サヨナラまでの30分のレビュー・感想・評価
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切ない30分
入れ替わりモノはいつかその終わりが来る場合、とても切ない。
真剣佑さんの、アクションではない演技、目の演技とか切ない表情などをじっくり見ることが出来ました。
また最後の入れ替わりでの決意が
「(記憶を)上書きしましょう!」とあり、それはアキ本人が、自分が消えてしまうことを宣言する内容なので脚本としては切なく。。でもこれでアキは自ら未練を絶ち切ることでようやく成仏出来るのかな、、とも思い。
北村さんは、アキと入れ替わった時に本当にアキが入ったように見えてとても良い演技でした!!
思い出の中の、記憶の中のアキが実際に演奏し歌っている表現方法は、最後にもう一度だけステージで仲間とライブしたかったアキの気持ちが伝わって凄く良かったです。消えてしまうところは本当に切なかった。。
30分間の奇跡が大切なものを取り戻した
北村匠海さん演じるソウタが偶然とあるカセットテープを拾ったことから物語が始まります。
そのカセットテープを再生すると自分に違う人格が宿り、その人格は真剣佑さん演じる自分が死んだという事実を知らずにいたアキという青年であるということが分かります。
アキはかつて自分がボーカルを務め、デビューを目前に控えていたバンドのメンバー達がバンドを解散していたことを知り、全くの赤の他人であるソウタの体を借り、生きていた頃共に活動していたメンバーに「オレだよ、アキ!」とバンド再生に向け訴えますが、容姿はソウタのままのため信じてもらえるどころか追っ払われるんですよね。
でもアキはソウタとは違い底抜けの明るさがあり、めげない楽天的な性格で諦めないんです。
恋人のカナもソウタの姿のアキを不審がり最初は相手にしておらず、アキは何度もソウタの体を借りながらカセットテープがまわる30分の限られた時間内で懸命に頑張り続けます。
カナを除く過去のバンドメンバー3人もソウタに憑依したアキに振り回されるうちに、再び音楽の話でぶつかり合い、それでも話し合いの中で燻っていた当時の情熱感情が目覚めて、バンド活動を再開することになります。
久々のライブに緊張するメンバー、誰一人として音楽に耳を傾けず気まずい雰囲気が流れる中、入れ替わったアキがステージに上がり歌い出す。
会場にいた観客達が徐々にステージに集まり始め、大盛り上がりでライブを終える。
その歌声に3人のメンバーは少しずつソウタに憑依したアキを受け入れ、新しいボーカルとしてバンドを再結成することが決まり、フェスへの参加も決定。
次第にソウタはアキに憑依されずともバンドメンバーとしての才能をメキメキと発揮し、アキはモヤモヤを募らせながらも、音楽に触れることで生きることに意義を見出し始めたソウタに協力していきます。
ソウタはカナをデートに誘い、アキは二人の様子を傍で見守りながら時間が過ぎていきます。そして再度入れ替わりアキは新曲のカセットをカナに渡し一緒にフェスに出ようと誘いますが、カナは「元々自分には向いていなかった、フェスには出ない」と誘いを断ります。しかしそれは彼女がまだ恋人のアキを失った傷が癒えずにいて、前に進みたいという気持ちからくる返答でした。
アキはアキ自身として彼女に声をかけることも抱きしめることもできないもどかしさに襲われます。
カナはソウタに誘われた夜の屋上で星空を見上げながら本心を語ります。何かをしていないと1秒でも時間が空けばアキのことを思い出しおかしくなってしまう。音楽をやる楽しさや仲間もアキがくれたものだから、もう一度音楽をやればアキを思い出し苦しくなってしまう。そう言って涙を流します。ソウタはそんな彼女に寄り添い慰める。
そして別れ際カナは新曲のカセットテープを受け取ります。
