マレフィセント2のレビュー・感想・評価
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自然界の最大の力は真の意味で「変化する力」だ
映画「マレフィセント2」(ヨアヒム・ローニング監督)から。
実は、なかなかメモしたくなる台詞が見つからなかった。
たぶん、その答えは作品解説にもあった気がする。
「名作ディズニーアニメ『眠れる森の美女』でオーロラ姫に
永遠の眠りの呪いをかけたマレフィセントを主人公に、
アンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した「マレフィセント」の続編」
ドラマと違って映画だから「続編」とはいえ、前作を見なくても
この「作品」だけでも完結するストーリーであって欲しかった。
「女王様は起きてる?」「もう『眠れる森の美女』じゃないわ」
「私はムーア国の女王で人間よ」
「恋の終わりはいつだって惨めだわ」などメモはしたけれど、
どうも前作を観ていないとわからないことも多かった。
その中で選んだのは「君はフェニックスだ。
その手に生と死のパワーが宿る、破壊と復活の力が。
だが自然界の最大の力は真の意味で『変化する力』だ。
君はオーロラを育てて変化した。苦難の中で愛を見つけたからだ」
メモと同時に「ダーウィン」の言葉を思い出した。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
この作品を貫いているコンセプトかな。
トランプ批判とブレグジット抵抗と
完全大人向けの世界観。種を超えた真の愛とは。
【賛否両論チェック】
賛:1度は芽生えていた種を超えた愛を、戦いを通して主人公達が再び取り戻すことが出来るのか、目が離せない。ダークな中にも光が垣間見える世界観も印象的。
否:小さい子にはやや難しく、怖がってしまいそうなシーンも多いので、家族サービスには不向きか。前作の知識もあった方がイイ。
前作の説明はあまりしてくれないので、予備知識は必要です。世界観も描写も大人向けといいますか、小さい子が観ると怖がってしまいそうな描写も多めですので、家族サービスには向かないかも知れません。
そんな中で今回描かれていくのは、人間とダークフェルとの種族を超越した隣人愛の物語です。陰謀によって引き裂かれてしまったその絆が、人間の持つ猜疑心や強欲さに打ち克つことが出来るのか、その行方に思わずハラハラさせられます。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になっていただきたいですが、個人的にはダークフェルの1人が人間の子供を助けるシーンに、思わずグッと来ました。
前作同様、基本的には大人向けのダークファンタジーといえそうです。
ディズニー映画でした。
マレフィセントは見た目が恐ろしく、人を呪うという噂を流されているが、実は優しい心を持っている。本当に恐ろしいのは平和共存より戦いを好む王妃であった。ディズニー映画であり複雑な物語はない。
劣勢を強いられる戦いの局面を魔力で一変させるマレフィセントの一撃は、まあカタルシスと言える。アンジェリーナ・ジョリーの頬骨が特殊メイクで尖り過ぎているのが気になった。
やっと本当の仲間。
娘のように可愛がっている姫が結婚しちゃう。マレフィセント自身がさみしそう。
彼女は森で精霊や妖精なんかを束ねてはいるけど、彼女の同類はいないというか、そういう寂しさを感じてたんだろうな〜
同じ仲間に助けられて同族の住む街?国?を見て回っている時の彼女は幸せそうだったなぁ。。
ミヤビの白い精霊がすごいかっこいい&綺麗だったけど、彼が連れてる子供を見る時のマレフィセントが本当に嬉しそうで。
子供好きのAJの素顔っぽい表情のような気もした。
仲間がいて本当に良かったな〜って思いました。
戦争になって仲間が酷い扱いで殺されてしまっても受け入れるやさしい姿が印象的だった
ストーリーも映像も最高❣️ やはりディズニー映画は裏切らない❣️ ...
