「昭和からの43年間ドラファンとしては、のび太の恐竜へのリスペクトが足りないのが残念だった」映画ドラえもん のび太の新恐竜 かいくんさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和からの43年間ドラファンとしては、のび太の恐竜へのリスペクトが足りないのが残念だった
娘と一緒に見ました。前半の部分はのび太の恐竜の流れのまま『のび太がジャイアン達に生きた恐竜を連れてくると言う』→『卵の化石を発見』→『タイムふろしきで孵化』→『なんとか現代で育てようとする』→『ドラえもんに諭されて白亜紀へ帰す』だったのでドラえもん映画に多い、藤子F不二雄先生の原作を土台に作った、のび太の恐竜とは関係ないパラドックス世界パターンなんやなぁと思いながら見てました。
なのに、のび太のピンチにピー助が出てきてのび太を助け、さらにラストシーンにもピー助が!!!
つまり、この映画の世界ののび太は一度ピー助を育てて白亜紀に帰したのび太になる。
しかもドラえもんもジャイアンもスネ夫もしずちゃんもピー助の件を知っていることになる。
だったら前半のシーンはなんなんやぁーーーー。のび太がジャイアン達に生きた恐竜を連れてくると言った時にジャイアン達は、「ピー助がいたもんな。ごめん」とかいうべきじゃない。
百歩譲って忘れていたとしても、のび太は「ピー助を見せたのを忘れたのか!」というべきやろ。
この新恐竜の脚本家は、映画40周年なので第一作の「のび太の恐竜」をリスペクトしてピー助を出したつもりなんかもしれんけど、出てくるのび太達がピー助を忘れているって設定だけは納得いかん。
せめて、海岸にピー助がのび太を運んだ後、ドラえもんが駆け付けた時に「ピー助が助けてくれる夢を見たよ」とかのセリフを言わせて欲しかったし
ラストシーンでも海にいたピー助をタイムパトロールの船からのび太が見つけて
「あの時助けてくれたのは、ピー助だったんだよドラえもん!ありがとうピー助~」とか言って欲しかった。
ストーリーは、悪党が出てこないパターンでのび太の成長物語としてとても面白かったのに。
ピー助へのリスペクトが足りないのが残念過ぎましたので☆2.5に
劇中ののび太達がピー助を覚えていたら☆5でした。