「家族とは、一緒に過ごした時間」最初の晩餐 YKさんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは、一緒に過ごした時間
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父が亡くなり、お通夜からお葬式までの数日間の物語。その中で思い出の「食事」をフックに、さまざまなエピソード、それぞれの思いが挟み込まれる。美しい構成で、静かだけど、じーんとしたり、おかしかったり、じわじわと感情を動かされる。
回想シーンも現代パートも、とにかく名俳優だらけで、隙がない!家族の事情は、複雑で、最後まで見ても、まだまだ謎が残る部分もある。でもすべてを言葉で語らなくても、役者陣の佇まいや細かな描写が生きてきた時間や今の感情を語っていた。
仮に長男が主役だったら、この物語もっとドロドロしていたかもしれないけど、次男のちょっと冷めた視点がちょうど良く、「家族ってなんだ」と彼と一緒に考えられた。
一緒に過ごす、ごはんを食べる、その中でお互いに心地いいバランスを見つけていくのが家族になっていくことなのかなあ。
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