今さら言えない小さな秘密のレビュー・感想・評価
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プロヴァンスの美しい風景と自転車
終始クスクスと笑って観ました。
自転車が乗れないと言うことから大きく物語が展開して、
最後にホロっと涙が出た 心温まるストーリー。
あと挿入曲のトルコ行進曲いいです。
それにしても、若い頃の妻役と主人公を振った若い頃の彼女が、美しくて色っぽくて
見惚れてしまった。
あの身体のラインと色っぽさはアジア人には中々出せない。
作品の評価が出来ない。
何とも内容のない作品ではないか。子供の時に???が***いというのは判るが、
青年になっても???を*ら*ないというのは、勉強しない人だとつくづく感じた。
舞台がトゥールドフランスが行われる場所であるというのも内容として監督自身、手の凝った話になっている。???を捨てるつもりが???が追いかけてくる。だったら、???は誰が*ってもいつかは*ら*るということを真面目に考える私自身が愚かなのか。???を*るためのコツは「ブレーキ」を上手く使えるかどうか。その男が、???修理屋の経営とは。何度も修理していれば、乗り方の「コツ」を弁えていると思うのだが、大人になってもブレーキを上手く使いこなせないのは、過去の失敗からの勉強が足りない。それにしても、誰一人として*り方のコツを教えてあげない所は冷たい人ばかりで、寂しすぎる。
主人公が「聞く(勇気)は一時の恥聞かぬ(後悔)は一生の恥」という諺を、地で行く作品に仕上がっているとも言える。
この作品の唯一の見どころと言えば、舞台になっている南仏のプロヴァンスであるという所。雄大な自然の美しさは素晴らしい。要所々々画面に映し出される景色には憧れるし、時折雷雲が連れてくる稲光。季節の移ろいゆく美しい変化は、素晴らしく良かった。
ところで、主人公の子供達は???に*ら*たのだろうか?そこまで描いていない点は、かなりのマイナスである。
注釈:???=自転車、*=の or れor な
大人のためのおとぎ話
絵本売り場は誘惑に満ちている。カラフルな表紙、大きな字で解りやすく記された文、日常と不思議が当たり前の顔をして混在する物語。時間を忘れて、あれも、これもと手に取ってしまう。大人だって絵本が大好きだ。
この映画を見終わって、絵本のようだな、と思った。後でパンフレット見れば、やはり原作の絵本があるようだ。絵が何点か引用されているが、柔らかい線でシュシュッとデフォルメされつつ表情豊かな人物達が、とても愛らしい!製作陣も、この絵本の雰囲気を大切に映画を製作したのだろう。
若き頃自転車の天才と一目置かれ、現在は自転車修理工として名声を博しているラウル。しかしそれは誤解の産物で、実は彼は自転車に乗れないのだった。
皆の期待を裏切り、家族や友人を失望させるのが恐くて、真実を言い出せないラウル。大切な人達が、その臆病ながら根っからの優しさに惹かれて傍にいる事にも気付けない。秘密を隠し遠そうと奮闘すればする程、空回りして事態は思わぬ方向に…。
「むかしむかし、あるところに…」と話聞かせるように、ラウルのナレーションにより語られていく物語。子供の頃から大人になっても、トレードマークのように衣装を変えないキャラクター達。南仏の小さな田舎町の色彩。どこか作り物めいて、絵本や人形劇を眺めているかのよう。
ラウルが決心して秘密を打ち明けようと話し出すと、なぜか毎回不穏に轟き出す雷鳴。打ち捨てようとすれば、キイキイと鳴りながらラウルの後を付いて回り、かくなるうえは、とタイヤに孔を開ければ、ピィーッと悲鳴のように空気を洩らす、まるで生きているかのような自転車の描き方。大仰でなく、子供なら当然と受け入れるような、さりげないファンタジーの取り入れ方が素敵だ。
コメディ要素も、笑わせるぞー!と力む感じなく、一生懸命やったんだけど、こうなっちゃったねーと、ゆるーく力が抜ける感じで、それがラウルの情けないキャラクターと相まって、思わず声に出して笑いが零れてしまった。
とはいえ、ラウルにとっては笑い事ではない。嘘をつき続ける辛さ、大切な人を失うのではという恐怖、必死にもがいた結果が全て裏目に出てしまう哀しさ。人間らしい苦悩や不器用さを、彼自身と周囲の人々の優しさが包み込み、しっかりけじめも付けて、ほんわか温かく着地した。
お疲れ心を優しく癒す90分のおとぎ話。
難解な部分も、不快な表現もないので、老若男女、どんなシチュエーションでも安心して楽しめる。
絵本を手に取るように、お気軽にどうぞ。
心温まる素晴らしい作品でした!