ソウタが活動に加わっていく中で思い出がカセットに上書きされていき、カセットの入れ替わり能力が薄れ、段々と消え始めるアキ。
カナはライブハウスに訪れ、アキとの思い出のカセットを持つソウタに「アキなんでしょ」と声をかける。ソウタは「僕はアキさんじゃありません」と逃げ出してしまう。そしてバンドメンバーにバンドを辞めさせてほしいとメッセージを送る。
アキに消えてほしくないソウタはこれ以上自分のせいでカセットに思い出が上書きされていくことを拒みバンドを辞めるという決意を固めるが、その夜アキは今の皆が求めているのはソウタだと投げかけ、もう一度だけ体を貸してほしいとたのむ。
最終的にソウタはバンドに戻る決意をし、カナも新曲を一緒にやりたいとフェス会場に現れる。
アキはソウタの体を借りボーカルとしてステージに立つ。
北村匠海さんが出演される作品って不思議なぐらい見入っちゃうんですよね。
良い原作、脚本の作品に恵まれているのもあるかもしれませんが、純粋にお芝居が素敵です。
子役時代からの経験があってもお芝居に惹かれない方っているじゃないですか。でも北村さんは良い意味で素朴で自然で見ていて心地良いです。
そして北村さんご本人もDISH//というバンドのボーカルとしてご活躍されていることもあり素敵な歌声で、真剣佑さんも綺麗な透明感のある歌声でした。
良い映画に出会えて良かったです。
最高です
最初は原作で読みましたが、映画はより最高です。
北村匠海さんも新田真剣佑さんも心に響く歌声です。
特に最後のアキ(新田真剣佑)がいなくなってしまうシーンは、目が離せません。
ほんとに最後なんだなと噛み締めながら、その中でも思い出の中に生き続けたアキがいなくなって、新しい思い出として颯太(北村匠海)が出てくる。でも、どこかに必ずアキの思い出が残っている。
ほんとに良かったです!
こんな素敵な映画、見逃してました。
北村匠海さん、新田真剣佑さんW主演で封切り当時期待値大だったんですがタイミングが合わず見逃し。
それに言い訳がましいですが「サヨナラまでの30分」というタイトルになんとなく『臭さ?』『ダサさ?』を感じてしまったことも正直な気持ちでした。でもスミマセン、侮ることなかれ(侮ったのは誰ですか〜?!)なかなかどうして素敵な感動作じゃありませんか!
『キミスイ』や『キミツキ』『思い思われ』等々、今や胸キュンものの大御所と言っても過で言ではない北村匠海さん、『ちはやふる』では重要な役を演じ、今回は少しチャラ目ですが色々な役どころを見事にこなす新田真剣佑さん、このお二人に尽きますね。
松重豊さんの「カセットテープは上書きしても元のデータが残っているんだ」
まさに『早く言ってよ〜』です。
ヒロインをめぐって対照的な2人が争うのかと思いきや素敵な展開!颯太の成長のみならずバンド仲間たちの新たな一歩にも繋がったようで気持ちのよいエンディングでした。久保田紗友さん、武井咲さんが若返ったのかと思いました。(武井さん自身今度のクリスマスで27歳らしいので若干失礼かとは思いますが…)冒頭のセリフなし部分でも表情で語ることのできる、これからの活躍が楽しみな新進女優さんですね。
本編とは関係ありませんがカナのお母さんがクリスマスイヴに新幹線で「ヒューヒューだよ」って言いそうで、また颯太のお父さんも当時まだ脇役だったキムタクと石田ひかりさん争奪戦をしてたのがついこの前のような気持ちです。そういえば彼女 最近見かけませんよね?!お姉さんとは対照的に。
結構若い世代から大人世代までしみるいい映画だと思います。地上波で放送されたら是非家族揃って観てほしいと思います。
すごくキレイで切なくも暖かくなる映画
言葉ひとつない冒頭の約3分間。
おしゃれだしすごくきれい。
そして言葉がないのに流れがすごくわかる映像。
まるでミュージックビデオを見ているような。
ダブル主演とのことで、気になり
事前情報抔をほぼ見ずに拝見しました!
