「みんなちがってそれがいい」お百姓さんになりたい 天神さんの映画レビュー(感想・評価)
みんなちがってそれがいい
自然栽培での野菜作りは天候に大きく左右されてしまい、失敗することもしばしばのようですが、明石農園の明石さんは豊富な知識と経験、そして冷静な観察眼に基づいて失敗の原因を探り、それを実験的に解明して乗り越えていきます。その自然の摂理を探求する研究者のようなストイックな姿勢に感銘を受けました。また、同時に描かれる障がい者への優しい眼差しも印象的でした。野菜も、人も、みんなちがってそれがいいという精神。こういったテーマはともすれば心情的になりがちですが、この映画はそれが生半可でない知識と経験、技量に裏付けられていることを描いてくれています。
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