フランス、プロヴァンス地方の田舎町の自転車修理屋さんのお話。田舎町の中でそこに住む住民達しか出てこないんですが、自然の素晴らしさと登場人物が全員チャーミングで悪い人が誰も出てこない、主人公はいたって真面目な性格ですが、ホントに笑えて泣けた。
映画って素晴らしいなあと思える作品で、疲れた心が癒されました。
自転車文化の違い
まずはおフランス映画である、と言う事。そして、競技自転車が育んだ文化。それらを普遍的な片田舎の日常に嵌め込んで、脳内世界+αのヘンテコ(ファンタジー?)を練り込んだら完成♪色んなあるあるネタを散りばめながらも、何か少し不思議なテイストが妙なトリップ感を引き起こして、気持ち良い様な気持ち悪い様な…。でも、それら全てが悪い方向ではなく気持ちの良い方向に流れて行くのが心地よかったですね。
たぶんにおフランスですけれども(笑)。
街並みと景色と人のよさにふれられる
洗濯物、自転車、街角(曲がり角)などつかった構成も楽しめるし、よく考えたらみんなあえてずっと同じ洋服だから、人物がわかりやすくてよい。計算された笑いどころがいっぱいあった。
最初は小さな嘘でも、どんどん大きくなって「いまさら」となってしまうよーと。こどもがいたら教育として見せたいと思える作品。
とてもとても良い作品です♪
予告編を観た時から、結構楽しみにしていた作品で、都内では好きな映画館の1つでもある「シネスイッチ銀座」のみの上映とあって、時間を作って観賞しに行きました。
で、感想はと言うと…うん、良いですね。
質の高い良質の作品です♪
フランス映画って、シャレオツな作品のイメージがありますが、その反面ド変態の鬼畜外道な作品も多々あって、それはそれで面白かったりするんですが、これは正調なフランス映画ですw。
自転車修理工として村ではちょっとした有名人のラウルは小さい頃から自転車の乗れない事をひた隠しにしている。
結婚もして、子供にも恵まれているが、やはり自転車に乗れない秘密を持つ事を苦悩している。
村人の写真を撮影しているカメラマンのエルヴェと友情を育んでいくが、自転車に乗れない秘密は次第に隠しきれなくなっていく…
と言うのが簡単なあらすじですが、とにかく良くまとまっていて、時折クスッと笑わせて、ライトに楽しめて、共感も出来るとても整った作品。
90分と言う上映時間もナイス♪
周りは自転車に乗れる事が普通に当たり前で、父親も自転車での郵便配達をしている。
自転車に乗れるのが当たり前の材料が整い過ぎているのに子供の頃から自転車に何度挑戦してもダメ。
もう、それはそれはそういう運命と言うか、自転車に乗れない才能があるとしか思えないぐらいw
大人になっても自転車に乗れない人って多分いると思うんですが、自転車に限らず、“えっ? こんな事が出来ないの?”ってことはあると思うんですよね。
・ニンジンが食べられない。
・泳げない。
・虫が触れない。
・玉子が上手く割れない。
etc etc…
子供の時には出来なくてもちょっと恥ずかしい事が大人になったら出来ない事がおおいに恥ずかしい事って結構あると思うんですよね。
ただ、ラウルは誤解から皆に自転車の達人的に見られて、それをひた隠しにして、大人になって自転車修理工になって、大好きな奥さんに見損なわれない為に内緒にしている。
他人から見たら“バカだなぁ~”と思うことでも当の本人にしたら、凄く深刻。
そのギャップ差が面白いんですよね。
他にもいろんな事がなんとなくほんわかした感じで、ラウルは小さい時からず~っとオーバーオールを着ている。それが物凄く愛嬌があって好感度が高い。
奥さんマドレーヌも綺麗。子供達も可愛らしい。