一人二役の北村匠海が、演技が上手いです。
真剣佑演じる、アキの性格をそのまま再現しているのがすごいです。
切り替わったのがすぐわかる表情使いもすごいです。
北村くんが初めて歌い出した時
鳥肌がたって何故か涙がでました。
最初は入れ替わって、どんどんみんなの心をこじ開けたったのに、後半にはもう入れ替わらずに、北村くん自身を成長させていく、真剣もいいやつすぎる。
そして全員演技上手くて最高です。
なにより、歌がいい歌すぎて、すぐダウンロードしました。
久しぶりに見て良かったと思う映画をみれて
とても嬉しいです。
ありがとうございました。
カセットテープって、上書きしても
撮った音は完全には消えずに残るそうです。
ひとつひとつがなんかすごく心に残るシーンでした。
一個思ったのは外のフェスの時ジャンプしながら見るのやめて!くらいでした。笑
しゃ〜
ようやく観れました。よかった、劇場で観れて。オチは弱いような気がしたが、中身は十二分だった。
最初にアキと颯太が入れ替わる瞬間を見たときに震えた。本当に北村君にまっけんが憑依したのかと思った。北村君は相当まっけんのことを研究したのだと思う。入れ替わって歌を歌ってる時は、北村君の声に少しだけまっけんの声が混ざっているような気がした。
にしても、出てる役者さんが皆さん歌がお上手で。ちょっとしか歌ってない葉村君だけど凄く上手だった。北村君は本業?みたいなところがあるのでもちろんのところなのだが、まっけんの声が甘すぎて大変でした。というかまっけんは全てにおいて美しすぎて目が痛かったです。
北村君の演技を観ててなんだか既視感があるなぁと思ったら、颯太のキャラといい、立場的にも「君の膵臓をたべたい(2017)」に似ていだからだなぁと後から思いました。
最初に颯太が入れ替わることなくECHOLLのみんなとピアノでセッションした時、今まで入れ替わっている時に抜け殻のような様子で立ち尽くしていた颯太とまるで入れ替わったようにアキが立ち尽くしていたのがとても印象的だった。嬉しさ、悲しみ、寂しさ、様々な感情が混ざり合っていたんだろうなと思う。そういった面で物語を観進めていると、思い出の記録であるアキが颯太によって上書き保存されていって、記録が無くなっていってるようにも見えた。それでも、カセットテープが上書き保存されたとしても何層にも重なっていくことのように、アキの意志、気持ちは颯太を始め、カナ、ECHOLLの音楽を聴いた人たちに受け継がれていくんだと思うととても感慨深いものがあった。
アキが死んでから1度も泣いた事がなかったカナが初めて泣いたのがよりによってアキの前で、そしてその場面の最後のシーンで寄っかかっていたはずの場所にアキがいないのがとても深かった。それら全てを思い出にしてアキが消えていくことを示唆しているようで。
フェスの前日、アキと颯太が言い合うシーンがワンカットで行われていたのが凄まじい緊迫感を持たせた演出が圧巻だなと思った。
個人的に1番印象に残ったのは、最後に颯太が大事な話をすると言ってアキと入れ替わった時だ。アキは多分颯太や、ECHOLLのみんなに悲しい思いをさせないように、あんなことを言ったんだろうな。最後の最後までアキはスーパースターだった。
みんな観に行こう。
______________
君が迷い彷徨った時も
立ち止まってしまった瞬間も
僕がその手を引いて導くよ
ずっとずっと
1人きりじゃ叶えられないって
君が僕に教えてくれたんだ
あの日思い描いてた未来へ
行こう行こう
この声をこの言葉を
この歌をずっと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
想いは形を通して人から人へと伝わるもの。人の心が通じあっていれば、たとえ形が失われたとしても。
「テープが回っている間だけ別人になる」
何となくその設定が気になって鑑賞しました。
音楽活動を通して描かれる、人が入れ替わる物語。
上質のプロモーションビデオを見ているかのような
音楽と映像を堪能できる120分でした。
仲間と共に活動してきたバンドのリーダー 真剣佑
他人との接触を頑なに拒んで生きる男 北村匠海
最初は、二人が入れ替わるお話かと。
「入れ替わり」 ?
