「細かいことが気になる」映画ドラえもん のび太の新恐竜 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
細かいことが気になる
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「のび太の恐竜」に対しての「新」であり、未発見の「新恐竜」であり、というダブルミーニングなタイトル。
最近の主流になっている羽毛恐竜や、鳥の先祖などの説を取り入れ、時代による大気成分の違いにも配慮していた。
「映画ドラえもん」らしく、生き生きした作画のクオリティも高い。
などなど含めて、出だしは面白かったんですが。
テーマの一つにした「進化」って、環境に適応した変化が種の中に段階的に発生して生き残るのであり、特殊な個体が突然変化することではないよな、というあたりが気になりはじめ。
そして、ドラえもんやその他の主要キャラがタイムマシンで地球の歴史に干渉しちゃいかんの(タイムパラドックスNG)では?ってのと。
タブー(犯罪)をやらかしそうになったのび太を、ドラえもんやジャイアンたちが褒めるのも、もやもや。
とどめに、映画はそれぞれ独立した話なのに、過去作と関連づけたらまずいのでは?と。
具体的には後半、ピー助(神木隆之介)が登場するのですが、ピー助がのび太を助けるんですね。
ってことは、ピー助はのび太を知っているはず。
ところがのび太は、ピー助の存在を知らない(知ってたら恐竜との運命を知っていて、ミューもキューも育てない)。
「スターシステムの一環だから登場は問題ない」とスルーするには、ちと存在が大きすぎると思ったんです。
エンディングにしっかり「ピー助」ってクレジットがあったし。
で、そうすると過去作におんぶに抱っこなわけで。
いろんな要素をつぎはぎしたような印象もあり、ちぐはぐ感が拭えませんでした。
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