
来年も楽しみです。