…いや
「入れ替わる」というのは少し違うのかも。
2つの人格に対し、体は1つ。
体を使えるのは一方だけ。 もう一方はその辺りで傍観。 うろうろ
う~ん。 交替制の入れ替り(?)といえばよいのか
この
「入れ替わり待ち」の時間に
「待っている方」 の
「動いている方」 に対する色々と考える場面が増えてきて…。
※真剣佑が北村匠海に向ける視線
次第に「嫉妬」の色が見え始めるのが
なんとも切なくて…
☆
先に進めなくなった男 と 先に進みたくない男
そんな二人が先に進む、成長の物語でした。
あ。
生きている方は成長だとして
亡くなった方に「成長」はおかしいかも… (汗)
成仏 ?
☆
「上書きしても、前の内容が全部消えるわけではない」
って、たとえば…
ノートに鉛筆で好きな相手の名を書き ふんふん
隣に自分の名前を書いてみたり あれまあ
傘なんかも書いたりして … きゃー
はっ と我に返り
あわてて消しゴムをかける うおー
…
消したはずなのに
何かがまだそこに
消えずに残っている気がする
…
↑ こんな感じなのでしょうか。
( 読み返すと恥ずかしいことを書いてる気が… 汗 )
☆
余談です
未練を残してこの世を去った者が体を借りて…
そういう設定の作品、展開がとても気になります。
「ヒカルの碁」
途中までしか読んでいない作品ですが
最後まで読んでみたくなりました。
オープニング
フェスでの演奏の場面をみて
最近観た「某作品」が脳裏をよぎり。。
「Z」が来るぞー と。 …いやいやいや
NHK朝ドラ俳優
たくさん出演してました。
新しいところでは なつぞらの清原 翔さん
まんぷくの牧瀬里穂さん
逆上ったら松重さんに筒井道隆さんも。
同窓会です。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
みんな観るべき
23時から上映の回で鑑賞
もう爆エモ
序盤のりんごフェスでアキとカナが出会い日々を過ごしていく描写が素敵でずっとニヤニヤしてたし随所のアキの記憶が眩しくて仕方なかった、、
ソータの体にアキが入るときの匠くんの演技に何回も目を奪われた
何回も共演経験があってプライベートでも仲が良い2人だからこそ作り得る空気感と表現だなあ
もうずっと泣いてた、、
真昼の星座アキが消滅しちゃうとこえぐかった、、
なにより曲が良い
帰りの車から2日経った今日も永遠聴いてる
夜のドライブにぴったりオススメ
良い作品
北村匠海に真剣佑の居場所をどんどん奪われていって
めっちゃ切なくなった。真剣佑の表情が上手かった!
最後の演奏が始まると「あ、ここで 真剣佑 消えるんだ」と予想できて 消える前から涙が止まらなくなりました。
劇中で初めて聴く曲も歌詞が入ってきやすく感動しました!
