「家族が何たるか迷う我々に寄り添うが如く」最初の晩餐 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
家族が何たるか迷う我々に寄り添うが如く
病院の食堂のふやけたラーメン、潰れたボーリング場……乗っけからセンチメンタルな音楽が涙腺を刺激する。
父の死をきっかけに集まった家族が、過去、そして現在と向き合う。観る私自身も息子として、父親として自分と向き合うことになる。
プラザボウル……彼らの子供の頃の幸せな光景に自らの記憶をたどるがぼやけて見えない。
父親も母親も立派だった。親として正しかった。シュン兄の描かれることのない長い年月を思い涙が溢れ出た。ミヤコとリンタロウの喪失感も十分納得できた。
染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏……誰一人欠くことのできない家族だった。
ほんと清々しいほど泣いた。涙が止まらなかった。今年の邦画のベストの一本だろう。
コメントする