「共感できないのにそれなりの満足感」ソワレ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
共感できないのにそれなりの満足感
若い男女の逃避行物語。
この手の話って、主人公たちの行動が少し暴力的だったり刹那的だったりする印象があるが、本作はとにかくやるせない行動のてんこ盛り。2人で逃げ出すまでの間に、おいおい!なんでそんな選択する!?と疑問に思うことだらけ。
特に男の方はどんな気持ちで一緒に逃げてるのかまったく理解できない。女の子の境遇とか雰囲気に同情したのか、流れに逆らえなかったのか、でもそれが情に変わっていったのかと思っていたら本人がグチグチ言い出す始末。
そもそもアルバイト感覚で男のやっていたことは立派な犯罪だったし、そのことは何も問われないというところは腑に落ちない。なんだよそれと思っていたのに、最後で何か急なオチをつけてきた。あのシーンだけで印象はかなり変わってしまった(いい方向で)。いや、それでも男になんら共感できないままだ。
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