上書きされても消えないもの。
最初はなんで今どきカセット?と思ったけど、これがやりたかったのか。30分だけの特別な時間。何度も上書きしていく。でも過去の記録も完全になくなってしまうのではなく、実は残り続けている。それが人と人の関係性とも重なる。いなくなってしまった人とは会うことはできないし、少しずつ忘れて、新しい日々の記憶で上書きされていく。そうしないと、前を向いて生きていけない。でも消えてはいなくて、いなくなった人の思い出はどこかでずっと残り続ける。
こういうテーマも、幽霊が一時的に生きてる人に乗り移るという設定もよくあるけど、おしゃれな映像と音楽の力、そして北村匠海の魅力がこの映画を輝かせていると感じた。
北村匠海くんは、ドラマ「隣の家族は青く見える」の明るくて無邪気なゲイの役や、映画「勝手にふるえてろ」のちょっと影のある役が印象的で、この作品では一人二役で、そのどちらの要素も発揮していて、改めてうまいなあと思った。そして多少強引な展開も、納得させる歌声の魅力。
こういう「幽霊が乗り移ることで、ダメダメだった主人公が非凡な才能を発揮し、周りに認められていく」という設定の場合、
「主人公の能力は幽霊によるものであり、本人には能力がない」とバレる、あるいは能力(幽霊)が消えてしまう瞬間が必ず訪れるし、そこで主人公や周りの人間は葛藤したり、傷ついたりする。
でもこの物語では、主人公自身にも実はちゃんと今までの努力によって培われた能力があり、人間的な魅力もあり、そこをちゃんとバンドメンバーも恋人も認めて(幽霊と似ているところもあるけど)別の人間として彼を迎え入れているところがいいなと思った。
幽霊の影響はもちろんあるけど、性格も、能力も、お互いの良さがうまく溶けあって、まさに「彼の分も生きる」。
それを体現するようならラストのライブシーンは何度でも見たくなる。
すきです
感想を述べるのは得意ではないので
個人的に1番グッときたことについて。
最初のフェスシーンで流れた曲が
mol-74の▷(Saisei)だということに
気づけた人が何人いるのかなと思いました。
この映画のオープニングに相応しい曲。
特別な時間
まずはじめに、演者の方々に最大限の敬意を表したい。
ひとつひとつの表情から本気度が伝わってきた。
また、ランク付けのような形になってしまうのは心苦しいが、北村匠海という俳優には本当に驚かされた。この映画ではある種の1人2役を演じているが、どこか新田真剣佑に寄せた演技は本当に偉大だった。
ストーリー自体はとても鮮明でわかりやすい。
最初は少し状況への戸惑いもあったが、言葉ではなく映像でその戸惑いは自然と消えて行く。また中盤から終盤にかけては、細かな伏線が回収されていき、見終えた際に何の疑問も抱かなかった。心にすっと落ち着くストーリーであった。
「時間は平等ではない。」
そうた(北村匠海)が劇中でこう語る。
音楽を聴いている時間は普通の時間よりも何倍も濃くて何倍も美しいと。
そんな音楽に助けられたそうたが、あき、そして、そのあきと作ってきたバンドメンバーとの曲を通して、新たな人生をスタートさせるような映画だ。
この映画を見た私に特別な時間をくれた演者、製作者に感謝したい。この時間は他の誰よりも濃い時間になったから。
若い人にも中高年にも沁みます
熱中出来るものがあるっていいですよね。趣味であれ何であれ、その道のプロにならなくても。生きる原動力になったりもします。
私は音楽の授業は大嫌いでしたが、大人になってからヴォーカル教室に通いました。打ち込んだとはとても言えませんが、長くやっていたから、「ヴォーカルのレッスンって何やるの?」と聞かれました。そもそも歌なんて、習わなくたって歌えますからね。でも発声練習のその先を説明しにくい・・・教室によってやり方は違うと思いますが、ポピュラーヴォーカルはこれが正解だというのがないので、先生はお手本で歌ってはくれないし、「こう歌いなさい」と指示されたこともないです。自分なりに歌ってみて、悪い所は指摘してくれ、「ここをこうしたいのにうまく出来ません」と言えばアドバイスをくれます。どうしたいかわからない場合、私の素人考えですが、いいお手本があるなら、まずはとことん真似してみるのもアリです。繰り返し歌っていると、自然と自分の歌い方になってきます。