カメラマンのエルヴェもダンディーで良い奴。
何よりも舞台となるプロバンスの村が凄く綺麗。
絵に描いた様なフランスの田舎町で風光明媚で良い感じでさぞかし良い人生を送れる感じw
そんな良い村で生活している人達なので皆良い奴ばかり。
もう幸せになれる要素を揃えまくった作品なので、観ていてハッピーになれるんですよね♪
難点があるとすると…タイトル通り「今さら言えない小さな秘密」はラウル本人にとっては今さら言えないと言うだけで、他人から見たら大したことのなかったりする事なので、同じ所を右往左往している様にも思えたりするぐらい割りと淡々とした感じに、ちょっと中弛みがしなくもないかなと。
でも、それ以上にクスッと笑わせる所が結構あって、ラウルが子供の時に自転車とコテンとこける所なんか、凄く可愛らしい。
また、自分が自転車に乗れない秘密を他人に打ち明けようとすると何処からか雷が“ゴロゴロ…”と鳴り出すw
いろんな細かい部分も丁寧に作られてます。
…あっ!終盤でラウルが崖から自転車で飛んでるイメージのシーンの映像はちょっとチープw
あえて狙ってだったのかな?
大作ではないけど、良い映画観たなぁと思える、とにかくミニシアター系の王道的な作品です。
観終わった後に、小さな幸せの余韻に浸れるので、是非お薦めですよ♪
うそはないほうがいいよ、って。
のどかな映画。小さな嘘にずっと悩み続ける主人公のおはなし。ウソがばれないようなこねたがクスクス笑わせてくれる。のどかな話にのどかな綺麗な田舎の景色。話と景色がマッチしてていい感じでした。
単純な内容なのですがユーモアたっぷりに出来ています
映画化された「プチ・ニコラ」などで知られるジャン=ジャック・サンペの絵本を原作にした人生賛歌。
絵本の内容と言う事ですが、大人が見えるために描かれていて、大変にほっこりする内容に出来ています。
また、大変に景色のよい場所と言うか村で撮影されているのと、出てくる役者さんも上手くその景色にはまっているので、何の違和感もなく映画を見る事が出来ます。
大変に単純な内容なのですが、しかし、ユーモアたっぷりに出来ていて、しっかり大人が大人の事情を基に見る事が出来るので、見ていて本当に楽しい気分になります。
また、CGをしっかり上手く映像に溶け込むように作ってあるので、派手なアクションだけがCGではない事を思い知らされるかな・・・
しかし、フランスの女優さんなのかな、綺麗な女優さんが、何とも冴えない主人公を虜にするので、少し男にとってあり得ない夢のような話であり、夢のような映画でした。
トルコ行進曲の君
プロバンスのとある村で伝説とまでいわれる自転車修理工の主人公が、実は自転車に乗れないという秘密を抱えているという話。
村では自転車のことを"チャリ"ではなく"タビュラン"と彼の名前で呼ばれるいう程の大風呂敷設定で、幼い頃からの出来事を主人公が振り返り語っていく展開。
身体的なハンディキャップがあるわけでもないのにあり得ない設定だからこそのコメディは分かるけれど、それだけだしフランス映画らしい掛け違いネタ一辺倒。
終始楽しい雰囲気ではあるし、ほんのりほっこり出来て悪くないけれどけれど、笑いに繋がる程の振り切った感じとかギャップは余りなかったかな。
安心して観れる良い作品
他人から見れば「大したことない?」事が、本人にとっては大問題。それが大事件に繋がる、という顛末が笑えました。クスクス笑える良いストーリー、プロバンスの美しい風景や可愛い子役に癒されます。安心して観れる作品です!
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