「逃げる気なら、大阪に出るけどな」ソワレ ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
逃げる気なら、大阪に出るけどな
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御坊から和歌山市まで、結構苦労して逃げてくるけど、南部の梅農家の後、和歌山駅で降りてるから電車使ってる。電車賃くらいはあるんや。農家のバイト代か。なら、大阪まで行けば逃げられるのにな。和歌山なんか人少ないから、よそものがうろついてたら目立つし。
…というように、主人公たちの懐具合に整合性が感じられなくて、せっかくの幻想的なシーンも、あまり響いてこなかった。
なにより、どっちが主で話をまとめたいのかがイマイチ分からず。
DV被害者で施設の利用者さんに触られただけで過呼吸になるのに、スナックでは平気とか、何となくあちこち詰めが甘い。そして、逮捕されて山下さんのその後は?なんで何も描かないの。くずの翔太が山下さんが前から彼のことを知ってた(好きだった)ことに気づいて改心するのなら、ラストじゃなくもっと前に持ってこないとなあ。見てる方はもやもや。
(そして、和歌山市に入った後で白浜の円月島のショット挟むの、あれはアカン。関西の人なら知ってる名所。彼らがどこにいるのか混乱する)
主役の二人はとにかく好演。うまい。和歌山弁もうまかった。
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