といったところで、この映画です。
バンドをやっている若者たちの愛と友情と信頼の話ですが、ギラギラとしたアツい話ではありません。
ある不思議な出来事が起き、二人の青年が、一人は人との関わり合いの中で、閉ざしていた心を開き、もう一人は皆の心の中にキラキラした思い出を作った、という物語です。カセットテープが重要なアイテムですが、昔の話ではありません。
北村匠海さんがとても歌が上手く、ほかの人も演技も歌もとても良いです。大人たちも素敵、ちょっと出来すぎかも。
バンドも良くて、メロディがきれいで、話にじんわり感動しながらも、この曲歌ってみたいなと思いながら聴いていました。もちろん、難しそうだし、こっちはただのオバサンなので、あんなにステキには歌えませんけど。CDを出してくれるかな。さすがにカセットテープはね。CDをステレオにセットして、さあ聴くぞ、っていうのがやっぱり良いんです。
カセットテープが主人公。
今でも愛すべきカセットテープ・・・何それ?と言われそうなくらい年代ものだ。AXIA、マクセル、色んなカセットテープが登場する。が、数年間バンド“ECHOLL”を録音し続けたウォークマンとともに、何度も上書き録音されて、いくつもの季節を過ぎて忘れ去られる・・・オープニングの2013年からの年代別アーカイブだけでも、おっさん的には涙チョチョ切れ、序盤では完全にウォークマンとカセットテープに感情移入してました。泣くまでに3分かからなかったよ…
颯太は何学部?天文学の授業と超新星爆発の講義とともに、これは超新星が絡んでるに違いないと予想した通り、ラストでは美しくも儚く燃えさかる超新星のごとくアキが歌いあげていた。大質量の恒星が最期を迎えるときに起こす大爆発。それならなぜ“新星”と言う?それはそれまで地球からは見えなかったのに「まるで新しい星が生まれたかのように」明るさを増していくから。上手い伏線だと思ったのですが、もうちょっと説明が必要だったかもしれませんね。
カナとのデートはよかったなぁ。季節外れのウォータースライダー?から眺める天体ショー。プラネタリウムみたいに綺麗だけど、肉眼ではあれほど細かく見れない。だけどいい。ファンタジーなんだから。ファンタジーなんだから、ウォークマンの電池だって入れ替えなくても平気なのです!
松重豊の言う通り、上書きされても全てが消えるわけじゃない。ただ、何百回と聴いているとテープが伸びきってしまったり、回転数にムラが出てきたり、酷使すればするほど可哀そうなカセットテープ。あぁ、人生にムラがあるのは俺だった・・・
デジタルとアナログ。このちょっと根暗ではあるが打ち込みシーケンサーを愛する颯太。バンドはかなりアナログなだけに対比が見事でもあるのです。ギターの葉山奨之のエフェクターもアナログだし、シンセサイザーなんてのも使ってない。ジルジャンとフェンダー、マーシャルがあればバンドだぜ!みたいな懐かしい感覚に陥ります。
これ以上入れ替わりをしたらアキが本当にいなくなってしまうと確信した颯太。そしてフェス直前の「バンドを辞める」宣言。葉山くんが朝迎えに来るシーンではおっさんでも号泣。ただ、なんとかの星座ってラストの曲が残念。AとEadd9を繰り返すドミナントモーションだらけの曲は平たんになりがちであり、途中大胆に転調しなければメリハリがないものです。観客も一緒に歌ったりしてたけど、すぐに忘れてしまうメロディはちょっと勿体ない。
記録から記憶へ
いつもの月曜メンズデーだしなんか観よか的に
かいつまんで鑑賞
謎ラリー映画オーバードライブの生意気主人公と