アンジーのための映画🎥
マレフィセントの世界と映像美を堪能できる。
前作のアンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した「マレフィセント」の続編で、マレフィセントがオーロラ姫との間に、“真実の愛”を見つけてから数年後の話。
オーロラ姫とフィリップ王子は、めでたく結婚することになったが、婚礼の日、フィリップ王子の母イングリス王妃が仕かけた罠によってマレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、とうとう戦争に・・・。オーロラ妃とマレフィセントとイングリス王妃の三つ巴の戦い。最後に信じられるのは誰?何?究極の愛が試される。
マレフィセント(アンジー)は、角があったり、牙があったり、見た目は魔女で怖いが、超美しい!!!
イングリス王妃は鉄板的な強欲意地悪婆さん。そして、なんと、マレフィセントは不死鳥の生まれ変わり!?
続編も上手く話が纏まっていて、あのアバターの神秘的な森のような、綺麗な映像の世界を堪能できた。
マレフィセント2
終わり良ければすべて良しな完結編
オーロラ姫とフィリップ王子が結婚!王子の母である王妃は婚礼をマレフィセント抹殺のチャンスと考え陰謀を図った。この王妃の悪意にイラつく展開が続く。
「悪い人が登場する映画にいい映画なし」という持論からするとあまりよろしくない。まあ、モヤモヤが大きいほど反撃の快感も大きくなるわけで。
大人なマニアはキュートなアンジーの表情を楽しむべし。エル・ファニングは最近屈折した役所が多いが、たまには汚れを知らないオーロラ姫のような役でぶりっ子するのも悪くないと思う。
そしてミシェル・ファイファー。私、彼女のファンでした。80年代から90年代にブイブイ言わせていた彼女も60代に突入。今作では汚れ役を一手に引き受けたが、最近こんな役が多く何か寂しいなぁ。
イングリス王妃は・・・
母性
まさか、泣かされるとわ。
幻想的な世界観は美しい。
中世の鎧やお城など、王道の世界観を堪能できる。煩く思う感じもするが、引絵で魅せきる存在感のあるスケールには目を見張る。
はた、と思うのはこんなキャラだったっけなぁと。いや、こんなキャラだったのかもしれない。「悪い魔女」のイメージが強い。
だが、今作のマレフィセントはよく作り込まれてる。その「悪い魔女」のイメージを崩す事なく、いや死守しつつ、慈愛を演じてみせた。
ほぼほぼ彼女は表情を崩さない。
優しさの表情筋を持ち合わせていないかのようだ。なのだが、目が変わる。眼差しが変わるとても言うのだろうか…。
そんな微細な変化で魔女が故の母性を表現してみせた。見事だった。
元々、愛情は理解しているようで同族に対する情はある。彼女はその眷属達を守るが故に魔法を駆使して猛威をふるう。
これが人側からみた魔女の解釈なのだ。
そこを一切崩さず既知のマレフィセント像を裏切る事はなかった。
髪を下ろした時のギャップも凄まじい。
あの頬骨の効果にはそんな意図もあったのかと、目眩がする。
ただ美しいだけではなく脆く見える。
孤高であった存在が、実は脆く他者への愛を溢れる程、その内に秘めていたと容易に想像させてしまうのだ。
なんつうかマレフィセントの表と裏を存分に堪能したような感じだ。
戦闘表現も幻想的な色使いも申し分ない。
観終わった後には、差別意識をもつ人物の醜さが残る。王妃の落差といったら…あの女優さんは、ホントに達者だなあと思う。
物語の大団円には倒される悪は必ず必要で、彼女が際立つからこそのハッピーエンドである事は否定のしようがないのだ。
勿論、素直で可愛いオーロラの存在も絶大だ。彼女が微笑むと周りの温度が2度程上がったんじゃないかと思うほど、温かな気持ちになる。
正直、観るのを躊躇っていた本作だったが、予想に反して快作だった。
マレフィセントは徹頭徹尾、分かりやすい善を纏う事はなかった。
黒き翼を持ち、悪魔的な角をもち、異形の容姿で牙まで生えてる。緑の魔力を纏う姿などは悪魔そのものだ。
そこを崩さなかったからこそ伝わったものはあると思う。
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