「スーパージュマンジアドベンチャー2」ジュマンジ ネクスト・レベル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
スーパージュマンジアドベンチャー2
ゲーム再プレイ!
大ヒットした『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編。
基の『ジュマンジ』からバージョンアップした前作が大変面白く、続編も楽しみにしていたのだが、前作は地元の映画館で上映したのに今回は上映しなかったので、レンタルを待っていた。
クリアしてから2年、大学生になったスペンサー、フリッジ、マーサ、ベサニーの4人。
あれ以来ベストフレンドとなった4人だが、スペンサーは大学生活に嫌気が差し、さらに恋仲になったマーサと冷却に…。
スペンサーは壊した筈のゲームを密かに直し、あの刺激と興奮を求め、再びゲームの中へ。
3人も彼を救おうとゲームの中へ。
しかし、“ジュマンジ”はレベルアップしていた…!
ゲームあるある。『2』は難易度アップ!
開始早々のカバを逃れたかと思ったら、今回は大蛇!
迫り襲うダチョウの群れ!
普通にゲームでも高難易度ステージとしてもいいような幾何学橋に、獰猛マンドリル!
砂漠のステージに雪原のステージ。
今回のラスボスは“ジュマンジ”の世界でその名を轟かす残虐王。
“ジュマンジ”の平和の源である奪われた宝石を取り戻す為、クッパ城…じゃなかった、難攻不落の要塞を攻略せよ!
確かに『マリオ2』並みに難しくなっていた。
今回難易度アップしたのは、単にゲームのステージだけじゃない。
ファミコン世代には懐かしい“バグ”が問題。これがね…。
ゲームの中に吸い込まれた時、スペンサーのおじいちゃんのエディと彼の友人のマイロもゲームの中へ。
マーサは前作と同キャラ、フリッジは前作でベサニーだったジャック・ブラック、そのベサニーは現実世界に取り残されたまま…。
彼らはまだいいとして、問題はこの2人…。
前作でスペンサーだった頼れるドウェインはエディじいちゃん、前作でフリッジだったケヴィン・ハートはマイロじいちゃんに。(←ちょっとややこしくてすまぬ…)
当然じいさん二人はとうとうあの世に逝ったか!?…と訳が分からず、新たなスキルも使いこなせない。(でも、何故かエディじいちゃん、キメ顔だけはばっちり!)
難しくなった上に、こんなんで大丈夫!?
アップしたのは難易度だけじゃなく、笑いも。
何と言っても、現実世界の方で初参加のダニー・デヴィートとダニー・グローヴァー!
後者のダニーは穏やかな演技なのに対し、前者のダニーは健在ぶりをアピール!
ゲーム世界ではこの二人なので、ドウェインとケヴィンは“おじいちゃん演技”で笑わせる。この二人や4人のパーティーメンバーの掛け合いも磨きが掛かり。
ゲーム世界での初参加は、売れっ子のオークワフィナ。彼女にも見せ場が設けられている。
さてさて、先にゲームの中に入ったスペンサーのキャラは…?
ワクワクなエンタメだが、ドラマ部分もそう悪くない。
初期の『ジュマンジ』から一貫して描かれているのは、修復される絆。
今回は冷えていたスペンサーとマーサや、エディとスペンサーのおじいちゃんと孫もあるが、やはりエディとマイロだろう。
二人の関係は前作のスペンサーとフリッジそっくり。
昔は無二の親友でレストランを経営していたが、店を畳んでからはすっかり険悪な仲に。その後会ってもいない。
それがある日突然、病院を退院して自宅療養中のエディに、マイロが会いに来た。
その理由は…。
定番ではあるが、素直に感動させられた。
また、マイロのラストの決断も。
気が付けば、老Wダニーが美味しい所を持っていってしまった。
お馴染みの太鼓の音、同じ台詞しか喋らないNPCのガイド、ドウェインのキメ顔、カレン・ギランのダンス武術…。
これら定番化は別にいいが、展開は前作とほぼ代わり映えなく、新味はあまりナシ。
スペンサーが“ジュマンジ”に戻った動機もちと弱い。
“残虐王”と言われている割には、ラスボスが呆気ない。
一番残念だったのは、カレン・ギランが途中からセクシー格好じゃなくなった事。これ、非常に残念!
それでも、今回も楽しかった!
満足と共に、ゲームクリア!
さて、『3』はあるのかな…?
『3』はやはり、アイテムも敵キャラもステージも増えて、さらにバージョンアップ…って、あ、これ、『マリオ』だった(笑)
冗談はさておき、
あのエンディング後の映像から推測するに、ネクストのネクストは久し振りにゲームの世界が現実世界へ…??!