ライバルレーサーですね
感想としては
すいませんナメてました非常に良かった
ただ惜しい所もありました
メジャーデビュー直前にメンバーとケンカしたまま
不慮の事故死を遂げたバンドECHOLLの
リードボーカル宮田アキ
彼の使っていた古ぼけたテープレコーダーを
独りになれる隠れ家で拾ったのは
心を閉ざした就活生窪田颯太
そこから奇妙な出会いが始まります
テレコを再生した時間だけアキは颯太の身体を借りられ
アキはバンドが解散してしまった理由を聞くために
颯太の身体で動き回りますが当然相手にされません
そこで勝手に組んだライブに飛び入りして歌うことで
アキが入り込んだかのようなパフォーマンスで
周囲を感動させ(実際入り込んでるんだけど)
颯太をボーカルとしてひとまずECHOLL活動再開を決意
ただピアノのカナだけはライブハウスに来ていたものの
相変わらず意に介しません
身体を貸した颯太も苦手な面接などを陽キャラのアキに
やってもらうことを条件に身体を貸すことを了承します
あとはアキの歌声に絆されたのもあるでしょう
颯太は入れ替わってる間傍観し続ける事で
アキ自身や仲間との関係について徐々に理解していきます
そうして颯太とバンドメンバーや徐々に打ち解けてきた
カナとの距離は(アキが入り込んだ事で)縮まり
ふとしたキッカケで颯太も個人的に触れていたピアノ
繋がりでカナとの距離が一気に縮まります
するとテレコ再生で入れ替われる時間が徐々に
短くなっている兆候にアキが「気が付き」ます
その後ECHOLLは野外フェスのステージを確保
カナに参加を呼びかけるべくテープに録音した曲を
届けようとしますがカナは聞こうともせず
アキを思い出すのが辛くて拒絶していたことを明かし
颯太も心を閉ざした理由を打ち明け距離は更に接近
その様子を複雑な気持ちで見つめるアキは密かに
録音動作しているテレコにも「気が付き」ます
その後カナは歌詞とコードの紙が入ったテープを聞き
筆跡?からも颯太がアキそのものである確信を持ち
練習スタジオに姿を見せ問いただします
そこで颯太は僕はアキじゃないとスタジオを
飛び出していきます
その後颯太にアキによってテープが上書きされて
自分が消えゆくかもしれない事を打ち明けますが…
ここです
この作品ここがダサい
颯太はアキやメンバーによって
自分に変化が起こっていることや入れ替わる時間が短く
なっていることも自覚している描写は十分で客にも
伝わっているはずなのになぜ解説タイム作っちゃうかなと
そんなら冒頭のアキが死ぬまでの部分をもっと細かくやるべきでした
細かなとこをバンドのメンバーが説明するハメに
なっちゃってましたからね
颯太はアキが消えてしまうことも知っていたし
アキの存在にカナが気が付いたこともしまったと思ったし
自分のカナへの恋心にも気が付いてしまったはず
そしてアキに消えて欲しくない気持ちも強くなっているのは
そこまでの描写で十分わかっていましたから
もっと客を信用して欲しいなと思ってしまいました
あとアキにテレコの仕組みを理解させてしまうのは
ちょっと違うかなと
彼は天真爛漫で居続けるべきでした
とはいえそこからもストーリーは見事でした
最後のライブステージ
最後の入れ替わりでアキが颯太としてECHOLLの
今後を皆に託すシーンは覚悟が伝わってきて感動しました
ただ前述の天真爛漫キャラを押し通していたら
もっと破壊力があったと思います
そして最後の歌の途中でアキは消えてしまいますが
元に戻った颯太はそのまま曲をアキの分も歌い上げ終わります
良い終わり方じゃないですか
なんか筋を殆ど書いてしまいましたが
ECHOLL結成から解散の部分を端折ってしまった事や
自分らの描写を信用しきってない解説タイムのダサさは
気になりましたが全体の完成度は高いです
ラブストーリーというよりひたすら
バンドメンバーの友情ストーリーじゃないでしょうか
少女漫画雑誌の読切シナリオのようにも感じました
