「ダチョウ強えー!マンドリル怖えー!」ジュマンジ ネクスト・レベル おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
ダチョウ強えー!マンドリル怖えー!
言わずと知れたジュマンジの続編です。前作から1年半余りが経ち、登場人物もほぼ忘れかけていましたが、アバターになってからの会話でだいたい思い出すことができました。前作を知らなくてもストーリー上はほとんど問題ありませんが、人物の相関を知っていた方がより楽しめるので、できれば先に前作を鑑賞しておいたほうがいいです。
ストーリーは、前作同様、ジュマンジによってゲーム世界に吸い込まれ、クリアして帰還をめざすというものです。大筋は代わり映えしませんが、これはジュマンジの基本コンセプトなので、そこに不満はありません。
アバター役も前作に引き続きドウェイン・ジョンソン、カレン・ギランらがキャスティングされているのですが、そのアバターのプレイヤーが前作と異なっていたり、途中で入れ替わったりしていたのがおもしろかったです。見ためは同じアバターなのに、プレイヤーが変更されたことが観客にしっかり伝わるほど、俳優がきっちり演じ分けていてたのはよかったです。
また、各アバターのステイタスをうまくストーリーに生かし、それぞれに見せ場を用意していたのもよかったです。中でも、ヌンチャクシーンは痛快でした。このように、アバターやステイタスといったテレビゲームならではの特徴がよく生かされていて、前作以上にテレビゲーム設定がよく機能していると感じました。
そして、メインはなんと言っても前作以上の難易度で押し寄せる無理ゲーの数々!中でもダチョウの大群に追われるシーンとマンドリルに襲いかかられるシーンは、迫力があっておもしろかったです。それに比べると、ラスボス戦はやや拍子抜けで、ちょっと残念でした。とはいえ、終わってみれば、ただの娯楽アクション映画としてだけでなく、友情を確かめ合うシーンもあり、なかなかいい感じの作品に仕上がっていたという印象でした。