北村匠海も正直髪型と言いBase Ball Bearの小出祐介に
見えてしょうがありませんでしたが良い声してますね
こないだのティーンスピリットのエル・ファニングに
全然負けてなかったですよ
これは予想外の良作
おすすめです
色が綺麗。
この手の映画はきっと好きだなと思って鑑賞。
北村匠海が歌うんだから歌は良いだろうし…、と。
音楽が関わる不思議な話で思い出すのは「君と100回目の恋」だったけれど
それよりも好きだった。
冒頭のアキたちのシーンはもうMVで、大きいスクリーンで観ているのが少し不思議に思えるくらいのMVだった。
現れてからすぐのころのアキの大型犬のような表情とうるささが良い。
それが最後の方になればなるほど、大人な、俯瞰したような優しい表情も出てくる。
自分がしたいことをする!と、少し自分勝手だったアキがメンバーと颯太を想って自分のことを明かさなかったのが寂しいけど良かった。
カナとデートしたり、バンド練習したりしているシーンで
アキのときと颯太の時で画面全体の色味が変わっていた演出が綺麗ですごく好きだった。
時間の経過の描き方は、今まで観た映画でも上位になるくらい好きだった。最初のカセットテープのも含めて。
フェス当日、颯太を迎えに行った時
「迷惑です。」と返された健太が言った、
「迷惑かけるよ!!だから颯太も俺たちに迷惑かけろよ!」という言葉がとても良かった。
一番加入を嫌がっていた幸輝が、「アキじゃないけど、あいつの背中みてると落ち着く」とカナに伝えに行くシーンもとてもいい。
上手くまとめられないけれど、普通に好きな映画だった。みてよかった。
青春映画好きなら、見るべき!
星4.5だけども、満点に近い。
マッケンも、ハンサム。タクミも美男子で、
どっちもただ見ているだけで癒やされる。
そして、特に山の神こと、久保田紗友が素晴らしい。
自然な演技で、しかも美しい。
目が綺麗、鼻筋が通ってスッキリしている。
未来の大女優だ。なぜ今まで知らなかった?
ちなみに、走る姿もよい。
あと、映画のなかの音楽も珍しく全て良い。
歌もみんな上手い。バンド仲間たちの演技も
なぜだか、みんな上手い。
青春時代の悩み、不安、希望、輝きが、
音楽とカセットテープという小道具を通して、かんじられて、大きく胸を打つ。見ないと損だぞ!
唯一脚本上不満だった点。
息子が就職試験に行く時、バンド仲間が必死に、
バンドに戻るように、迷惑かけてもいいから、
戻って来い!と家に来た。
その時、父と食事中だった。
それを聞いていたにもかかわらず、
父は、就職試験頑張れって、送り出した。
こんな父なら、わざわざ筒井使う必要ないじゃん。
「ここで、普段はお前のやる事黙ってみているが、
今回は違うぞ!
人生で一番大切なのは、親友だぞ!
よく考えろ!」とかいえば、大きな見せ場できたのに。
なぜ筒井使った?
2人とも異常に歌が上手いのでビックリ。
ひとりは本職みたいだったけど。
もっと上手く宣伝しろとか思う。
バンドのレベルが高い!
音楽系の映画が好きです。
これは2人とも歌のレベルもバンドの表現力も高いし他のメンバーも楽器が板についてて説得力あるー。
そして北村匠海っていつも暗そうな影があって第一印象は良くないんだけど段々と引き込まれるんだよなぁ。
今回もたまに、本当にアキにみえる瞬間があってびっくりしました。
アキも颯太もどっちの立場も切なくて。
プールのシーンとか、颯太の部屋とか映像も鼻につかない程度にオシャレでストーリーを邪魔しないながらも印象的。
残念だったのは、大事なライブの直前に主役到着っていうありがちなラスト。
BECKもこんな感じじゃなかった?
カナなんて一度もバンドの練習してないし。
アキは仲間に存在を告げずに消えたけどもう少し感じさせても良かった気がする。
DVDでたら観ます!
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